
機密性の高い住宅やマンションでは、北側の部屋の壁紙が結露して、カビが発生することがあります。新築でもカビが発生することもあります。
カビの発生原因は、主に湿気ですが、部屋の窓を閉めたままにして、空気が滞っている状態ですと、カビが発生しやすいです。
この記事では、壁紙にカビが発生する原因やその対策方法、光触媒による壁紙の防カビ、防カビスプレーとして利用できる光触媒スプレー「アキュートクリーン」について解説します。
壁紙にカビが発生する原因
部屋の壁紙にカビが発生する原因は、湿気です。壁紙にカビが発生しやすい場所は、
- 部屋の天井と壁の境目のところ
- 天井の梁の部分
- 結露しやすい壁
部屋の上側に湿気が上がっていき、天井付近でカビが発生しやすいです。また、壁紙が結露すると、その部分にカビが発生しやすいです。カビが発生すると、壁紙に黒い斑点が出てくるまえに、部屋の中がカビ臭くなることが多いです。その兆候で、カビの発生を知ることができます。
部屋のカビ対策の基本は、換気です。
換気をすることで、部屋の空気を入れ替えて、部屋の湿度を下げます。
ところが、湿気が出やすいけれども、あまり換気できない部屋もあります。例えば、北側の部屋を寝室にしている場合です。
1階を寝室にしていたり、隣接する建物の窓があったりすると、窓を開けにくくなります。寝室は寝ている間に身体から出る湿気によって、湿度が上がり、壁紙にカビが発生しやすいです。そういった部屋は、別の対策が必要になります。
部屋に防カビ剤を使う場合、防カビ剤が身体に安全かどうか気になると思います。そういった方におすすめなのが、光触媒(ひかりしょくばい)です。
光触媒とは?
光触媒とは、光が当たることで抗菌や消臭ができる成分のことです。その成分の代表的なものは、酸化チタンです。
光触媒の防カビメカニズム
光触媒に光が当たると、光触媒の表面に電子が飛び出します。その電子が、空気中の酸素や水と反応して、OHラジカルなどといった活性酸素を発生させます。
OHラジカルがカビ菌に触れると、カビ菌の表面の粘膜や細胞壁などを酸化分解します。すると、カビ菌の繁殖を抑制したり、死滅させたりすることができます。

光触媒は、OHラジカルを発生させても、光触媒自体はそのまま劣化しないで残り続けるので、光触媒を塗布しておけば、継続的に防カビができます。この点が、一般的な防カビ剤と大きく異なります。
OHラジカルの発生メカニズムについて詳しく知りたい方は、「光触媒から活性酸素が発生する仕組み」をご参照ください。
室内で効果の高い光触媒の種類
先ほど、光触媒の代表的なものは酸化チタンであることをお伝えしました。酸化チタンは、アナターゼ型と言われる結晶構造のもので、ナノサイズのものを利用します。
酸化チタンは、光が当たると活性化してOHラジカルを発生させますが、光と言っても紫外線が当たったときに活性化します。しかし、室内で酸化チタンを利用しても、室内には紫外線がほとんどありませんから、ほとんど効果がありません。
室内で効果のある光触媒の条件は、蛍光灯やLEDで活性化することです。そのような光触媒のことを、可視光応答型光触媒といいます。また、可視光応答型光触媒を使ったスプレーのことを、「可視光応答型光触媒スプレー」といいます。
さて、可視光応答型光触媒には、主に次の種類があります。
- 銅ドープ酸化チタン
- 窒素ドープ酸化チタン
- 酸化タングステン
他にも可視光応答型光触媒はございますが、ほとんど効果がありませんから、省略いたします。
これらの可視光応答型光触媒の中でもっとも効果の高いものが、銅ドープ酸化チタンです。
銅ドープ酸化チタンとは?

銅ドープ酸化チタンとは、酸化チタンと酸化銅を特殊な方法で結合させた、ナノサイズの光触媒です。
酸化チタン単体ですと、紫外線でしか活性化しませんが、銅ドープ酸化チタンはLEDや蛍光灯などの光でも反応し、防カビ効果を発揮します。
その効果の高さは、他の光触媒と比べて、10~20倍、条件によってはそれ以上の効果があります。

他の光触媒であれば、可視光応答型光触媒を利用したとしても、防カビは難しいです。ところが、銅ドープ酸化チタンは効果が高いため、防カビができます。
ただし、結露したまま放置しているなどの、部屋の環境によっては、銅ドープ酸化チタンを利用してもカビが発生することもあるので、ご注意ください。
銅ドープ酸化チタンの利用方法
銅ドープ酸化チタンの壁紙への利用方法は、次の2種類あります。
- 光触媒コーティング施工
- 光触媒スプレーの利用
光触媒コーティング施工とは、光触媒成分と接着成分が添加された液剤を、壁紙にコーティングする施工方法です。施工には、専用のスプレー装置を利用するので、弊社のような業者にご依頼ください。
銅ドープ酸化チタンを使った光触媒コーティング施工については、「壁紙クロスに光触媒の防カビコーティングをするメリットと施工業者の選び方」をご参照ください。
このコラムでは、銅ドープ酸化チタンを使った光触媒スプレーをご紹介したいと思います。
光触媒スプレーとは、光触媒コーティング施工で使用する液剤とは異なり、コーティング剤が入っていない液剤をスプレーにしたものです。銅ドープ酸化チタンを使った光触媒スプレーを、防カビスプレーとして利用するわけです。
弊社の銅ドープ酸化チタンを使った光触媒スプレーは、アキュートクリーンです。

