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お風呂の防カビは可視光応答型光触媒コーティングがおすすめ

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お風呂の防カビは可視光応答型光触媒コーティングがおすすめ

お風呂場のヌメヌメはカビが原因です。ヌメヌメのまま放置していたら、黒くなったりピンク色になったりと、カビが繁殖してしまいます。そのようなことで、お風呂の掃除は、カビ対策が欠かせません。

お風呂の防カビコーティングは、銀イオンのものがドラッグストアでも販売されていますが、効果は長くても2~3ヶ月です。特にシャワーの水がかかる部分や、水が流れている部分は、1~2ヶ月もしたら、ヌメヌメが出てきてしまいます。

「もっと長期間防カビができるものはないか?」ということで、おすすめの防カビコーティングが、光触媒コーティングです。

この記事では、可視光応答型光触媒の意味やお風呂の防カビに効果的な可視光応答型光触媒コーティングの効果や耐久性などをご説明いたします。

光触媒コーティングとは?

まず、光触媒コーティングがどういったものなのかをご説明をしたいと思います。

光触媒とは?

光触媒とは、光のエネルギーを受けると、そこに触れている有機物を分解する効果のある物質のことです。光触媒自体は、何も変化しない物質ですので、半永久に光触媒の効果が発揮されます。

光触媒の主な原材料としては、酸化チタンや酸化タングステンなどの金属の酸化物があります。一般に広く利用されているものは、酸化チタンです。それらの酸化金属は、身体に安全であることも知られていて、酸化チタンは日焼け止めクリームなどの化粧品にも利用されています。

酸化チタンの効果

酸化チタンは、特に紫外線や紫色の光を吸収することでのみ、光触媒としての効果が発揮されます。その効果とは、主に次のようなものです。

  • 除菌
  • 消臭
  • 防カビ
  • 化学物質(有機化合物)の分解
  • 防汚

酸化チタンの光触媒効果で防カビができるので、これをお風呂に塗布することで、お風呂の防カビが期待できるのですが、お風呂場の光は赤色っぽい色の電球が用いられています。

つまり、お風呂には紫外線や紫色の光が少ないので、酸化チタンが効果を発揮しにくいため、防カビ効果が発揮されにくい環境だということです。

そのような酸化チタンのデメリットを補うための光触媒が「可視光応答型光触媒」です。

可視光応答型光触媒とは?

酸化チタンは紫外線や紫色の光でのみ反応することを述べましたが、それだと室内では効果が出ません。酸化チタンが性能を発揮する光が紫外線や紫色だけでなく、青色や緑色、赤色といった広い範囲の可視光線になったら理想的です。

青色や緑色などの、人の目で見える光のことを可視光と言います。可視光に反応して光触媒の効果が出るものを、可視光応答型光触媒(もしくは可視光活性型光触媒)とも言われます。

可視光応答型光触媒は、いろいろな種類があります。もともと、弊社とは別のメーカーで、窒素ドープ型や酸素欠損型などの可視光応答型光触媒が製品化されていましたが、あまり防カビ効果が出なかったので、一部の大手メーカーを除いて多くのメーカーは撤退していきました。

酸化チタンのような高い防カビ効果があり、しかも室内の可視光でもその効果が出てくる、そのような夢のような光触媒を開発すべく、弊社は研究と実験を重ねました。

2年の研究を経て、銅を添加した光触媒効果の高い可視光応答型光触媒を世界で初めて開発し、特許を取得しました。業界では、「銅ドープ酸化チタン」や「銅担持酸化チタン」などと言われています。

酸化チタンの可視光応答型光触媒を発見したときは、なぜ優れた防カビ効果があるのか、弊社では分かりませんでしたが、その後に東京大学などで研究がなされ、その原理が解明されました。

光触媒コーティングの意味をもっと詳しく知りたい方は、「光触媒コーティングとは?」をご覧ください。

可視光応答型光触媒コーティングの除菌効果

弊社では、第三者機関に依頼し、弊社が開発した可視光応答型光触媒にどれくらいの除菌効果があるのか、カビの他にも試験をしてもらいました。

さまざまな第三者機関でテストしてもらった結果、次のような菌類やウイルスの除菌効果を確認しました。それぞれのリンクをクリックして、試験結果をご確認ください。

可視光応答型光触媒コーティング剤の成分は安全か?

除菌効果の高い可視光応答型光触媒コーティング剤ですから、身体に安全な成分なのかどうか、気になるところです。

弊社の製品は、動物でのテストで無害が確認されているので、ご安心ください。「銅は体に悪いのではないか?」とお考えの方もいらっしゃいますが、10円玉を触っても無害なように、もっと濃度の薄い弊社製品では、なおさらのことです。

銅の安全性は、東京大学医学部などが研究をして安全性を確認しており、厚生労働省も安全であることを新聞で発表しています。銅の安全性については、一般社団法人日本銅センターの銅の安全性が参考になります。

メーカーによっては、可視光応答型光触媒を開発するために、「硫酸銅を添加した」と説明しているところもありました。硫酸銅と消石灰を混合したものはボルドー液と言って農薬として使用されていますので、そういったものを添加している場合には、身体に害がある可能性があります。

光触媒コーティングの塗装面は、人が触れることもあるので、身体にとって安全な成分を用いた光触媒コーティング剤を選ぶことが大事です。

防カビ効果の持続性は?

