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光触媒観葉植物の製造に適した光触媒コーティング剤の種類とは?

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光触媒観葉植物の製造に適した光触媒コーティング剤の種類とは?

この記事は、「光触媒加工された人工観葉植物を販売したい」とお考えの業者様向けの記事になります。

光触媒にはいろいろな種類があり、効果の高さに違いがあります。人工観葉植物に利用でき、なおかつ屋内でもっとも効果の高い光触媒は、銅ドープ酸化チタンです。

この記事では、観葉植物用の光触媒コーティング剤を選ぶポイントや光触媒の種類、銅ドープ酸化チタンの利用方法などを解説いたします。

観葉植物用の光触媒コーティング剤を選ぶポイント

観葉植物用の光触媒コーティング剤を選ぶときに、どのような光触媒観葉植物を製造したいのかによります。具体的には、次の2点を考えます。

  1. 効果の高さ
  2. 効果の持続期間

効果の高さを考慮する場合は、光触媒コーティング剤にどのような光触媒成分を用いているのかを検討します。効果の持続期間は、液剤の接着成分(バインダー成分)に何を選ぶかです。

光触媒成分に何を選ぶべきか?

光触媒と言っても、成分にいろいろな種類があります。その種類によって、効果の高さには違いがあります。

人工観葉植物に利用する光触媒成分は、もちろん効果が高いものに限ります。そして、人工観葉植物は、室内で利用するものですから、効果の高いものを選びたい場合には、室内でも効果の高い光触媒の種類を選ぶ必要があります。

効果の高い光触媒を選ぶのであれば、弊社としては「銅ドープ酸化チタン」をおすすめしています。その理由を後ほどご説明いたします。

バインダー成分に何を選ぶべきか?

バインダーとは、光触媒成分を人工観葉植物に接着させる接着成分のことです。光触媒コーティング剤にはバインダーが添加されていますが、その成分によって寿命が異なります。

バインダーの耐久性が高いものであれば、効果の持続期間が長くなり、反対に耐久性が悪ければ、持続期間が短くなります。

例えば、効果が3年持続する製品であれば、消費者は効果を実感されていたら「では3年経過したので再加工をお願いします」となるかもしれません。しかし、人工観葉植物の光触媒加工されている業者さんにて、再度光触媒加工することは無いと思います。

お客様の中には、もしかしたら「3年経過して効果が切れたので、今使っているものを捨てて新しく買い直そう」と考える人もいるかもしれませんが、そういった人は少ないと思います。効果が下がってしまっても、それを知らずに部屋の中に置いたままになっていることでしょう。

効果の持ちで選ぶ消費者がいたとしたら、効果が長続きするものであれば売り文句になります。しかし、少なくとも3年ほどは効果が持続してもらいたいと思うことでしょう。

光触媒成分の種類と効果の高さ

光触媒コーティング剤として実用化され、人工観葉植物に利用できる光触媒成分は、次の種類があります。

  • 酸化チタン
  • 銅ドープ酸化チタン
  • 窒素ドープ酸化チタン
  • 鉄ドープ酸化チタン
  • 酸化タングステン

冒頭に、これらの中で「銅ドープ酸化チタンを使うことをおすすめする」と述べましたが、その理由を解説したいと思います。

まず酸化チタンですが、酸化チタンは紫外線が当たったときにしか効果が出ないため、却下となります。なぜなら、光触媒観葉植物が置かれる室内は、紫外線がほとんどないので、効果がなくてクレームになる恐れがあるからです。

次に、窒素ドープ酸化チタンですが、この製品は、室内の光でも効果がありますが、光触媒観葉植物が真っ白になるくらい塗布しないと効果がありません。白い花には真っ白になるくらい塗布しても見栄えは変わりませんが、緑色の葉っぱには塗布できませんから、塗布面積が狭くなり、効果が出にくくなります。

鉄ドープ酸化チタンや酸化タングステンも同様です。

酸化タングステンのコーティング剤を見ていると、「1,000lxの蛍光灯の光を当てたら抗菌ができた」とPRしている製品もありますが、1,000lxと言えば手術室並みの明るさです。酸化タングステンをコーティング加工した光触媒観葉植物は、手術室に置くのでしょうか?

一般のご家庭のリビングは、夜間は200lxほどの明るさです。ですから、200lxほどの薄暗い光でも効果が出る光触媒を選ぶ必要があります。それが銅ドープ酸化チタンです。

200lxと1000lxの明るさ比較。1,000lxは手術室並みの明るさ

光触媒観葉植物に適した光触媒コーティング剤とは?

屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)

銅ドープ酸化チタンを使った光触媒コーティング剤は、弊社から屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)という名称で、業者向けに卸販売しております。

銅ドープ酸化チタンの製造特許は、弊社と信州大学がそれぞれ取得しています。それ以外の方法での製造は、まだ開発されていないようです。弊社が開発した銅ドープ酸化チタンの製造方法は、とても効率的ですから、製品は安価です。

また、屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)の効果の持続期間は、光触媒観葉植物のご利用環境にもよりますが、耐久性は10年以上です。

ぜひ弊社の屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)をご利用ください。

屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)の塗布方法

屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)の塗布方法は、ABAC(アバック)温風低圧塗装機を用いてスプレーします。次の写真は、ABAC温風低圧塗装機SG-91です。

ABAC温風低圧塗装機SG-91とスプレーガン

屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)は、ノズル口径が0.3mmといった小口径ノズルを用いてスプレーします。弊社ではいろいろなメーカーの温風低圧塗装機を試しましたが、小口径ノズルを用いた場合は、ABAC社製品のみが均一に塗布できました。それ以降、弊社ではABAC温風低圧塗装機を用いて均一に塗布できるように、成分を調整しております。

スプレーガンのカップに屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)を充填し、人工観葉植物全体にスプレーします。

人工観葉植物の埃や汚れを拭き取り、直接塗布するだけです。

屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)の購入方法

屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)は、ABAC温風低圧塗装機と小口径ノズルといった機材をお持ちで、塗装技術をお持ちの業者様に卸販売しております。

ABAC温風低圧塗装機などの施工機材の一部は、弊社でも販売しております。塗装技術の習得は、有償になりますが施工講習会を開催しているのでご利用ください。施工講習会では、光触媒の性質や効果といった座学と、ABAC温風低圧塗装機や不織布を使った塗布方法をお教えいたします。

銅ドープ酸化チタンを使った光触媒加工なら、弊社までお気軽にご相談ください。

この記事の著者/責任者

島田幸一

株式会社イリス 代表取締役
島田 幸一 (Shimada Koichi)

私はもともと、地元農業のソリューション提供を事業としていたが、野菜や果物の劣化を促進させるエチレンガスの分解を研究したことで、光触媒の可能性を感じ起業いたしました。運よく可視光でも効果のある酸化チタン光触媒を世界で初めて開発して脚光を浴び、さまざまな業種のお客様から注文をいただける企業にまで成長できました。現在弊社は、可視光応答型光触媒を使ったコーティング剤を始め、外壁やガラス、石材、自動車の車内にクリア塗装ができる光触媒コーティング剤や、酸化チタンから下地を守るプライマーの開発。その後も、さまざまな材質に光触媒を定着するための研究を続け、多くの企業で採用されています。

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