ペットショップでは、ショップ内の抗菌や消臭に気を使われていることと思います。
ペットたちの健康状態やペットショップ内の臭いによって、売上高に影響するためです。
ペットショップの抗菌と消臭は、もしかしたら別の製品を利用されているかもしれませんが、光触媒スプレーを利用したら、一つの製品でどちらにも対応できます。
ペットにはたくさんの種類があり、それぞれ特徴があるように、光触媒にもたくさんの種類があり、それぞれ利用する環境によって抗菌・消臭効果の高さが異なります。
この記事では、「ペットショップの店内」という環境において、抗菌や消臭の効果がまったく無い光触媒成分を解説しつつ、弊社が開発した効果の高い業務用抗菌消臭剤(BRE025-AB2)の魅力をご紹介いたします。
ペットショップ店内の
抗菌や消臭に最適な光触媒成分とは?
ペットショップ店内の抗菌や消臭ができる光触媒について解説いたします。他の抗菌剤や消臭剤と比べて、ペットショップに最適かどうか、疑問にお答えします。
そもそも光触媒とは?
光触媒とは、光が当たると有機物を分解する性質を持つ成分のことです。代表的な光触媒成分には、酸化チタンがあります。
有機物とは、ペットから出る臭い、雑菌やウイルス、アレルゲンといったものが有機物です。光触媒によって、それらの有機物を分解できるので、光触媒には抗菌や抗ウイルス、消臭といった効果があります。
次に、もう少し科学的に解説をいたします。難しいと思われた方は、読み飛ばしてください。
光触媒によって抗菌や抗ウイルス、消臭ができるメカニズム
光触媒成分にある一定の光エネルギーを持つ光を当てると、その成分から励起電子が飛び出します。励起電子は、空気中の酸素分子と結合して、O2–になります。このO2–は、これ自体が酸化力を持つものですから、それに触れた有機物を酸化分解する性質があります。
活性酸素・OH(ヒドロキシルラジカル)が発生
さらに、O2–が空気中の水分子と結合すると、H2O2(過酸化水素)になりますが、すぐに分裂して・OH(ヒドロキシルラジカル)ができます。また、励起電子が飛び出した後にできる正孔によって、空気中の水分子から電子を奪って、・OHが発生します。
この・OHは強力な酸化力を持つ活性酸素です。これによって抗菌や抗ウイルス、消臭ができるメカニズムです。
光触媒を使った液剤をスプレーすることで、ペット周りの抗菌や消臭ができる可能性があります。
市販の消臭スプレーと光触媒スプレーの消臭メカニズムの違い
市販の消臭スプレーの中には、「臭いを包み込んで消臭」というものも市販されています。しかし、臭いを包み込むわけですから、臭いそのものを分解できたわけではありません。そのため、臭い成分は部屋の中に残り続ける場合があります。
それに対して光触媒は、強力な活性酸素・OHを発生させることによって、臭いを酸化分解する性質があります。臭い成分が分解されるわけですから、根本的な消臭ができる可能性があるわけです。
なお、「可能性」と書いた理由は、光触媒成分によって効果に差があるからです。後ほど、光触媒成分と効果の関係を解説いたします。
活性酸素はペットに危険では?
光触媒から発生するのが活性酸素であれば、その活性酸素が「ペットに悪影響を及ぼすのではないか?」と心配になられる方もいらっしゃることでしょう。スプレーした箇所をペットが舐めたり噛んだりすることもあるからです。
しかし、ご安心ください。
活性酸素が発生すると言っても、発生するのは光触媒の表面のみです。強力な酸化力を持つ・OHは、一瞬で何かを酸化させて消えてしまいます。
また、・OHのサイズとペットのサイズを比較すると、それこそ月とスッポンの大きさを比較することに匹敵します。スッポンが何万匹もいて、月に噛み付いたとしても、月にはダメージが無いのと同じです。
では、「光触媒成分がペットに安全なのか?」という心配もあることでしょう。もちろんペットに危険な物質であれば、それをペットショップ店内に利用はできません。それについては後ほど解説いたします。
光触媒成分の種類
光触媒成分は、本当にたくさんの種類がありますが、どれも同じ効果があるとは限りません。ペットショップ店内でも効果があり、さらには効果の高い光触媒成分を選ぶことが大事です。
抗菌・消臭スプレーとして利用されている光触媒成分
光触媒の抗菌・消臭スプレーとして利用されている主な光触媒成分は、次のようなものがあります。
- 酸化チタン
- 銅ドープ酸化チタン
- 窒素ドープ酸化チタン
- 鉄ドープ酸化チタン
- 酸化タングステン
これらの中で、世間一般的にもっとも利用されているものが酸化チタンです。酸化チタンは、紫外線が当たると、とても強い活性を示し、強い抗菌力や消臭力を持つ成分です。
ドープとは?
