光触媒コーティング剤とは、塗装をすると除菌や防カビ、消臭、コケ防止、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒドなどの化学物質の分解、防汚といった効果が得られる液剤のことです。
弊社は光触媒コーティング剤のメーカーとして、さまざまな光触媒製品をリリースし、施工代理店様や光触媒加工された製品のメーカー様を通じて、貢献してまいりました。
弊社が開発した光触媒コーティング剤が使われている場所は、利用が可能な場所を解説いたします。光触媒コーティングの可能性をお感じいただけたらと思います。
たくさんの利用例をご紹介するので、ご興味のある個所をご覧ください。
ビルやマンション、住宅の外壁
光触媒コーティング剤は、ビルやマンション、住宅の外壁に利用できます。これらの外壁に光触媒コーティングをする目的は、主に防汚です。
光触媒は有機物を分解する効果があり、また雨水と馴染む効果もあるので、それらの効果が合わさって、外壁に付着した埃や汚れが自動的に落とすようになります。この効果のことをセルフクリーニングといいます。
セルフクリーニングについて、詳しく知りたい方は、「光触媒のセルフクリーニングとは?」をご覧ください。
外壁の防汚には埃や汚れの付着以外にも、カビやコケによる汚れもあります。カビやコケは、北側の外壁でなおかつジメジメした場所に発生しやすいです。コケは近くに森があるところに発生しやすいです。
それらの防止にも、弊社の光触媒コーティング剤が利用されています。光触媒は、光が当たるとOHラジカルという強力な活性酸素を発生させます。OHラジカルがカビ菌やコケの胞子に接触すると、それらの表面の成分や細胞壁などを酸化分解し、それらの活動を抑えたり、死滅させたりする効果があります。そのようにして、壁のカビやコケの発生を防止できます。
外壁の防カビやコケ防止については、「日陰の外壁に光触媒塗装するとどうなるのか?」をご参照ください。
ビルの窓ガラス
弊社の光触媒コーティング剤は、ビルの窓ガラスにも利用されています。先ほど、外壁のところでセルフクリーニングを解説いたしましたが、ビルの窓ガラスは、特にセルフクリーニングが求められる場所です。
窓ガラスは高い位置にあれば掃除がしにくいですし、少しでも汚れたら目立ってしまうからです。
光触媒によるセルフクリーニング効果によって、窓ガラスの汚れが自動的に落ちていくようになると、窓ガラスを清掃する頻度が少なくて済みますから、施工費用がかかったとしても、メンテナンスコストを下げることができます。
窓ガラスにセルフクリーニング効果を持たせるためには、窓ガラスを入念に清掃して、窓ガラスに付着しているシリコンオイルやミネラル成分などを完全に取り除くことが求められます。
窓ガラスの光触媒コーティング加工については、「光触媒コーティングを窓ガラスに塗装する方法」をご参照ください。
マンションの壁紙
マンションの壁紙の除菌消臭コートとして、弊社の光触媒コーティング剤が利用できます。弊社が今まで出荷した液剤の多くが、マンションの壁紙に利用されています。
マンションの壁紙に光触媒コーティング剤を塗装すると、部屋の空気の除菌や消臭が可能になります。また、壁紙の防カビにもなります。
先ほど、光触媒は光が当たるとOHラジカルが発生し、カビやコケの活動を抑えたり、死滅させたりする効果があることをお伝えしました。OHラジカルは、アンモニアやノネナール、タバコの臭い、ペットの臭いなどといった有機物の臭い成分をも酸化分解する性質があります。ノネナールとは、加齢臭の臭いの原因物質です。
また、臭いの原因には、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒド、トルエンやキシレンといった揮発性有機化合物(VOC)といわれる成分もあります。壁紙に光触媒コーティング塗装をしておくことで、壁から染み出てくるVOCを分解することができ、部屋の中のVOC濃度を下げることができます。
マンションの壁紙に光触媒コーティング塗装をするメリットや施工方法を詳しく知りたい方は、「壁紙クロスに光触媒の防カビコーティングをするメリット」をご参照ください。
喫煙室
光触媒は、有機物の臭いを分解することができますが、タバコの臭いも有機物の臭いに分類され、光触媒によって分解されます。
