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ガラス用光触媒コーティング剤BTG01の塗装方法や注意点

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ガラス用光触媒コーティング剤BTG01の塗装方法や注意点

この記事では、光触媒コーティングを新規事業として導入をご検討されている塗装業者様に向けて、ガラス用光触媒コーティング剤BTG01で光触媒コーティングするときの施工手順、施工時の注意点、光触媒コーティング施工の見積方法、施工で用いる機材や使用する材料(消耗品)などを解説いたします。

ガラス用光触媒コーティング剤BTG01は、窓ガラスや太陽光パネルなどのガラス面の防汚を目的とした光触媒コーティングです。一般住宅やビルなどいろいろな建物に利用されています。

弊社では光触媒コーティング施工講習会を開催しているので、施工技術を習得されたい企業様や個人事業主の方は、ぜひご利用ください。

ガラス用光触媒コーティング剤BTG01を窓ガラスや太陽光パネルなどのガラス面に塗装したいとお考えのご利用者様は、弊社もしくは弊社製品を扱う施工代理店にご相談ください。一般住宅や擁壁などの低層窓ガラスの塗装ができる施工代理店一覧は、低層窓ガラスの光触媒コーティング施工代理店をご覧ください。ビルやマンションなどの高層窓ガラスへの塗装は、高層窓ガラスの光触媒コーティング施工代理店をご覧ください。

ガラス用光触媒コーティング剤BTG01を塗装できる箇所

ガラス用光触媒コーティング剤BTG01で防汚ができるガラス面には、次のような箇所があります。

  • 窓ガラス
  • 太陽光パネル
  • デジタルサイネージのガラス面

これらのガラス面にガラス用光触媒コーティング剤BTG01を塗装すると、雨水の流れで汚れが落ちていく、セルフクリーニングの効果が出ます。雨水が当たらない場所であっても、清掃が容易にできます。セルフクリーニングの詳細は、「光触媒のセルフクリーニングとは?」をご覧ください。

このように、ガラス用光触媒コーティング剤BTG01で、これらの防汚ができます。耐久性は、10年以上です。

ガラス用光触媒コーティング剤BTG01の施工手順

最初に、ガラス用光触媒コーティング剤BTG01を施工する手順から開設いたします。全体の流れは次の通りです。

  1. 近隣への事前説明
  2. 足場の設置
  3. ガラス面の清掃及び研磨
  4. 塗料の付着を避けたい箇所の養生
  5. ガラス用光触媒コーティング剤BTG01の塗装
  6. 乾燥
  7. 片付け、塗装機材の清掃
  8. 足場の撤去
  9. 現場の清掃

少し解説を加えたいと思います。

近隣への事前説明

光触媒コーティングをする前に、近隣への説明が大事です。光触媒コーティング剤は、塗料やペンキと異なって、飛び散っても害はありませんが、施工で誤解されてもいけません。また、隣接する場所に自動車が駐車されていたら、自動車に光触媒コーティング塗料がかからないようにしなければいけません。

作業中に近隣からクレームがあり、お客様にご迷惑をかけないようにするためにも、施工前に近隣への事前説明が大事です。出来れば、施工日よりも前の日に説明しておくことをおすすめします。

また、近隣へのご挨拶はPR活動にもつながる場合があるので、チラシを手渡すことも大事です。

塗料の付着を避けたい箇所の養生

塗料の付着を避けたい箇所の養生

ガラス用光触媒コーティング剤BTG01を塗装する前に、屋外でガラス用光触媒コーティング剤BTG01が付着してはいけない箇所を養生します。

養生の方法は、一般的な塗装のときと同じ要領で、ビニールシートと養生テープを用います。

ガラス用光触媒コーティング剤BTG01が付着してはいけない箇所は、次のような箇所です。

  • 自動車
  • 植木や花壇
  • 照明や屋外コンセント
  • その他、ガラス用光触媒コーティング剤BTG01が付着してほしくない箇所

ガラス面の清掃及び研磨

ガラス用光触媒コーティング剤BTG01を塗装する前に、ガラス面を清掃及び研磨します。

清掃及び研磨しないでガラス用光触媒コーティング剤BTG01を塗装すると、ガラス面には必ず油分が付着していますので、ガラス面が親水化せず撥水したままとなります。

塗装前に、専用の洗浄剤や酸化セリウムの研磨剤を用いてガラス面を必ず清掃・研磨してください。洗浄後は、洗浄・研磨液をよく洗い落とし、よく乾燥させてから、光触媒コーティングを行ってください。

専用の塗装装置とスプレーガンを用いて塗装すること

ガラス用光触媒コーティング剤BTG01の塗装は、専用の塗装装置とスプレーガンを用いてください。

専用の塗装装置としておすすめの製品は、ABAC温風低圧塗装機です。ABACは「アバック」と呼びます。次の写真は、ABAC温風低圧塗装機SG-91です。

ABAC温風低圧塗装機とスプレーガン

次の図は、オプション品のキャリーバッグでABAC温風低圧塗装機SG-91を背負っている様子です。

オプション品のキャリングハーネスでABAC温風低圧塗装機SG-91を背負っている様子

ガラス塗装では、ABAC温風低圧塗装機を持っての移動が多くなります。ABAC温風低圧塗装機SG-91には、キャリーバッグや補助タンクのオプション品があるので、それを利用すると、作業効率が高まります。

