

長年使用している自動車は、エアコンから臭いが漂ってくることがあります。
どのような臭いが出てくるのかと言えば、なかなか表現しにくいですが、「酸っぱい臭い」と感じる人が多いです。
自動車のエアコンの臭いの原因は、ほぼ間違いなくカビが原因です。
自動車のエアコンでACボタンをONにすると、冷房がかかります。するとエアコン内部の熱交換器が冷たくなって水滴が付着します。その水分によってカビが発生するのです。
この記事では、自動車のエアコンの臭いにお困りの方に、市販の消臭スプレーでは効果が期待できない理由や、エアコン内部の消臭効果の高い光触媒スプレーをご紹介いたします。
自動車のエアコンの臭いが
市販の消臭スプレーで消えない理由
この臭いを消臭するために、自動車の車内にドラッグストアなどで市販されている消臭スプレーを使用しても、効果は一時的なものとお感じのことと思います。
香りで臭いをごまかす消臭スプレー
値段の安い多くの消臭スプレーは、香りで臭いをごまかすタイプのものが多く、除菌力が弱いため、カビの臭いを原因から消臭できません。
香りでごまかすものは、香りが無くなったら消臭ができなくなりますから、効果を感じるのはスプレーしたときのみです。カビ菌の除菌という、根本的なエアコンの臭い対策には、値段の安い消臭スプレーでは効果がほとんど無いと言えます。
製品によっては「除菌効果がある」と書いてあるものもありますが、頑固なカビやカビの胞子まで除菌できるものは、ほとんど無いと思います。一時的に除菌できたとしても、またすぐにカビが再発することと思います。
アルコールスプレー
「除菌をしたい」ということでアルコールスプレーを用いることもありますが、アルコールは濃度で効果が異なります。効果の高いアルコールは、70%ほどの濃度が高いものとされています。それをエアコンの空気の吸い込み口からスプレーすると良いと思います。
しかし、エアコン内部の隅々まで行き届いたとしても、アルコールで濡れるくらいまで塗布することが求められます。また、アルコールではカビ菌の胞子や根っ子まで除菌ができないといわれており、殺菌されたカビ菌を餌として再発する恐れがあります。
なお、アルコールスプレーは、自動車の車内に入れっぱなしにしないようにしてください。アルコールは揮発性があり、なおかつ燃料としても利用される成分だからです。自動車の車内に入れておいたら揮発して、何らかの原因で発火する恐れがあります。
次亜塩素酸スプレー
アルコールよりも除菌力が高いものは、次亜塩素酸スプレーです。一説ではアルコールよりも数十倍の除菌力があるといわれています。これもアルコールと同様ですから、スプレーしたときには効果があったとしても、臭いがまた出るようになります。
次亜塩素酸スプレーは消臭効果が高いので、私も自宅で利用しています。
次亜塩素酸は、温度が上がると塩素成分が抜けやすいので、特に直射日光で高温になりやすい場所に駐車するなら、次亜塩素酸スプレーを自動車の中に保管しておかない方が良いです。
では、この記事のタイトルにもなっている光触媒スプレーだったら、自動車のエアコンの臭いを解消できるのでしょうか?
結論から申しますと、「どのような光触媒の種類を選ぶのか」によって効果が大きく異なります。場合によっては、消臭効果がまったくない光触媒スプレーもあります。
その理由やエアコンの消臭効果の高い光触媒の種類をご説明いたします。
光触媒の性質と消臭効果の高い成分
光触媒の性質と消臭効果の高い成分をご説明します。光触媒の性質を知っておかないと、自動車のエアコンの消臭がまったくできない製品もあるので、種類を間違ってしまうとムダになってしまうからです。
光触媒の性質
光触媒は光が当たることで、表面にOHラジカルという活性酸素を発生させる成分です。OHラジカルは強い酸化力を持つ活性酸素ですから、OHラジカルがカビ菌や臭い成分に触れると、それらを酸化分解して、臭いを原因から消臭してくれます。
ここで自動車のエアコン内部には、光が当たらないことを、ご留意ください。
つまり、普通の光触媒スプレーを自動車のエアコン内部に使用しても、エアコン内部には光が当たらず真っ暗ですから、光触媒による消臭効果はゼロです。
ときどき「光触媒スプレーは効果なし」と言われることがありますが、それは酸化チタンか効果の弱い光触媒を利用したスプレーの可能性が高いです。
暗所でも消臭効果を発揮する光触媒「銅ドープ酸化チタン」
世の中には、暗所でも消臭効果を発揮する特殊な光触媒もあります。その光触媒は、銅ドープ酸化チタン(銅担持酸化チタン)と言われる成分です。
銅ドープ酸化チタンは、酸化チタン光触媒にナノサイズの酸化銅を結合させた成分です。このナノサイズの酸化銅が、暗所でもカビ菌を分解したり、臭い成分を酸化分解したりしてくれます。
しかも、光触媒は触媒成分ですから、カビ菌や臭い成分を分解しても、光触媒成分そのものは残ったままですから、エアコン内部に銅ドープ酸化チタンが存在する限り、半永久的にカビ菌の除菌や臭いの分解をしてくれるわけです。
銅ドープ酸化チタンを用いたら、自動車のエアコン内部の根本的なカビ対策や臭い対策ができるわけです。
銅ドープ酸化チタンを使った光触媒スプレー
銅ドープ酸化チタンを使った光触媒スプレーは、アキュートクリーンという名称で市販しています。
アキュートクリーンの特長