しかし、光触媒がタバコの臭いを分解してくれたとしても、喫煙室では次々とタバコが吸われているので、喫煙者がいる限り臭いは消えません。
喫煙室のタバコの臭いを強力に分解するためには、タバコの煙を集塵機で吸い取り、壁面の光触媒コーティング塗装を入念に行い、喫煙室の明るさを明るくして、タバコの煙が分解されやすい状態にすることが大事です。
なお、個人宅での壁紙に光触媒コーティングをしたり、後ほどご紹介しますが、自動車の内装に光触媒コーティングをしたときには、タバコの臭いを分解できます。
クリニックの診察室や待合室
新型コロナが流行した時期は、弊社に「新型コロナ対策ができるのか?」とよくご相談をいただきました。
弊社が開発した屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)は、厚生労働省登録検査機関の一つ、株式会社中部衛生検査センターにて光触媒コーティング剤の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活化試験をしていただき、効果を確認いたしました。その結果もあり、ご相談をいただきました。
さて、クリニックの室内や待合室には、患者さんが病原菌を院内に持ち込むことが予想されます。空気を伝っての感染もありますが、患者さんが触れた箇所からうつる場合もあります。
クリニックの室内や廊下、手すりなど、患者さんやスタッフが利用する場所を光触媒コーティング塗装しておくだけで、手軽に除菌ができます。クリニックで光触媒コーティングをする主な箇所は、
- 診察室や待合室、スタッフの休憩部屋といった部屋
- 手すりやカウンター、ドアノブ
- 診療台や椅子
- エレベータや整理券発券機などの操作パネル
- トイレ
また、クリニックに設置してあるエアコンの中やフィルターも光触媒コーティングをしておくことで、エアコンで室内の空気の浄化もできます。エアコン内部の光触媒コーティングに弊社の製品が効果的な理由を知りたい方は、「エアコンに最も防カビ効果のある光触媒は銅ドープ酸化チタン」をご参照ください。
介護施設の室内やお風呂、トイレ
介護施設の室内やお風呂、トイレにも、弊社の光触媒コーティング剤が利用されています。
介護施設では、人が集団生活をしている場所ですから、感染症などの予防に敏感になります。また、人の臭いも気になるものです。また、お風呂場は掃除が大変ですが、光触媒コーティング加工によって防カビができるので、掃除も楽になり、入居者様も気持ちよくお風呂が利用できます。
介護施設で生活をしている人や、そこで働いている人にとっても、光触媒コーティング加工による除菌や消臭はメリットになります。
屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)は、布製品にも塗装ができるので、介護施設で利用しているシーツやタオル、ソファーなどの除菌・消臭ができます。
スポーツジムの室内や器具
スポーツジムの光触媒コーティング加工に求められる効果は、除菌もありますが、消臭が強く求められます。
スポーツジムが汗臭かったり、体臭がこびり付いていたりすると、利用者様が気持ちよく利用できませんので、消臭効果は会員数の増減にも影響します。
スポーツジムやロッカールーム、シャワー室やトイレの壁や床、天井といった空間全体を光触媒コーティングしつつ、フィットネスマシンやボクシンググローブの中などにも光触媒コーティングしておくことで、除菌や消臭ができます。
また、部屋全体や機材に光触媒コーティングによる除菌・消臭をしていることをPRすることで、ご利用者様に安心感を与え、付加価値の高いスポーツジムになります。
自動車や交通機関の内装
先ほど、タバコの臭いのところでも少し触れましたが、光触媒コーティングを自動車の内装にも利用ができます。
高級自動車の内装
2002年、弊社が世界で初めて「銅ドープ酸化チタン」を発明し、光触媒コーティング剤を開発したときに、とある大手自動車メーカー様で、「米国で販売している高級自動車を日本でも販売する。それに当たり、すべてのものに世界で最高品質のものを利用する。」という方針を立てられました。