酸化チタンに「ドープ」という名称が付いているものもあります。ドープとは、「添加した」とか「加えた」という意味なのですが、「結合させた」という意味が正しいのだと思います。銅ドープ酸化チタンは、酸化チタンに銅を結合させたものです。
なぜ、銅や窒素、鉄といった別の成分を結合させるのかといいますと、酸化チタンの性能を高めるためです。銅や窒素などのドープされた成分のことを、酸化チタンの触媒の効果を高めるという意味で、助触媒といわれます。
ドープとハイブリッドの違い
ドープと似た言葉に、ハイブリッドというものもあります。例えば、「銅ハイブリッド酸化チタン」というものがあります。ハイブリッドとは、酸化チタン液剤に別の成分を単に入れただけという意味ですから、酸化チタンに結合させるドープとは、意味が大きく異なります。
ですから、例えば「銅ドープ酸化チタン」と「銅ハイブリッド酸化チタン」の性能を比べると、そこに大きな差があります。そして、もちろん性能が高いのは銅ドープ酸化チタンです。
光の波長とペットショップ店内の明かり
ペットショップ店内で抗菌や消臭ができる光触媒成分を解説する前に、光の色について解説いたします。光の色には種類があることは、ご存じのことと思います。光の色が光触媒の活性に影響するからです。
光の色と波長の関係
光には、虹色に代表されるように、紫色や青色、シアン、緑、黄緑、黄色、赤色といった光の種類があります。白色の光は、基本的に光の三原色が合成された色です。
この光の色は、光の波長によって異なります。光の色と波長の関係は次の図をご覧ください。
光の波長が400nmであれば紫色、750nmであれば赤色です。nmは「ナノメートル」といいます。この間の光のことを、目で見ることができる光ということで、可視光といいます。
光の波長には、380nmよりも短い波長や780nmよりも長い波長の光があります。紫色よりも短い波長の光のことを紫外線、赤色よりも波長の長い光のことを赤外線といいます。
ペットショップ店内の明かりの波長
そして、ペットショップ店内の明かりには白色のLED照明が利用されていることと思います。その白色のLED照明から出ている光の波長と明るさは、次の図のようになります。
光触媒でペットショップ店内の抗菌や消臭をしたい場合には、このスペクトルの光に反応する光触媒成分、つまり可視光で反応する光触媒成分を用いないと、効果がまったく無いこともあります。
可視光で反応する光触媒成分のことを、可視光応答型光触媒といいます。
ペットショップ店内で抗菌や消臭ができる光触媒成分とは?