可視光応答型光触媒で防カビの効果があっても、その効果が短期間であっては困ります。そういったことで、耐久性が気になるところです。せっかく光触媒を塗装するのですから、なるべく長くお風呂の壁面に長く定着してもらいたいものです。

光触媒の耐久性とは?

光触媒がカビ菌を除菌しても、可視光応答型光触媒そのものの成分は変化しないので、効果は半永久です。酸化チタンや銅は無機物ですので、それらがお風呂の内装に付着していたら、光触媒の効果はずっと持続します。

可視光応答型光触媒がお風呂場の壁に付着してくれる期間、つまり可視光応答型光触媒コーティング剤の耐久性が問題となります。

弊社製品の耐久性

弊社製品は、定着材としてアモルファス酸化チタンを用いています。アモルファス酸化チタンは、光触媒の効果の高いアナターゼ型酸化チタンを塗装面に強力に定着してくれる成分です。

お風呂の壁面に正しく塗装したら、5年ほどは効果が持続するものと思います。

メーカーによっては、耐久性を1年ほどと述べているところもあります。わざと1年ほどで効果が切れるようにしているのか、本当に耐久性がないのか判りません。

弊社としては、お客様の立場からすると、なるべく長く効果が持続した方が良いと考えるものです。そういったことで、弊社では5年以上の耐久性を持たせることを最低の目標として製品を開発しています。

光触媒コーティング剤は漂白剤に耐えられるのか?

酸化チタンは、漂白剤で溶けだすことはありませんが、漂白剤の塩素と反応して変色することが知られています。酸化チタンが塩素と反応して、塩化チタンになることで、ピンク色に変色するようです。

お風呂は漂白剤で掃除をすることがあるので、お風呂場がピンク色に変色してしまったら、たいへんです。

しかしご安心ください。光触媒コーティングは、お風呂場の壁面に薄く強固に定着しているので、漂白剤による変色があったとしても、見た目でピンクになることはありません。また、変色したとしても、光触媒の効果でまた元の酸化チタンに戻るようです。

お風呂の防カビができるイリスの光触媒製品

お風呂の防カビができる弊社の可視光応答型光触媒は、業務用の「屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)」とプラスチック用光触媒コーティング剤、家庭用の除菌・消臭スプレー「アキュートクリーン」があります。

効果と耐久性を求めるなら業務用

屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)

屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)は、弊社が世界で初めて実用化した可視光応答型光触媒を用いた業務用製品です。

この製品の塗装には、専用の機器と塗装技術を要します。そのため、屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)の塗装は、弊社の施工代理店にお任せいただくことになります。

弊社にご相談いただけましたら、お客様のお近くの施工代理店からご連絡をさせていただきます。

屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)の詳細は、こちらをご覧ください。

また、システムバスのパネルにプラスチックが用いられている場合は、水をはじくので、光触媒コーティングが均一にできません。そこで、屋内用光触媒コーティング剤(BA01-AB1)にアルコール系の成分を調合して、プラスチックでも均一に塗装ができる塗料を開発しました。プラスチックに施工する場合は、プラスチック用光触媒コーティング剤をご利用ください。

ご家庭で手軽に利用できる光触媒スプレー「アキュートクリーン」

家庭用除菌・消臭スプレー「アキュートクリーン」

お手軽にご家庭で光触媒を導入したい方向けに、家庭用除菌・消臭スプレー「アキュートクリーン」をご用意しています。屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)よりも効果や耐久性は劣りますが、同等の成分が入った家庭用製品です。

お風呂場のみならず、結露しやすい場所の防カビにもご利用いただけます。防カビ以外にも、除菌や消臭などにお手軽にご利用いただけます。

光触媒によるお風呂の防カビなら、ぜひイリスの光触媒製品をご利用ください。

この記事の著者/責任者

島田幸一

株式会社イリス 代表取締役
島田 幸一 (Shimada Koichi)

私はもともと、地元農業のソリューション提供を事業としていたが、野菜や果物の劣化を促進させるエチレンガスの分解を研究したことで、光触媒の可能性を感じ起業いたしました。運よく可視光でも効果のある酸化チタン光触媒を世界で初めて開発して脚光を浴び、さまざまな業種のお客様から注文をいただける企業にまで成長できました。現在弊社は、可視光応答型光触媒を使ったコーティング剤を始め、外壁やガラス、石材、自動車の車内にクリア塗装ができる光触媒コーティング剤や、酸化チタンから下地を守るプライマーの開発。その後も、さまざまな材質に光触媒を定着するための研究を続け、多くの企業で採用されています。

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