たまたま弊社の製品を扱う商社様が、その大手自動車メーカー様に弊社製品をご紹介いただいたところ、「イリスの製品がもっとも効果が高い」ということで採用いただきました。その自動車メーカー様向けに開発したものは、車用光触媒コーティング剤(BXR02-C)です。
この製品は開発してから20年以上経過しますが、未だに純正品としてご利用いただいていることを考えると、未だに日本一の性能なのだと思います。
高級車に採用されたいきさつや車用光触媒コーティング剤(BXR02-C)の詳細は、「高級車の消臭・抗菌コートに採用された光触媒コーティング剤の事例」をご覧ください。
たまたま、この高級自動車のユーザー様に乗せていただいたことがあります。その人は、自動車の灰皿いっぱいになるまでタバコを車内で吸っているヘビースモーカーでした。もちろん、私が横に乗っていても、タバコを吸っていました。
ところが、助手席にいる私には、タバコの臭いが感じられないほどに消臭ができていました。
光触媒コーティング剤を開発した本人が驚くほど消臭ができた理由は、もちろん光触媒コーティング剤の性能もありますが、自動車には直射日光が入るので、その光の強さによって、タバコの臭いが強力に分解されたものと思います。
バスやタクシーの内装
自動車の光触媒コーティング剤の塗装は、何も乗用車だけにとどまりません。バスやタクシーにも塗装が可能です。
弊社の光触媒コーティング剤は、大手バス会社の路線バスや観光バス、及び病院やホテルなどの送迎バスにも、除菌・消臭コートとして利用されています。シートや手すりといった人が触りやすい部分の除菌、車内の空間全体の消臭ができ、耐久性が高く非常に喜ばれております。
不特定多数の人が利用する場所ですから、乗客だけでなく、運転手様も除菌が気になることと思います。しっかり抗菌コートがなされているバスやタクシーを利用していることをPRすることで、ご利用者様は安心されますし、運転手さん募集での人材の確保が多少なりともしやすくなると思います。
電車の手すり
電車の手すりには、プラスチック、合皮、ステンレスといった材質があります。弊社の光触媒製品は、それらの材質にも光触媒コーティングが可能です。
一般的な光触媒スプレーには、接着成分(バインダー)が含まれていませんので、手で触っただけで光触媒成分が取れて、効果がなくなってしまいます。
弊社の光触媒コーティング剤には、強力でなおかつ無害とされている接着成分を使っているので、耐久性が高く、なおかつ安心してご利用いただけます。
人工観葉植物
弊社の光触媒コーティング剤は、人工観葉植物にも利用されています。光触媒コーティングされた人工観葉植物を部屋に置いておくと、部屋の空気を除菌・消臭ができます。
飲食店などで、小さな光触媒人工観葉植物をトイレに置いているところもあります。
強力に除菌消臭したい場合は、壁紙にも光触媒コーティングすることをおすすめします。
人工観葉植物で部屋の除菌・消臭をしたい場合には、実のところ弊社が開発した、屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)を用いないと、ほとんど効果がありません。決して、他社を貶めるわけではありませんが、実は銅ドープ酸化チタンといわれる成分を用いないと、室内では強力に除菌・消臭ができないのです。
その理由は、「光触媒加工された人工観葉植物で部屋の消臭は可能か?」をご参照ください。
ちなみに、室内で効果の高い銅ドープ酸化チタンが使われている人工観葉植物は、製造しているところが「花緑の楽園」というメーカー様のみです。詳細は、ホームページ「光触媒の人工観葉植物なら花緑の楽園」をご覧ください。
ソーラーパネルのガラス面
先ほど、窓ガラスのセルフクリーニングでもお伝えしたように、ガラス面の汚れを防止する箇所として、ソーラーパネルのガラス面があります。
ソーラーパネルは、太陽光を受けて発電する装置ですが、埃が付着してくると、発電量が落ちてしまいます。高層ビルの窓ガラスと比べたら、低い位置に設置されているソーラーパネルは掃除がしやすいと思います。ところが、掃除のための水源が無い場合があることや、ソーラーパネルの枚数が多いことから、掃除が行き届かないこともあります。
そこで、光触媒コーティングのセルフクリーニング効果によって、汚れを自動的に落とすことができ、費用対効果を高めることができます。