| 原材料 | 酸化チタン、銅、水 |
|---|---|
| アルコール | 無添加(ノンアルコール) |
| 香料 | 無添加(無香料) |
| 容量 | 200mL (600回ほどスプレー可) |
| 価格 | 2,200円(税込) |
光触媒コーティング施工とアキュートクリーンの使い分けは、しかりと防カビをしたい場合は光触媒コーティング施工をお選びください。弊社の光触媒コーティング施工であれば、部屋の環境にもよりますが、効果の持続期間は10年ほどです。
簡易的に防カビをしたい場合は、光触媒スプレー「アキュートクリーン」をご利用ください。アキュートクリーンの効果の持続期間は、3ヶ月~半年ほどです。使用環境によっては、1年ほど持つ場合もあります。
アキュートクリーンによる壁紙の防カビ
アキュートクリーンの特長
アキュートクリーンは次のような特長があります。
- 手軽に銅ドープ酸化チタンが利用できる
- ノンアルコール、無香料
- スプレーした箇所がベタベタしません
- 銅ドープ酸化チタンの安全性は第三者機関によるさまざまな試験により確認済
- 1本で8~10畳ほどの部屋の壁紙全体にスプレーできます
- 細かな霧がスプレーできるノズルを採用
- カビの匂いも消臭できる
液剤が余ったら、トイレやソファー、ベッドマットレス、カーテンなどの抗菌や消臭などにもご利用ください。液剤の量が足りない場合は、詰め替えをご利用ください。
アキュートクリーンの使い方
アキュートクリーンを使って壁紙の防カビをする方法ですが、次の手順で行ってください。
- 壁紙の清掃
- アキュートクリーンをよく振って壁紙にスプレー
壁紙の清掃は、すでにカビが発生しているときは、漂白剤などの専用の洗浄剤を利用して、カビをしっかり取り除いてください。
アキュートクリーンでカビを漂白することはできませんから、カビが残っていると、アキュートクリーンをスプレーしてもカビが繁殖してしまうこともあります。
掃除後は、できれば壁紙が乾燥させてからスプレーしてください。
スプレーするときは、壁紙から20~30cmほど離してスプレーしてください。スプレーする量は、壁紙全体にさっと一吹きする程度でかまいません。壁紙がベタベタになるくらいに塗布しなくても、効果があります。
クローゼットの中の防カビ
クローゼットの中を防カビしたい場合は、同様に掃除をした後にアキュートクリーンをスプレーします。
その後は、クローゼットを開けたままにしておいて、クローゼットの中に光が入るようにしてください。
クローゼットを閉めていると、光が当たらないので、銅ドープ酸化チタンの効果が弱まり、カビが再発する恐れがあります。
まとめ
壁紙にカビが発生する原因や対策方法、防カビスプレーとして利用できる、銅ドープ酸化チタンを使った光触媒スプレー「アキュートクリーン」について解説しました。
銅ドープ酸化チタンは、室内利用できる光触媒の中でもっとも効果の高いことで知られています。銅ドープ酸化チタンは劣化しないため、壁紙に付着すると光が当たり続けることで、継続的に防カビができます。
その銅ドープ酸化チタンを使った光触媒スプレーを、防カビスプレーとして利用できます。弊社の製品名は「アキュートクリーン」です。
ただし、銅ドープ酸化チタンを利用したからと言って油断していると、カビが再発することもあります。銅ドープ酸化チタンによるカビ対策とカビ菌の繁殖力の戦いによって、カビが発生するか否かかが決まります。なるべく銅ドープ酸化チタンに光を当て、カビが発生しやすいシーズンは部屋の換気を行ってください。
手軽に壁紙の防カビをしたい方は、アキュートクリーンをお試しください。

この記事の著者/責任者

株式会社イリス 代表取締役
島田 幸一 (Shimada Koichi)
私はもともと、地元農業のソリューション提供を事業としていたが、野菜や果物の劣化を促進させるエチレンガスの分解を研究したことで、光触媒の可能性を感じ起業いたしました。運よく可視光でも効果のある酸化チタン光触媒を世界で初めて開発して脚光を浴び、さまざまな業種のお客様から注文をいただける企業にまで成長できました。現在弊社は、可視光応答型光触媒を使ったコーティング剤を始め、外壁やガラス、石材、自動車の車内にクリア塗装ができる光触媒コーティング剤や、酸化チタンから下地を守るプライマーの開発。その後も、さまざまな材質に光触媒を定着するための研究を続け、多くの企業で採用されています。