ペットショップ店内は可視光しか存在しないので、可視光応答型光触媒を使った抗菌・消臭スプレーを利用することが必須です。
上述した光触媒成分のうち、可視光応答型光触媒は酸化チタン以外のものになります。なぜなら、酸化チタンは紫外線にしか反応しない光触媒成分だからです。酸化チタンを使った抗菌・消臭スプレーでは、ペットショップ店内ではまったく効果が無いことを意味します。
通常であれば紫外線にしか反応しない酸化チタンですが、銅や窒素などを結合させることによって、可視光でも反応するようになります。銅や窒素を結合させる理由は、ここにあります。この結合させることを、「担持(たんじ)」といいます。
また、酸化タングステンは、それ単体ですでに可視光応答型ですから、そのままの利用が可能です。
さて、酸化チタン以外の可視光応答型光触媒ですが、効果の高さは異なります。そして、これらの中でもっとも抗菌力や消臭力がある成分は「銅ドープ酸化チタン(銅担持酸化チタン)」です。
銅ドープ酸化チタンの抗菌力、消臭力の高さ
銅ドープ酸化チタンの効果の高さ
銅ドープ酸化チタンは、弊社の試験では、窒素ドープ酸化チタンや酸化タングステンと同じ環境で比べて、数倍の効果の高さがあります。
鉄ドープ酸化チタンは、弊社の試験ではそれらよりもさらに効果が劣るので、「なぜ実用化させたのだろうか?」と思うほどです。もしかしたら、弊社でも知らないような何か加工がなされているかもしれませんが、弊社の試験ではもっとも効果が無い成分でした。
銅ドープ酸化チタンの特殊な性質「暗所での抗菌・消臭効果」
銅ドープ酸化チタンは、可視光応答型光触媒の中でもずば抜けて効果の高い成分ですが、もう一つ特殊な性質があります。
それは、光が当たらない暗所でも抗菌、消臭効果があるということです。
光触媒は、通常であれば光が当たる場所でないと効果がありませんが、銅ドープ酸化チタンは暗所でも効果があったのです。その効果は、弊社が銅ドープ酸化チタンを世界で初めて発見し、さまざまな試験していたときに気が付いた性質です。その性質を発見したときは、弊社でもその効果を疑ったほどです。
銅ドープ酸化チタンは、このような効果があるので、銅ドープ酸化チタンを使った液剤をスプレーしておけば、ペットショップ店内が明るいときはもちろんのこと、消灯した後でも抗菌や消臭の効果を発揮します。
銅ドープ酸化チタンを使った
業務用抗菌消臭剤(BRE025-AB2)
銅ドープ酸化チタンを使った業務用抗菌消臭剤ですが、弊社の製品名は「業務用抗菌消臭剤(BRE025-AB2)」です。
この製品は、銅ドープ酸化チタンを使った世界で初めての抗菌消臭剤です。
この製品は、銅ドープ酸化チタンを使って手軽に抗菌や抗ウイルス、消臭をしてもらえるように開発した液剤です。液剤をスプレーボトルに入れて、気になる箇所にスプレーするだけです。
業務用抗菌消臭剤(BRE025-AB2)の概要
業務用抗菌消臭剤(BRE025-AB2)の概要は、次の表の通りです。
品名 | 業務用抗菌消臭剤 |
型番 | BRE025-AB2 |
形状 | 液体 |
成分 | 酸化チタン(アナターゼ)、銅、界面活性剤、アルコール、水 |
サイズ(重量、容器) | 10L(約10kg、バロンボックス) |
5L(約5kg、バロンボックス) | |
1L(約1kg、ボトル) | |
pH | 弱塩基性 |
臭い | 無臭 |
使用期限 | 製造から1年以内 |
保管方法 | 常温(5~30℃)の暗所にて保管。 |
酸化チタンには、光触媒の効果が高いアナターゼ型といわれる結晶構造の酸化チタンを用いています。銅は、酸化チタンに担持させるために、微量が添加されています。界面活性剤やアルコールは、この液剤をスプレーしたときに、空間に拡がりやすいようにするために、ごく微量を入れています。
販売単位は、1Lです。2L以上をご購入された場合には、バロンボックスに入れてお送りすることもあります。
「1Lでどれだけ利用できるのか?」については、市販の消臭スプレーと同様とお考えください。
業務用抗菌消臭剤(BRE025-AB2)はペットに安全か?
