
抗菌スプレーや消臭スプレーを探していると、「可視光応答型光触媒スプレー」という用語を目にすることがあります。
可視光応答型光触媒スプレーとは、室内でも効果のある光触媒スプレーのことです。
この記事では、可視光応答型光触媒スプレーの意味や用途、種類と効果の高い、可視光応答型光触媒の利用方法などを解説します。
可視光応答型光触媒とは?
まず、可視光応答型光触媒について解説します。
この用語は、「可視光」「応答」「光触媒」の3つの用語がくっついたものです。
光触媒の意味
触媒(しょくばい)とは、触れるものを分解するけれども、触媒自体は劣化しないので、半永久的に分解ができる成分のことです。
光触媒とは、光が当たると触媒効果を発揮する成分のことです。

光触媒と言っても、いろいろな種類があります。数ある光触媒の中で、もっともよく利用される成分は、「アナターゼ酸化チタン」です。
アナターゼとは、結晶構造の種類のことです。図の赤色が酸素、白色がチタン金属で、図のように結合しています。
この微粒子が、光触媒として利用されます。
アナターゼ酸化チタンは、一般的には「酸化チタン」と略されて呼ばれています。
酸化チタンの性質
酸化チタンは、光が当たると触媒効果を発揮します。
光と言っても、いろいろな種類があります。
アナターゼ酸化チタンが触媒効果を発揮する光の種類は、紫外線です。
酸化チタンに紫外線が当たると、表面に電子が飛び出します。その電子が、空気中の酸素や水を化学変化させて、OHラジカルと言われる活性酸素を生み出します。
OHラジカルは、強い酸化力を持つ活性酸素です。
細菌がOHラジカルに触れると、細菌の表面にある突起、粘膜、細胞壁などを酸化分解します。すると、細菌の活動が弱まり、死滅します。
また、OHラジカルがニオイ成分に触れると、ニオイ成分を酸化分解します。分解されたニオイ成分は、最終的に水や二酸化炭素などといった、ニオイの無い成分、もしくはニオイの弱い成分に変化します。

このような効果を発揮しても、酸化チタンはOHラジカルで劣化しませんから、紫外線が当たり続ける限り、これらの効果を発揮し続けます。
この効果により、「光触媒」と言われます。
酸化チタンは抗菌力や消臭力がほとんど無い!?
酸化チタンに紫外線が当たると、高い抗菌力や消臭力を発揮しますが、実は、酸化チタンは「抗菌力や消臭力がほとんど無い」ということで知られています。
その理由は簡単です。
なぜなら、抗菌や消臭は室内で求められる効果ですが、室内には紫外線がほとんど無いからです。
室内にある紫外線と言えば、南側の窓から差し込み直射日光や、白色LEDや蛍光灯などの照明器具から出ている微弱が紫外線のみです。
北側の部屋や夜のリビングといった薄暗い部屋では、酸化チタンを使っても、抗菌や消臭がほとんどできません。
光触媒を使って、室内を抗菌や消臭をしたい場合には、少なくとも、紫外線でなくても効果を発揮する光触媒の種類を選ぶことです。

可視光とは?
光の種類には、紫外線以外にも、2種類あります。
- 紫外線
- 可視光
- 赤外線
紫外線や赤外線は、UVケアや暖房器具などでよく知られています。可視光とは、目に見える光のことです。
今、これをご覧になられているあなた様は、画面を見て文章を読んでいると思います。
なぜ、文章を読むことができているのかと言いますと、それは画面から出ている光と、文字の暗いところとのコントラスト差があるからです。
それを目が捉えて、文字として認識しているためです。
画面から出ている光が、紫外線や赤外線だったら、目で見ることができませんから、文字を読むことが
人の目は、見える光と見えない光があります。見える光のことを可視光と言っています。
可視光応答型光触媒とは?
白色LEDや蛍光灯からは、目に見える光が出ているので、それに照らされた物を見ることができます。
そのような室内にある光が当たることで、触媒効果を発揮する光触媒の種類のことを、可視光応答型光触媒といいます。
室内を、抗菌や消臭したい場合には、紫外線に反応する酸化チタンを使っても意味はありません。
可視光応答型光触媒を使うことで、室内の抗菌や消臭ができます。
可視光応答型光触媒スプレーとは?
可視光応答型光触媒スプレーとは、可視光応答型光触媒を使った抗菌・消臭スプレーのことです。
可視光応答型光触媒の利用方法
可視光応答型光触媒の利用方法には、次の2種類あります。
- 光触媒コーティング施工
- 光触媒スプレー
光触媒コーティング施工とは、光触媒成分とコーティング成分が入った液剤を塗布する施工方法です。
施工には、施工技術者に依頼して施工してもらう必要があり、手間と費用がかかりますが、美しい仕上がりと高い効果が期待できます。
光触媒スプレーとは、光触媒を液剤にしたものを、スプレーボトルに充填した製品です。
光触媒スプレーは、光触媒を手軽に使えるようにしたものです。
光触媒スプレーに利用する光触媒の種類として、可視光応答型光触媒を利用したものが、可視光応答型光触媒スプレーです。
可視光応答型光触媒の種類
可視光応答型光触媒スプレーとして実用化されている可視光応答型光触媒の種類は、
- 銅ドープ酸化チタン
- 窒素ドープ酸化チタン
- 酸化タングステン
主にこの3種類です。他にも、鉄ドープ酸化チタンというものもあります。
これらの名称の「ドープ」とは、「結合させた」という意味です。銅ドープ酸化チタンは、酸化チタンと酸化銅を結合させた微粒子です。
これらの種類は、すべて可視光応答型光触媒ですから、室内でも効果がありますが、効果の高さに大きな違いがあります。
これらの中でもっとも効果の高い可視光応答型光触媒は、銅ドープ酸化チタンです。
よくネット通販で見かける可視光応答型光触媒スプレーには、酸化タングステンを使用したものが多いです。
銅ドープ酸化チタンの効果の高さは、酸化タングステンを使った製品よりも、10倍以上もの効果の高さがあります。

