
光触媒コーティング剤は、室内用と外壁用、ガラス用の3種類あります。
ここでは室内用光触媒コーティング剤に使われているものを解説いたします。
光触媒コーティング剤に使われている成分によっては、効果が無かったり、身体に悪いものが使われていたり、効果の持続期間が短かったりします。
消費者様には、光触媒コーティング施工を依頼するときに、施工業者に「使用する光触媒コーティング剤の成分を教えてください」と言えるくらいに、なっていただきたいと思います。
室内用光触媒コーティング剤に使われているものは、次の4種類の中で3~4種類が入っています。
- 光触媒
- コーティング剤
- 溶媒
- 添加剤
以下、これらの4種類について解説いたします。
光触媒の種類
室内用光触媒コーティング剤に使われている光触媒の種類は、主に次の種類があります。
- 酸化チタン
- 銅ドープ酸化チタン
- 窒素ドープ酸化チタン
- 酸化タングステン
これらのどれか1種類の光触媒が使用されています。
これらは、どれも同じ効果ではなく、効果の高さが異なり、効果がまったく無いものから、高い効果のものまであります。
効果の高さランキング
これらの室内での効果の高さに、あえて順位付けをするならば、異論を持つメーカーさんもいるかもしれませんが、次のようになります。
- 銅ドープ酸化チタン
- 窒素ドープ酸化チタン/酸化タングステン
- 酸化チタン
もっとも効果が高い光触媒は、銅ドープ酸化チタンです。銅ドープ酸化チタンとは、酸化チタンの結晶表面に酸化銅を結合させたナノサイズの微粒子です。
銅ドープ酸化チタンは、2番目に効果の高い窒素ドープ酸化チタンや酸化タングステンと比べて、10倍以上の効果の高さがあります。
3番目の酸化チタンは、室内で利用した場合には、ほとんど効果がありません。

なぜ酸化チタンは効果が無いのか?
酸化チタンに効果が無い理由は、「酸化チタンは紫外線が当たったときのみ効果を発揮するから」です。
室内に酸化チタンを利用しても、室内には紫外線がほとんどありませんから、酸化チタンは効果を発揮しないのです。

まず、最低限でも「酸化チタンが使われている光触媒コーティング剤は、室内では利用しない」と覚えておいてください。
コーティング剤の種類
光触媒コーティング剤に使われている成分の2つ目は、コーティング剤です。コーティング剤は、光触媒を塗布面に接着させるための成分です。
コーティング剤の種類には、次の2種類あります。
- フッ素樹脂
- アモルファス酸化チタン
フッ素樹脂は、テフロンで有名です。最近では、「フッ素は身体に悪い」ということで、フッ素樹脂の使用が避けられるようになりました。
また、フッ素樹脂は樹脂ですから、光触媒によって分解される恐れがあります。
フッ素樹脂の中でも、ナフィオンのように光触媒に対して耐久性の高い樹脂もあります。しかし、アモルファス酸化チタンと比べたら、耐久性が悪いです。
アモルファス酸化チタンとは、非結晶の酸化チタンのことです。アモルファス酸化チタンは、光触媒と同じ酸化チタンですから、光触媒によって分解されることはありません。
アモルファス酸化チタンによって、光触媒を塗布面に固定化すると、効果の持続期間がとても長いです。
一般的には、フッ素樹脂とアモルファス酸化チタンの効果の持続期間は、
| コーティング剤 | 効果の持続期間 |
|---|---|
| フッ素樹脂 | 3~5年 |
| アモルファス酸化チタン | 10年 |
溶媒の種類
溶媒は、コーティング剤の種類で決まります。フッ素樹脂は、アルコールや有機溶剤を利用しています。アモルファス酸化チタンは、水だけです。
| コーティング剤 | 溶媒 |
|---|---|
| フッ素樹脂 | アルコールや有機溶剤 |
| アモルファス酸化チタン | 水(純水) |
もし、新築のニオイを消臭したいために光触媒コーティング施工をする場合には、必ずアモルファス酸化チタンを使った光触媒コーティング剤を施工してもらってください。
新築住宅特有のニオイは、揮発性有機化合物が含まれています。それを除去するためにフッ素樹脂を塗布すると、本末転倒になる恐れがあるからです。
添加剤の種類
添加剤には、次のような種類があります。
- 界面活性剤
- 金属イオン(銅イオンや銀イオンなど)
- 銅の微粒子
界面活性剤を塗布する理由は、水を弾きやすい樹脂に塗布するためです。
銅イオンや銀イオンを添加する理由は、効果の弱い光触媒を利用しているからです。その典型例が酸化チタンです。酸化チタンを使った光触媒コーティング剤は、室内では効果がありませんから、銅イオンや銀イオンを添加していることが多いです。
はっきり言ってしまえば、金属イオンを使っている光触媒コーティング剤を塗布することは、銅イオンや銀イオンを塗布することと同じことだと思います。銅イオンの抗菌スプレーは、ネット通販で購入できるので、それを利用した方が格安だと思います。
また、これらの金属イオンは、イオンが消費されてしまったら、効果がなくなります。そのため、効果の持続期間は短いです。
そこで、銅の微粒子を添加している光触媒コーティング剤もあります。
ところが、銅はイオン化することで抗菌力を発揮しますが、イオン化するためには水分が必要となります。また、イオン化したとしても、抗菌力は弱いです。
【まとめ】
どのような光触媒コーティング剤を選べばよいのか?
光触媒コーティング施工を依頼するときには、施工店に次の成分を使用している光触媒コーティング剤かをご確認ください。
| 光触媒 | 銅ドープ酸化チタン |
|---|---|
| コーティング剤 | アモルファス酸化チタン |
| 溶媒 | 水 |
| 添加剤 | 無添加 |
ちなみに、これらの条件を満たす弊社の光触媒コーティング剤は、屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)です。
弊社の業務用製品を扱う施工代理店は、屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)を使った施工を行っています。
弊社までご連絡をいただけましたら、お近くの施工代理店からご連絡するように手配いたします。お気軽にご相談ください。

この記事の著者/責任者

株式会社イリス 代表取締役
島田 幸一 (Shimada Koichi)
私はもともと、地元農業のソリューション提供を事業としていたが、野菜や果物の劣化を促進させるエチレンガスの分解を研究したことで、光触媒の可能性を感じ起業いたしました。運よく可視光でも効果のある酸化チタン光触媒を世界で初めて開発して脚光を浴び、さまざまな業種のお客様から注文をいただける企業にまで成長できました。現在弊社は、可視光応答型光触媒を使ったコーティング剤を始め、外壁やガラス、石材、自動車の車内にクリア塗装ができる光触媒コーティング剤や、酸化チタンから下地を守るプライマーの開発。その後も、さまざまな材質に光触媒を定着するための研究を続け、多くの企業で採用されています。
