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光触媒コーティング費用の計算方法と相場

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価格がわかれば安心ね!光触媒コーティング費用の計算方法と相場

光触媒コーティング施工を依頼しようとお考えの方は、費用がどれくらいになりそうなのか、気になることでしょう。

10万円ほどで済むのか、100万円ほどかかるのか、概算でも相場観が分かると、見積もり依頼をしやすくなります。

また、光触媒コーティングを新規事業として始めたいと思われている方は、見積もりの作り方や、どれくらい儲かるものなのか知りたいことと思います。

この記事では、光触媒コーティング費用の計算方法を解説しつつ、戸建ての光触媒コーティング施工の概算費用を算出いたします。そこから、相場がどれくらいかをご理解いただけることと思います。

光触媒コーティング施工費用の計算方法

光触媒コーティング施工の費用は、次の金額の合算で決まります。

  1. 塗装費用(光触媒コーティング剤の使用量と施工時間)
  2. 施工箇所の片付けや清掃の量に応じた費用
  3. 施工準備のための費用(諸経費)
  4. 高所作業のための費用
  5. 移動のための費用や宿泊費などの出張費

塗装費用(光触媒コーティング剤の使用量と施工時間)

光触媒コーティング剤の使用量と施工時間による人件費は、施工面積に応じて決まります。施工面積が広ければ広いほど、それだけ液剤の量が多くなりますし、施工時間も長くなります。

このことを考慮して、施工費用を平米単価で見積を作成する業者が多いと思います。弊社もそのようにしています。

弊社の光触媒製品を扱う施工業者様であれば、平米単価は2,500円~3,000円(税別)ほどです。液剤の価格は同じですから、施工してくださる職人さんの日当の相場によって料金が異なります。東京や大阪などの都心は割高になる傾向があります。

「地方の職人さんに都内まで来てもらったらいいのでは?」とお考えの方もいらっしゃいますが、その場合には出張費が高くなるので、得策ではございません。やはり地元の業者さんに依頼した方が割安になります。

平米単価は、現在では液剤の原価や人件費が上昇しているので、お見積もりをいただく段階では単価が少し高くなっている場合もあります。

施工箇所の片付けや清掃の量に応じた費用

光触媒コーティング施工をする箇所に、荷物や什器などが置いてある場合には、それを撤去しなければ、施工はできません。その作業の費用がかかります。

また施工箇所は、内装塗装であれば吹き掃除を、外壁塗装であれば高圧洗浄をします。すでにカビやコケが生えている箇所では、それらを除去する必要があります。また、室内や車内でタバコ臭いところでは、壁面に付着したヤニを掃除する必要があります。それらの作業費用もかかります。

特にタバコの臭いを消臭したい場合には、壁面や天井などの光触媒コーティングだけでは臭いが消えません。室内にある布類の洗濯や、空気清浄機やエアコンなどの内部の清掃やフィルター交換も必要です。

施工箇所の片付けや清掃には、場合によっては専門業者にも入っていただき、専門業者と施工スタッフが共同で片付けや清掃をします。

あらかじめ施工箇所の片付けや掃除等をしておいていただけたら、この費用が安くなります。

施工準備のための費用(諸経費)

施工準備の費用としては、塗装機材のメンテナンス、養生といった費用がかかります。

塗装機材は、塗装をした後に清掃が必要です。塗装機械のフィルター交換も必要になります。

また、光触媒コーティング塗装をしてはいけない箇所、例えば窓ガラスやシーリングライト、コンセント、家具といったものを養生します。

そういった施工準備での材料費や人件費がかかります。

高所作業のための費用

光触媒コーティングは、天井や壁の上側といった高い箇所は脚立に上って作業します。脚立で届く程度の高さであれば良いのですが、天井や壁の高さが3mを超えるような場合には、高所作業ができる機器が必要となります。

光触媒コーティング施工をする場所が高所になるときは、高所作業車や足場といった機器の準備や設置、撤去といった費用がかかります。高所作業は、資格を持った作業員でないと施工ができませんから、人件費が若干高くなる場合があります。

マンションやビルの外壁塗装では、新築工事や大規模改修のタイミングに合わせて施工をすると、建設会社が設置した足場を利用することができるので、費用を抑えることができます。

移動のための費用や宿泊費などの出張費

光触媒コーティングの施工現場には、塗装機械などの機材や液剤を持っていきますが、移動は自動車になります。自動車で現場までの移動にかかる費用が、見積もりに加算されます。

また、光触媒コーティング施工が複数日に渡って行われる場合、施工現場が遠い場合には、作業員の宿泊費がかかります。

移動のための費用は業者によって異なりますが、おおよそ事務所から現場までの距離で決まる金額と、高速道路代の実費の合算になります。

他にも、外壁塗装の場合には、前を通行する人や車両の安全を確保するために、交通整理のための警備員を配置することもあります。その場合には、警備員の費用が1日当たり25,000円~35,000円ほどかかる可能性もあります。

以下、内装塗装の概算費用計算例をご紹介します。ここからおおよその相場が判ると思います。

ご家庭での室内塗装費用の相場

ご家庭の室内には、次のような目的で光触媒コーティング塗装をします。

  • 除菌
  • 防カビ
  • 消臭
  • VOCの分解
  • アレルゲンの分解

室内塗装には、専用の塗装機械とスプレーガンを用い、屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)屋内用プライマー(AS01)を塗装します。

屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)は、室内でもこれらの効果のある光触媒成分「銅ドープ酸化チタン」を使った製品です。