銅ドープ酸化チタンがペットに安全かどうかは、とても重要なことです。いくら強力に抗菌や消臭ができたとしても、もし銅ドープ酸化チタンがペットにとって有害であれば、使用することはできません。
先ほどご説明したように、光触媒から発生する活性酸素はペットにとって安全です。
銅ドープ酸化チタンの成分は、銅と酸化チタンです。銅は金属の銅です。酸化チタンは金属のチタンです。
もし銅が危険であれば、10円玉を触った手でペットに触れたら危険ということになります。また、もし酸化チタンが危険であったとしたら、日焼け止めクリームや化粧品の白粉に利用されている成分ですから、お化粧をした後にペットに触れたら危険ということになります。
そのようなことはありませんから、安全と言えます。
「これらの成分を舐めたり、餌に混ざったりしたらどうなるのか?」ということですが、動物に対する毒性を第三者機関に試験してもらったところ、毒性は皆無ということでした。
また、銅や酸化チタン、界面活性剤、アルコールは、液剤に対して、ほんの微量に入っているだけですので、ペットには影響が無いものと考えます。
業務用抗菌消臭剤(BRE025-AB2)の効果
業務用抗菌消臭剤(BRE025-AB2)の効果は、抗菌や消臭はもちろんのこと、抗ウイルスの効果もあります。
- 抗菌
- 抗ウイルス
- 消臭(ペット臭、アンモニア臭、尿臭、カビ臭など)
- 防カビ
- 化学物質(有機化合物)の分解
- 有機物の分解(アレルゲンの分解)
これらのことを、いろいろな液剤を用いることなく、業務用抗菌消臭剤(BRE025-AB2)を1種類だけで対応できるわけです。
ワンちゃんが遊びに使うぬいぐるみなどの布製品は、頻繁に洗濯をすることを忘れがちです。そういった製品の抗菌や消臭にもご利用いただけます。
引き取られていったペットは、室内で飼われることもあります。そのようなペットの中には、シックハウス症候群になるペットもいるそうです。そのようなときは、業務用抗菌消臭剤(BRE025-AB2)を頻繁に部屋全体にスプレーしてください。シックハウスの原因となる揮発性有機化合物(VOC)やアレルゲンを分解してくれます。
業務用抗菌消臭剤(BRE025-AB2)は、ペットショップでユーザー様に小売りしていただいてもかまいません。ペットショップオリジナルの抗菌・消臭スプレーのOEM/ODM製造にも対応いたします。
使い方は、市販のスプレーボトルに入れてスプレーするだけ
業務用抗菌消臭剤(BRE025-AB2)の使い方は簡単です。市販のスプレーボトルに液剤を移し替えて、抗菌や消臭をしたい場所に直接スプレーしてください。
ペットへの直接スプレーは、安全を確認していますが、念のため避けてください。
未使用の液剤の保管は、常温(5~30℃)の暗所にて保管してください。直射日光などの強い光が当たる場所に長期間保管していると、成分が変性する恐れがあるからです。
液剤の中の酸化チタンはナノサイズのものがゾル状に浮遊していますが、長期間安静にしていると、やや沈殿するかもしれません。その場合は、一度よく振ってからご利用ください。
ペットショップ全体を
抗菌消臭コーティング塗装したい場合は?
業務用抗菌消臭剤(BRE025-AB2)は、コーティング剤ではなく、一時的な抗菌や消臭をするための液剤です。
ペットショップ全体を抗菌消臭コーティング塗装したい場合は、銅ドープ酸化チタンを使った光触媒コーティング剤を塗装します。銅ドープ酸化チタンを使った光触媒コーティング剤は、屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)です。
光触媒コーティング塗装は、専用の塗装機械やスプレーガンを用いて行うため、弊社の製品を扱っている塗装業者にご依頼いただくことになります。
ペットショップ全体に光触媒コーティング塗装を行い、部分的に気になるところには業務用抗菌消臭剤(BRE025-AB2)を利用することで、さらに高い抗菌力と消臭力を発揮します。
以上、ペットショップにおすすめの業務用抗菌・消臭スプレーの解説をいたしました。
ペットショップ店内の抗菌や抗ウイルス、消臭にお悩みの方は、ぜひ弊社までご相談ください。また、銅ドープ酸化チタンを使った光触媒コーティング塗装なら、弊社の製品を扱う塗装業者にお任せください。塗装業者の一覧は、室内の光触媒コーティング施工代理店をご覧ください。
業務用抗菌消臭剤(BRE025-AB2)を使った、ペットショップオリジナルの抗菌・消臭スプレーのOEM/ODM製造にも対応いたします。
弊社までお気軽にご相談ください。
この記事の著者/責任者
株式会社イリス 代表取締役
島田 幸一 (Shimada Koichi)
私はもともと、地元農業のソリューション提供を事業としていたが、野菜や果物の劣化を促進させるエチレンガスの分解を研究したことで、光触媒の可能性を感じ起業いたしました。運よく可視光でも効果のある酸化チタン光触媒を世界で初めて開発して脚光を浴び、さまざまな業種のお客様から注文をいただける企業にまで成長できました。現在弊社は、可視光応答型光触媒を使ったコーティング剤を始め、外壁やガラス、石材、自動車の車内にクリア塗装ができる光触媒コーティング剤や、酸化チタンから下地を守るプライマーの開発。その後も、さまざまな材質に光触媒を定着するための研究を続け、多くの企業で採用されています。