厨房の生ごみの除菌消臭なら光触媒の業務用抗菌消臭剤BRE025-AB2

業務用抗菌消臭剤BRE025-AB2の光触媒成分

成分の酸化チタンとは、チタンという金属が酸化したものです。酸化チタンが光触媒の成分です。酸化チタンには、いろいろな種類の結晶構造があり、アナターゼといわれる結晶構造がもっとも光触媒としての効果が高いと言われています。

また、業務用抗菌消臭剤BRE025-AB2には微量の銅が入れてありますが、これは酸化チタンが厨房の蛍光灯やLED電球の光でも光触媒としての効果が発揮されるようにするために入れられています。

銅をただ単に入れているだけではなく、アナターゼ酸化チタン結晶の表面にナノサイズの酸化銅を結合させた特殊な光触媒成分です。この成分は、銅ドープ酸化チタンと言われています。

界面活性剤も微量を添加しています。これは、業務用抗菌消臭剤BRE025-AB2を噴霧したときに、霧が広がりやすくするためです。

次亜塩素酸との比較

厨房用の消臭剤としては、次亜塩素酸があります。次亜塩素酸は、強力な除菌・消臭剤で、クリニックでもよく使用されています。食品添加物としても利用され、アルコールよりも除菌力が高いといわれており、不燃性なので火を扱う厨房の除菌におすすめです。

次亜塩素酸は、臭いの成分や雑菌などに触れたらそれらを酸化させて、次亜塩素酸も分解されて無くなってしまいます。つまり、効果は使用したときだけに限定されます。

それに対して光触媒の消臭剤は、臭いの成分や雑菌に触れても、成分が分解されることがないので、連続して除菌・消臭し続けてくれます。生ごみから連続して発生する臭いを分解しつつ、雑菌の繁殖を抑え続けてくれます。

よく「光触媒は夜だと除菌や抗菌ができないのでは？」と疑問に思われる方がいらっしゃいます。一般的な光触媒であればその通りですから、夜であれば次亜塩素酸の方が除菌ができて使い勝手が良いことでしょう。

ところが、銅ドープ酸化チタンはナノサイズの酸化銅が、光が当たっていなくても触媒効果を発揮するため、夜でも除菌や抗菌ができます。

イソプロピルアルコール（IPA）との比較

厨房で利用されるポピュラーな除菌スプレーとしてイソプロピルアルコール（IPA）が古くから利用されています。医療の現場で、手指消毒としても利用されています。

イソプロピルアルコール（IPA）と業務用抗菌消臭剤BRE025-AB2とで除菌・抗菌をATP値で比較した結果が次のグラフです。

ATP値とは、簡単に言えば生物汚れを数値化したものです。キッコーマンにて開発されたルミテスターで調べました。

どちらも塗布した直後は、ATP値が大幅に下がっています。業務用抗菌消臭剤BRE025-AB2の方が除菌力が高いと言えます。

塗布後3日後は、イソプロピルアルコールは数値が上がっていますが、業務用抗菌消臭剤BRE025-AB2は低い値を維持しています。イソプロピルアルコールは塗布直後に揮発してしまうので、その後は抗菌ができていません。それに対して業務用抗菌消臭剤BRE025-AB2は、ナノサイズの銅ドープ酸化チタンが塗布した箇所に残り、抗菌し続けてくれています。

塗布後7日で、イソプロピルアルコールは塗布前の値を超えてしまいました。業務用抗菌消臭剤BRE025-AB2はまだ抗菌し続けてくれています。業務用抗菌消臭剤BRE025-AB2を塗布した箇所を拭き掃除しましたが、ナノサイズの銅ドープ酸化チタンが塗布面の隙間に入り込んでいるので、拭き掃除をした程度では落ちないことが判ります。

イリスの業務用抗菌消臭剤BRE025-AB2の安全性

さて、業務用抗菌消臭剤BRE025-AB2が人の身体に対して安全かどうかが、厨房での使用で気になるところです。結論から述べますと、「安全」ですが、調理をする場所でのご使用は、念のため避けてください。

業務用抗菌消臭剤BRE025-AB2に使用している主な成分は、酸化チタンと銅です。酸化チタンは、日焼け止めや化粧品の白粉にも使用されている成分ですので、安全であることは述べるまでもありません。銅は、普段から10円で利用しているものですし、東京大学医学部や厚生労働省などが安全であることを発表しています。

日本酸化チタン工業会の「酸化チタン（ナノ酸化チタンを含む）の安全性等について」をご参照ください。また、銅の安全性については、一般社団法人日本銅センターの「銅の安全性」をご参照ください。

酸化チタンは体に無害とされていますが、ナノレベルの粒子が溶け込んだ液体ですので、念のため食材を調理する場所では使用しないで、生ごみや残飯入れ、ゴミ置き場などの消臭に使用されると良いと思います。

業務用抗菌消臭剤BRE025-AB2の使用方法

業務用抗菌消臭剤BRE025-AB2は、スプレーボトルに詰め替えて、消臭したい箇所に直接噴霧してください。

業務用抗菌消臭剤BRE025-AB2をご購入いただいた方に、スプレーボトルも販売しております。

業務用抗菌消臭剤BRE025-AB2の成分は毒性試験では問題ありませんでしたが、念のため食べ物や調理をする場所への使用は避けてください。

使用期限は製造から1年以内としていますが、ナノサイズの酸化チタンが沈殿するからです。製造から1年を超える場合はよく振ってからご利用ください。また、保管時の温度は、成分の変性を防ぐために、液剤が凍ったり蒸発したりしない温度（常温）でお願いします。

光触媒は、光に当たるとボトルを劣化させてしまいます。1Lのボトルをご購入の場合は、暗所に保管をお願いします。

ただし、5Lや10Lでご購入の場合は、バロンボックスにてご提供をしています。バロンボックスとは、段ボール箱の中にポリタンクが入っている容器のことです。バロンボックスに入れてあれば、内部は暗くなるので、箱が光に当たっても問題ありません。

この記事の著者／責任者

株式会社イリス 代表取締役
島田 幸一 (Shimada Koichi)

私はもともと、地元農業のソリューション提供を事業としていたが、野菜や果物の劣化を促進させるエチレンガスの分解を研究したことで、光触媒の可能性を感じ起業いたしました。運よく可視光でも効果のある酸化チタン光触媒を世界で初めて開発して脚光を浴び、さまざまな業種のお客様から注文をいただける企業にまで成長できました。現在弊社は、可視光応答型光触媒を使ったコーティング剤を始め、外壁やガラス、石材、自動車の車内にクリア塗装ができる光触媒コーティング剤や、酸化チタンから下地を守るプライマーの開発。その後も、さまざまな材質に光触媒を定着するための研究を続け、多くの企業で採用されています。