相場の概算は、6畳の部屋とバスルームで計算いたします。

6畳の部屋の光触媒コーティング施工費の相場観

6畳の部屋の光触媒コーティング施工費の相場観

6畳のお部屋に光触媒コーティング施工をしたときの相場観を算出したいと思います。

6畳一間の間取りは、ドアが1つ、掃き出し窓が一つ、床から天井までの高さが2.5mと想定します。そこに壁面と天井に光触媒コーティングをするときの施工費用を試算いたします。

この部屋の塗装面積は、おおよそ36m2です。

施工の平米単価が2,500円/m2とすると、塗装費用の概算が90,000円(税別)となります。平米単価が3,000円/m2ですと10,8000円です。

エアコンやテーブルなどの光触媒コーティングも行うのであれば、それぞれ追加で3,000~5,000円ほど、クローゼットがあれば追加で13,000円ほどです。

ルミテスターで部屋の中の生物汚れを1箇所だけチェックしてくれる業者もあります。「あちらも、こちらも」と追加でチェックしてもらいたい場合は、追加1箇所当たり1,000円ほどです。

施工箇所の片付けや清掃の量に応じた費用は、お客様の状況に応じます。場合によってはハウスクリーニング業者に入っていただくこともあります。清掃や大きな荷物の移動がなければ、施工準備のための費用と合わせて10,000円ほどです。ご家庭の室内では、脚立だけで届く範囲ですから、高所作業のための費用はかかりません。

出張費ですが、施工代理店の事務所から施工現場までの距離に応じた費用と、自動車の駐車場代の実費がかかります。宿泊費ですが、6畳の部屋の施工は1日以内に終わるので、よほど酷いゴミ屋敷でなく、よほどの長距離の移動でなければかかりません。

概算ですが、相場は14万円~16万円(税別)ほどと思います。

部屋だけでなく、キッチンやバスルームなどの光触媒コーティングも合わせて施工されると、同日にそれらの施工も行うと、交通費がすべて合わせて1回分で済むため費用が割安になります。

バスルームの光触媒コーティング施工費の相場観

バスルームの光触媒コーティング施工費の相場観

戸建てのバスルームに光触媒コーティング施工をしたときの相場観を計算したいと思います。6畳のときと同じように塗装する面積に応じた平米単価があり、そこから算出します。

バスルームでは、床とバスタブの中には基本的には光触媒コーティングをいたしません。床やバスタブは人が頻繁に触れたり、掃除したりする箇所ですから、光触媒コーティングをしても、耐久性が5年も持たないためです。「それでも良い」とおっしゃるお客様には施工をしていますが、試算では床とバスタブに塗装をしない条件で計算いたします。

都内によくある2LDKのマンションの窓のない1616サイズのシステムバスを想定したいと思います。システムバスにはすりガラス風のプラスチックのドアがあり、幅と奥行きが1.6m、高さは2.15mほどです。システムバスの室内の壁パネルと天井、ドアに塗装をする場合、塗装面積の合計は16m2ほどになります。

施工の平米単価が2,500円/m2とすると、塗装費用の概算が40,000円となります。平米単価が3,000円/m2ですと4,8000円です。

風呂ふたや椅子、風呂桶などにも光触媒コーティングをする場合には、その面積に応じて追加で2,500円~10,000円ほどかかります。

普段からバスルームを使用されている場合は、ハウスクリーニングで清掃してもらう必要があります。カビや水垢などの汚れを落としてから光触媒コーティングをしないといけないためです。清掃の費用は、ハウスクリーニング業者に依頼すると20,000円~25,000円ほどと思います。新築やリフォーム後で未使用の場合は、清掃の必要はございません。

施工準備のための費用は、鏡の養生といった費用が10,000円ほどです。出張費は、6畳の光触媒コーティングの条件と同じになります。

概算ですが、光触媒コーティング施工のみであれば、相場は9万円~10万円(税別)ほどと思います。

施工に10万円ほどかかりますが、光触媒コーティング塗装をすることによって、10年間ほどバスルームにカビが発生しにくくなるので、月換算で800円ほどで掃除が楽になることを考えると、生活しやすくなると思います。

また、バスルームだけの塗装を依頼されることは少なく、リビングやキッチンなどの光触媒コーティングも合わせて施工される方が多いので、同日にそれらの施工も行うと、交通費がすべて合わせて1回分で済むため費用が割安になります。

以上、光触媒コーティング費用の計算方法を解説しつつ、戸建ての光触媒コーティング施工の相場観をつかんでいただくために、概算費用を算出いたしました。

光触媒コーティング施工をご要望の方は、弊社もしくは弊社の光触媒製品を扱う施工代理店までご相談ください。弊社にお問い合わせをいただけましたら、お近くの施工代理店をご紹介させていただきます。

お見積もりをご依頼いただく際は、施工箇所と床面積などの間取りの条件をお伝えください。概算のお見積もりをさせていただきます。お気軽にご相談ください。

この記事の著者/責任者

島田幸一

株式会社イリス 代表取締役
島田 幸一 (Shimada Koichi)

私はもともと、地元農業のソリューション提供を事業としていたが、野菜や果物の劣化を促進させるエチレンガスの分解を研究したことで、光触媒の可能性を感じ起業いたしました。運よく可視光でも効果のある酸化チタン光触媒を世界で初めて開発して脚光を浴び、さまざまな業種のお客様から注文をいただける企業にまで成長できました。現在弊社は、可視光応答型光触媒を使ったコーティング剤を始め、外壁やガラス、石材、自動車の車内にクリア塗装ができる光触媒コーティング剤や、酸化チタンから下地を守るプライマーの開発。その後も、さまざまな材質に光触媒を定着するための研究を続け、多くの企業で採用されています。

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