ガラス用光触媒コーティング剤BTG01は、粘性が低い水のような塗料ですので、一般的なスプレーガンで塗装すると、塗料を吹き出し過ぎてしまいます。塗料をたくさん使用すると、それだけ光触媒による防汚効果が高くなるかもしれませんが、酸化チタン特有の色合いが出てしまって、見栄えを損なうことがあります。

また、ABAC温風低圧塗装機のスプレーガンは、噴霧する液剤を包み込むようにエアカーテンが出ます。それにより、噴霧されたガラス用光触媒コーティング剤BTG01が塗装面に定着する割合が多くなります。

ABACのスプレーガンから出るエアカーテンが光触媒コーティング剤を包み込み塗着効率が70%

また、スプレーガンのノズル口径は、φ0.3mmの小口径のものを使用します。ABAC温風低圧塗装機と小口径ノズルを組み合わせることで、ガラス用光触媒コーティング剤BTG01を吹き付け過ぎることなく、塗装面が美しく仕上がります。

弊社にて、ABAC温風低圧塗装機や専用のスプレーノズルを販売しています。ABAC温風低圧塗装機の詳細は、ABAC温風低圧塗装機SG-91をご覧ください。

光触媒コーティング施工の見積もり方法

ガラス用光触媒コーティング剤BTG01の塗装を見積もる方法を解説いたします。見積金額は、基本的に次の内容の合算で決まります。金額は、施工代理店様にて自由に決めていただいてかまいません。

  • 塗装面の面積
  • 足場の有無
  • 養生費
  • 出張費と駐車場代
  • その他諸経費(ゴミの廃棄など)

塗装面の面積による見積もりの算出

塗装面の面積によって、ガラス用光触媒コーティング剤BTG01の使用量が変わってきます。1リットルで、100m2の面積を塗装できます。

また、ガラス面の汚れの程度により、洗浄・研磨の時間も変わりますので施工時間も変わり、人件費を算出しなければなりません。

塗装面の面積とその洗浄・研磨の具合によって、塗料の分量と人件費が決まるので、その合算で見積を算出することができます。

高い場所に塗装する場合の見積もりの算出

高い場所に光触媒コーティング塗装する場合、足場を組まないといけない場所もあるかもしれません。戸建てであったとしても、バルコニーの無い2階の窓ガラスは、延長ノズルを用いたとしても困難になります。

このように、高い場所への塗装は足場を組む必要があるので、高い場所への塗装の有無によっても、料金が異なってきます。

出張費と駐車場代について

出張費は、施工店がある出発地点から、お客様の場所がどれだけ離れているのかによって決まります。例えば、「自動車で1時間以内であれば、出張費が無料」とか、「50kmを超え100kmまでの場所は、出張費が1万円」といった具合に、時間や距離で決めておくと良いと思います。

また、都心では自動車を施工場所の前に駐車しておくことができないので、近くの駐車場を借りることになります。その費用もかかります。

光触媒コーティング施工で用いる機材

ガラス用光触媒コーティング剤BTG01を塗装する場合の、基本的な施工機材をまとめると次のものになります。

  • ABAC温風低圧塗装機一式
  • 電源ドラム
  • 脚立や足場
  • 安全帯やヘルメット、防塵メガネ、防塵マスク
  • 清掃用道具
  • ブルーシートや養生ボードといった養生資材
  • 投光器

使用する材料(消耗品)

ガラス用光触媒コーティング剤BTG01の塗装で使用する消耗品は、次のものになります。

  • ガラス用光触媒コーティング剤BTG01
  • 養生テープなどの養生資材
  • ガラス面の洗浄・研磨剤
  • ノズル清掃用の純水

どれも、予備として少し多めに持っていっておいた方が良いです。

光触媒コーティング施工講習会のご案内

以上、ガラス用光触媒コーティング剤BTG01の塗装方法や注意点を解説いたしました。他の光触媒コーティング剤については、こちらのコラムをご覧ください。

弊社では、光触媒コーティングを新規事業として取り入れたいとお考えの企業様、個人事業主の方に向けて、光触媒コーティング施工講習会を開催しています。

施工講習会の開催日は、お客様のご都合の良い日程に合わせます。ご予約をいただいて、日程の合う日を決めます。

開催場所は、弊社の佐賀工場、もしくは御社にて行います。ベテランの職人が施工方法を丁寧にお教えします。

また、初めての施工では弊社スタッフが施工に同行するサービスも行っています。初めて光触媒コーティングを行うときでも安心して施工ができます。

光触媒コーティング施工講習会にご興味のある企業様、弊社製品を扱う施工代理店登録をご希望の方は、光触媒コーティング施工代理店募集のご案内をご覧ください。

光触媒コーティング施工の事業化なら、弊社までお気軽にご相談ください。

この記事の著者/責任者

島田幸一

株式会社イリス 代表取締役
島田 幸一 (Shimada Koichi)

私はもともと、地元農業のソリューション提供を事業としていたが、野菜や果物の劣化を促進させるエチレンガスの分解を研究したことで、光触媒の可能性を感じ起業いたしました。運よく可視光でも効果のある酸化チタン光触媒を世界で初めて開発して脚光を浴び、さまざまな業種のお客様から注文をいただける企業にまで成長できました。現在弊社は、可視光応答型光触媒を使ったコーティング剤を始め、外壁やガラス、石材、自動車の車内にクリア塗装ができる光触媒コーティング剤や、酸化チタンから下地を守るプライマーの開発。その後も、さまざまな材質に光触媒を定着するための研究を続け、多くの企業で採用されています。

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