この光触媒スプレーは、世界で初めて銅ドープ酸化チタンを使った光触媒スプレーとして市販されたものです。
銅ドープ酸化チタンは、香りで臭いをごまかすような成分ではなく、エアコンの臭いだけではなく、臭いの原因となっているカビ菌をも除菌してくれる成分です。
無香料で無臭ですから、たくさんスプレーしていただけます。
アルコール不使用ですから、アルコールが苦手な人にもご利用いただけます。
自動車のエアコンの臭いにお困りの方は、ぜひアキュートクリーンをお試しください。アキュートクリーンの詳細やご購入は光触媒のご家庭用除菌・消臭スプレー「アキュートクリーン」をご覧ください。
エアコン消臭でのアキュートクリーンの使用方法
自動車のエアコン消臭でアキュートクリーンを利用される場合は、次の手順で行ってください。
- 自動車のエアコンの吸い込み口を探す
- エアコンフィルターを取り外す
- エアコンの送風をONにして風量を最大にする
- 吸い込み口から、アキュートクリーンをスプレーする
- エアコンフィルターを掃除してアキュートクリーンをスプレーしてから戻す
エアコン内部に5~10回ほどスプレーすると、エアコンの臭いが収まってくると思います。
エアコン内部のカビ汚れが酷い場合には、光触媒の効果は徐々に効いてくることもあり、臭いがすぐに消えないこともあります。その場合は、日を改めてスプレーを何度か試してください。それでも消臭ができないときは、自動車のサービス店などでエアコンの内部清掃を行ってもらってからアキュートクリーンをご利用ください。
アキュートクリーンが自動車で利用できる場面
アキュートクリーンは、自動車のエアコンのカビや臭いの抑制だけでなく、車内の除菌や消臭では、次のようなことにご利用いただけます。
- 汗や皮脂の臭いの消臭
- ペットの臭いの消臭
- タバコの臭いの消臭
- 魚や食べ物の臭いの消臭
タバコを頻繁に吸っている自動車の場合は、アキュートクリーンを車内に塗布してもすぐに効果が現れない場合もあります。タバコを吸うたびにアキュートクリーンをスプレーしておくと、タバコの臭いが収まってくると思います。
アキュートクリーンは、自動車の車内にカビが発生することも防いでくれます。除菌やアレルゲンの分解も可能です。
なお、自動車の車内で芳香剤を利用されている方は、アキュートクリーンの銅ドープ酸化チタンが、芳香剤の臭いをも分解するので、ご注意ください。
アキュートクリーンよりも、もっと強力に抗菌をしたい、消臭をしたいとお考えの方は、自動車の車内全体の光触媒コーティング塗装をご利用ください。
アキュートクリーンのご購入はこちらのページからご購入ください。自動車の車内を光触媒コーティング塗装してもらいたい場合には、自動車内装の光触媒コーティング施工代理店にご相談ください。
この記事の著者/責任者

株式会社イリス 代表取締役
島田 幸一 (Shimada Koichi)
私はもともと、地元農業のソリューション提供を事業としていたが、野菜や果物の劣化を促進させるエチレンガスの分解を研究したことで、光触媒の可能性を感じ起業いたしました。運よく可視光でも効果のある酸化チタン光触媒を世界で初めて開発して脚光を浴び、さまざまな業種のお客様から注文をいただける企業にまで成長できました。現在弊社は、可視光応答型光触媒を使ったコーティング剤を始め、外壁やガラス、石材、自動車の車内にクリア塗装ができる光触媒コーティング剤や、酸化チタンから下地を守るプライマーの開発。その後も、さまざまな材質に光触媒を定着するための研究を続け、多くの企業で採用されています。