施工での注意点は、窓ガラスと同様です。目地からしみ出しているシリコンオイルや、付着しているミネラル成分を、専用洗剤やコンパウンドなどで入念に落とすことが大事です。
光触媒は、太陽光のエネルギーを吸収するので、ソーラーパネルの発電量が落ちることを懸念される方がいらっしゃいますが、光触媒コーティングの厚さはナノサイズなので、光エネルギーをほとんど利用していませんから、発電量に影響することはありません。
パーキングエリアのトイレ
高速道路のパーキングエリアでは、多くの人がトイレを利用します。パーキングエリアのトイレは、掃除が行き届いており、気持ちよく利用させていただいています。
そのトイレに光触媒コーティングをして、「抗菌・防臭をしたい」というご相談をいただくことがあります。多くの人が頻繁に利用しますが、掃除をする方の人手不足もあるので、光触媒によって抗菌・防臭をするというものです。
弊社の光触媒コーティングに強力なバインダーを利用しているのですが、トイレの便器などの衛生陶器は、頻繁に水が流れるので、少しずつ光触媒成分が流れ落ちていってしまうことは、否めません。トイレの内装については10年に1回程度の塗装し直しで良いと思いますが、効果の期間としては、便器には1年に1回程度の塗装し直しが必要となります。
空気清浄機
光触媒コーティングは、空気清浄機にも応用ができます。空気清浄機は、室内の空気の埃を取り除き、除菌をしてくれるものです。
空気清浄機には、マイナスイオンやプラスイオンを放電によって発生させる機構を内蔵しているものもあり、それによって部屋の消臭ができます。
空気清浄機の中に光触媒コーティングをしたフィルターを設置しておくことで、臭いの成分や雑菌などを酸化分解したり、活動を弱めたりすることができます。
光触媒コーティングによって発生するOHラジカルは、とても酸化力が高いため、部屋の中にまでOHラジカルが飛んでいくことはありませんが、OHラジカルの酸化力はとても高いので、除菌や消臭の効果は高いです。
弊社では、以前に銅ドープ酸化チタンを利用した光触媒空気清浄機を試作したことがありました。手のひらサイズの四角い箱に小型のファンと、LED電球を内部に入れたものは、小さいながらもタバコの煙を完全に消臭する効果がありました。
市販品の空気清浄機で、酸化タングステンを使ったものがありますが、銅ドープ酸化チタンは同じ条件であれば酸化タングステンよりも数倍もの効果があるので、より強力な光触媒空気清浄機を開発したい企業様は、ぜひ弊社までご相談ください。
空気清浄機の光触媒利用については、「光触媒による室内の空気浄化方法を比較」をご参照ください。
エアコンの内部
エアコンは冷房をしていると、内部や吹き出し口が結露をするので、カビが発生してしまいます。
カビが発生しても、人の身体の免疫の方が強いので、身体に不調をきたすひとは少ないと思いますが、カビの臭いが困ります。カビの臭いがするということは、内部は相当カビが発生している状態です。
エアコン内部や吹き出し口に光触媒コーティングをすることによって、エアコンのカビの繁殖を抑え、カビ臭を無くすことができます。
エアコンの内部の光触媒コーティングは、特に食品工場のエアコンで有効です。弊社の実績として、パン工場のエアコンのカビ対策をした実績がございます。
エアコン内部は暗いので、「光触媒は効果があるのか?」と思われたかもしれません。確かに、一般的な光触媒成分は、光を当てないと防カビ効果を発揮しません。ところが、弊社が世界で初めて発見した銅ドープ酸化チタンは、暗くても防カビ効果を発揮する成分であることが知られています。
また、防カビ剤を塗布するエアコンの防カビコーティングと比べて、光触媒コーティングは効果が持続する期間がとても長いです。防カビ剤を塗布するものは、防カビ剤が少しずつ溶けだして効果を発揮しますが、成分を使い切ったらカビが発生します。それに対して光触媒コーティングは、光触媒成分がエアコン内部に付着し続けるのであれば、半永久的に防カビをし続けてくれるからです。
光触媒成分はいろいろな種類がありますが、銅ドープ酸化チタンを使った光触媒コーティング剤だけが、エアコン内部の防カビに効果があります。詳細は、「食品工場のエアコン(空調機)のカビ対策なら光触媒コーティング」をご参照ください。
大型空調機のフィルター
