光触媒いろは

新築の臭い対策なら光触媒コーティング

HOME / 光触媒いろは / 新築の臭い対策なら光触媒コーティング
投稿日:
新築の臭い対策なら光触媒コーティング

新築マンションや新築戸建ての部屋に入ると、化学物質の臭いがします。

この成分は、揮発性有機溶剤(VOC)と言われる成分で、建材から揮発してきた化学物質です。

多くの人は臭いが気になる程度ですが、人によってはクシャミが止まらなくなったり、肌に影響が出たりする人もいるそうです。影響の有無にかかわらず、身体に良いものではありません。

この臭いが苦手な方は、特殊な健康住宅を選ぶしかありませんが、割高な住宅になります。

VOCはたくさんの種類があり、シックハウス症候群の原因とも言われています。VOCの主な種類は、神奈川県のホームページ「揮発性有機化合物(VOC)に該当する主な物質(PDF)」が参考になります。

新築の臭い対策の基本は換気です。部屋を加熱してVOCを蒸発させる方法もあります。臭いが何ヶ月も続くとなると、換気にも限界を感じます。そこで、VOCの分解ができる光触媒コーティングをおすすめします。

この記事では、新築の臭いの原因や除去する方法、光触媒で新築の臭いを除去できるのかどうか、臭いを分解できる光触媒成分について、その成分を使った光触媒コーティング剤を解説します。

新築の臭いが気になる方や、これから新築を建てようと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

F☆☆☆☆(エフフォースター)の建材を選んでも
臭いが発生する理由

シックハウス対策の建材として、F☆☆☆☆(エフフォースター)と言われる等級があります。この等級は、建材からホルムアルデヒドがどれだけ出てくるのかを星の数で表したものです。

フォースター(星4つ)であれば、ホルムアルデヒドが最低基準のものですので、新築を建てたい人は安心してその建材を選ぶことができます。

F☆☆☆☆(エフフォースター)はホルムアルデヒドのみを対象としている

ところが、F☆☆☆☆(エフフォースター)にも欠陥があると考えます。それは、「ホルムアルデヒドだけを対象としている」ということです。

国土交通省ホームページ「建築基準法に基づくシックハウス対策について」をご覧ください。

この中で、シックハウス対策の規制を受ける化学物質は「クロルピリホス及びホルムアルデヒドが該当します。(令第20条の5)」となっています。クロルピリホスはシロアリ駆除の薬品で、現在は使用が禁止されています。すると、シックハウス対策の成分は、ホルムアルデヒドのみとなります。

ですので、ホルムアルデヒドは発生しないかもしれませんが、他のVOC成分によってシックハウスになってしまうことも考えられます。

シックハウスの原因となる成分

シックハウスの原因となるVOCはホルムアルデヒドだけでなく、たくさんの種類があると言われています。

日本薬剤師協会のホームページ「Q&A:シックハウス症候群について(PDF)」には、シックハウスの原因として「建材や家具などから揮散するホルムアルデヒド、トルエンやキシレンなどの有機溶剤、生活空間において生じる窒素酸化物などの燃焼排ガス成分、衣類やじゅうたんなどに含まれる芳香剤や難燃性可塑剤、殺虫剤をはじめ、ダニ・カビが原因と考えられています。」と述べられています。

ちなみに、難燃性可塑剤(なんねんせいかそざい)とは、繊維を加工しやすくする難燃性のある成分です。

F☆☆☆☆(エフフォースター)の建材を選んで家を建てたとしても、ホルムアルデヒド以外のVOC成分が使用されていて、VOCが出る建材が多いのです。結局はVOCが発生し、新築の臭いがしてしまいます。

新築の臭いを除去する方法

新築の臭いが気になる方は、特殊な健康住宅を選んで建てることです。すでに建ててしまった方は、臭いを除去する必要があります。

新築の臭いを除去する方法は、換気と分解です。

新築の臭いを除去する方法は、基本的には換気をすることです。部屋を換気することで、VOCを室外に排気し、外の新鮮な空気を取り入れるのです。

新築の臭いは何ヶ月か続くので、換気をずっと続けることには限界があります。冬は暖房のエネルギーがもったいないですし、真夏であれば窓の開けっぱなしは命の危険さえあります。

基本は換気をすることですが、光触媒コーティングで臭いを分解・除去する方法もあります。

光触媒コーティングですと、VOC分解効果の高い光触媒成分を選ぶと、部屋を閉め切っていても、VOCを分解し続けてくれます。光触媒成分によっては、光の当たらない夜間でも分解し続けてくれるものもあります。

続いて、光触媒がVOCを分解できるのかどうかを、本音トークでご説明します。

光触媒で新築の臭いを除去できるのか?