酸化タングステンを使った可視光応答型光触媒スプレーは、主に自動車用として利用されています。
なぜ自動車用なのかと言いますと、それは、直射日光が当たるくらいに明るい場所でないと、抗菌効果や消臭効果が弱いからです。
それに対して銅ドープ酸化チタンは、夜のトイレの中のような、薄暗い場所でも高い抗菌力や消臭力を発揮します。
なぜ銅ドープ酸化チタンは効果が高いのか?
銅ドープ酸化チタンの効果が高い理由は、酸化チタンに結合した、ナノサイズの酸化銅の効果によります。
銅は、とても導電率の高い金属ですから、電子を効率よく流すことができ、OHラジカルが発生しやすくなります。
また、ナノサイズの酸化銅は、それ単体で触媒効果があるらしいです。
それらの相乗効果により、他の可視光応答型光触媒よりも何倍もの高い効果が得られます。
銅ドープ酸化チタンを使った可視光応答型光触媒スプレー
銅ドープ酸化チタンを使った可視光応答型光触媒スプレーは、弊社の商品であれば、アキュートクリーンです。
また、業務用で大量に利用する場合には、業務用抗菌消臭剤(BRE025-AB2)をスプレーボトルに入れてご利用ください。
どちらも、コーティング成分が入っていませんから、手軽に利用できます。

可視光応答型光触媒スプレー「アキュートクリーン」
アキュートクリーンは、銅ドープ酸化チタンを使った世界初の光触媒スプレーです。販売してから10年ほど経ち、銅ドープ酸化チタンの認知度も上がって、よくご利用いただくようになりました。
| 原材料 | 酸化チタン、銅、水 |
|---|---|
| アルコール | 無添加(ノンアルコール) |
| 香料 | 無添加(無香料) |
| 容量 | 200mL(600回ほどスプレー可) |
| 価格 | 2,200円(税込) |

業務用抗菌消臭剤(BRE025-AB2)
業務用抗菌消臭剤(BRE025-AB2)は、企業のお客様向けに開発した、消臭剤です。銅ドープ酸化チタンが入っているので、抗菌もできます。
名称は業務用となっていますが、アキュートクリーンをよくご利用いただく一般のお客様に、ご購入いただくこともあります。
| 品名 | 業務用抗菌消臭剤 |
|---|---|
| 型番 | BRE025-AB2 |
| 形状 | 液体 |
| 成分 | 光触媒:銅ドープ酸化チタン その他:水、界面活性剤、アルコール |
| 内容量 一般価格 | 10L(約10kg、バロンボックス) ¥79,200 |
| 5L(約5kg、バロンボックス) ¥49,500 | |
| 1L(約1kg、ボトル) ¥9,900 | |
| pH | 弱塩基性 |
| 香り | 無香料 |
| 試用期限 | 製造から1年以内 |
| 保管方法 | 常温(5~30℃)の暗所にて保管。 |

銅ドープ酸化チタンを使った光触媒コーティング施工
イリスでは、銅ドープ酸化チタンを使った光触媒コーティング施工も行っています。
弊社は、光触媒コーティング剤は可視光応答型光触媒スプレーの製造メーカーですが、施工技術の開発や提供のために、光触媒コーティング施工も承っています。
弊社の営業エリアは、福岡県、佐賀県、長崎県ですが、弊社の業務用製品を利用している施工代理店が全国にございます。
イリスまでご連絡をいただけましたら、お近くの施工代理店からご連絡をするようにご手配いたします。
施工のご依頼も、イリスまでお気軽にご相談ください。
まとめ
可視光応答型光触媒スプレーとは、可視光応答型光触媒を使った光触媒スプレーのことです。
可視光応答型光触媒とは、室内で利用する照明器具の光でも抗菌や消臭ができる光触媒の総称です。
光触媒としてよく利用される酸化チタンは、紫外線にしか反応しませんから、室内の抗菌や消臭には不向きです。
室内の抗菌や消臭には、可視光応答型光触媒スプレーを利用することが最低ラインと言えます。
ただし、可視光応答型光触媒の種類によって効果の高さに違いがあります。もっとも効果の高い可視光応答型光触媒は、銅ドープ酸化チタンです。
銅ドープ酸化チタンを使った可視光応答型光触媒スプレーなら、アキュートクリーンをご利用ください。
この記事の著者/責任者

株式会社イリス 代表取締役
島田 幸一 (Shimada Koichi)
私はもともと、地元農業のソリューション提供を事業としていたが、野菜や果物の劣化を促進させるエチレンガスの分解を研究したことで、光触媒の可能性を感じ起業いたしました。運よく可視光でも効果のある酸化チタン光触媒を世界で初めて開発して脚光を浴び、さまざまな業種のお客様から注文をいただける企業にまで成長できました。現在弊社は、可視光応答型光触媒を使ったコーティング剤を始め、外壁やガラス、石材、自動車の車内にクリア塗装ができる光触媒コーティング剤や、酸化チタンから下地を守るプライマーの開発。その後も、さまざまな材質に光触媒を定着するための研究を続け、多くの企業で採用されています。