先に答えから述べておきますと、新築の臭いを光触媒で除去できるかどうかは、光触媒成分の種類によります

ホルムアルデヒドやアセトアルデヒドを分解するグラフを見た

光触媒コーティング剤を製造・販売しているメーカーはたくさんあります。それらのメーカーでは、新築の臭いの一種である、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒドを分解する試験を行っていることが多いです。

ホームページには、製品のPRとして、それらの成分が減っていくグラフを掲載していることと思います。

実は、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒドは、どのような光触媒成分でも簡単に分解ができてしまうので、弊社からすると「分解できて当たり前だ」と思ってしまいます。

新築の臭いの成分は、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒドだけではありません。トルエンやキシレン、スチレンなどたくさんの種類のVOCが関係しています。

トルエンやキシレン、スチレンの分解は光触媒では難しいと言われています。弊社の実験でも、一般的な光触媒成分である酸化チタンでは、ほとんど分解ができないことを確認しました。

トルエンやキシレン、スチレンが分解できる光触媒成分は?

酸化チタンでは分解できないそれらの成分を分解できる、数少ない光触媒成分は「銅ドープ酸化チタン」です。

銅ドープ酸化チタンを使った光触媒コーティングを部屋中に行なえば、新築の臭いが一掃され、部屋が快適な空間になります。

ちなみに弊社が開発した、銅ドープ酸化チタンを使った光触媒コーティング剤は、屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)という名称です。

屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)を室内にコーティングしておくと、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒドといった一般的な光触媒で簡単に分解できる成分はもちろんのこと、トルエンやキシレン、スチレンなどのベンゼン環を持つVOCも分解が可能です。

これらの成分の分解試験は「揮発性有機化合物(VOC)を分解できる光触媒成分とは?」をご覧ください。

屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)を
利用するメリット

屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)を利用するメリットは、実は新築の臭い対策だけではありません。

屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)は、室内の明かりでも高い光触媒の効果を発揮するので、部屋の除菌や防カビもしてくれます。

忙しくて普段部屋にいなくて、明かりが付けられない場合や、換気ができない場合でも防カビができます。

部屋でペットを飼っていたり、介護をしていたりすると、臭いが気になることが多いです。ペットや介護の臭いは有機物ですので、光触媒によって分解され、部屋の消臭ができます。

銅ドープ酸化チタンは、部屋の明かりでも高い消臭効果を発揮します。

以上、新築の臭い対策として光触媒コーティングをご紹介しました。新築の臭い対策は、銅ドープ酸化チタンを使った光触媒コーティング剤を選ぶことがポイントです。

新築に光触媒コーティングするのであれば、引っ越し前に行うことをおすすめします。光触媒コーティング塗装は、部屋の壁や天井などに行ないますが、家具や荷物があると、それらを移動させてから施工をするので時間がかかり、施工費用が高くなってしまうからです。

新築の臭い対策に光触媒コーティングを選ばれる場合は、弊社もしくは弊社製品を扱い室内の光触媒コーティング施工を行っている施工代理店まで、お気軽にご相談ください。代理店一覧は、室内の光触媒コーティング施工代理店をご覧ください。

この記事の著者/責任者

島田幸一

株式会社イリス 代表取締役
島田 幸一 (Shimada Koichi)

私はもともと、地元農業のソリューション提供を事業としていたが、野菜や果物の劣化を促進させるエチレンガスの分解を研究したことで、光触媒の可能性を感じ起業いたしました。運よく可視光でも効果のある酸化チタン光触媒を世界で初めて開発して脚光を浴び、さまざまな業種のお客様から注文をいただける企業にまで成長できました。現在弊社は、可視光応答型光触媒を使ったコーティング剤を始め、外壁やガラス、石材、自動車の車内にクリア塗装ができる光触媒コーティング剤や、酸化チタンから下地を守るプライマーの開発。その後も、さまざまな材質に光触媒を定着するための研究を続け、多くの企業で採用されています。

光触媒いろは一覧


ページトップ