大型空調機のサイズは、大きなものであれば6畳間くらいの大きさのものもあります。国際空港のターミナルには、もっと大きな空調機も利用されていることと思います。そのような大型空調機のフィルターには、ロールの不織布が利用されています。
使用済みの空調機フィルターを見ると、真っ黒になって汚れています。部屋の中の塵や埃などが付着して、菌類の温床にもなっているはずです。そのような空調機をそのまま利用していると、部屋の中に菌類をばらまく装置になりかねません。
空調機フィルターに光触媒コーティングをすることによって、部屋の空気の除菌や消臭ができます。
空調機の内部は暗いのですが、銅ドープ酸化チタンであれば、暗所でも除菌・消臭の効果を発揮します。空調機フィルター部分に光を当てたら、より効果を発揮します。
光触媒コーティングは、フィルター部分だけでなく、全熱交換器や温水・冷水コイル、空調機の内壁などにも塗装が可能です。
VOC脱臭装置
VOCとは、揮発性有機化合物のことです。ホルムアルデヒドやアセトアルデヒド、トルエンやキシレンなど、100種類以上あります。
銅ドープ酸化チタンは、空気清浄機だけでなくVOC脱臭装置にも応用ができます。空気清浄機の内部にLED電球を、紫外線ランプに変更するだけで、VOCを強力に分解できるようになるので、VOC脱臭装置になります。
一般的な光触媒成分であれば、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒドであれば簡単に分解ができます。しかし、トルエンやキシレン、スチレンといったベンゼン環を持つものは、「光触媒では分解ができない」とも言われています。ベンゼン環のVOCを分解するためには、高温に加熱した触媒を利用することもあります。
ところが、銅ドープ酸化チタンは、紫外線を当てるだけで、一般的な光触媒でも分解が難しいVOCを簡単に分解することができます。紫外線を当てるだけですから、とても簡単な機構の装置でVOCを脱臭できてしまうのです。
おそらくは、紫外線を当てなくても分解ができると思うので、今後試験をしていきたいと考えています。
塗料を使う工場で、工場内の環境や排気の臭いに気を使われている企業様がいらっしゃいましたら、銅ドープ酸化チタンを使ったVOC脱臭装置はいかがでしょうか?
銅ドープ酸化チタンによるVOC分解の試験の詳細は、「揮発性有機化合物(VOC)を分解できる光触媒成分とは?」をご参照ください。
ガス吸着用の活性炭
光触媒による脱臭では、活性炭に銅ドープ酸化チタンを塗布したものを利用することもあります。
しかし、ご注意いただきたいことは、単に光触媒成分を活性炭に塗布するだけでは、活性炭の微細な孔を光触媒成分が埋めてしまう可能性があります。
弊社では、活性炭の表面だけに光触媒成分を塗装する特許技術を有しています。その技術を用いることで、活性炭の微細な孔を埋めてしまうことなく、表面に光触媒加工をすることができます。
活性炭によってガスを吸着し、そのガスを光触媒によって分解していく機構ができれば、活性炭の寿命が半永久的に伸びるという画期的なものになります。
先ほどご紹介したVOC脱臭装置に活性炭フィルターを組み合わせたら、強力なVOC脱臭装置ができるものと考えます。
活性炭の光触媒コーティングについては、「銅ドープ酸化チタン光触媒を塗布した活性炭の可能性」もご参照ください。
銅ドープ酸化チタンと、それを活性炭の表面だけに加工する技術を組み合わせたVOC脱臭装置は、世界中に存在しません。ご興味のある企業様は、ぜひ弊社までご相談ください。
以上、光触媒コーティング剤が使われている場所や利用例を解説いたしました。
どれかご興味のあるもの、光触媒を導入したいとお考えの場所は、あったでしょうか。いろいろな場所に光触媒コーティングが利用されており、私たちの生活を豊かにしてくれる可能性を秘めていると思います。
一般の方で光触媒コーティング塗装をご希望の方は、弊社もしくは弊社の製品を扱う施工代理店にご相談ください。施工代理店の一覧は、こちらのページです。
光触媒製品の開発のご相談もお気軽にご連絡ください。
この記事の著者/責任者
株式会社イリス 代表取締役
島田 幸一 (Shimada Koichi)
私はもともと、地元農業のソリューション提供を事業としていたが、野菜や果物の劣化を促進させるエチレンガスの分解を研究したことで、光触媒の可能性を感じ起業いたしました。運よく可視光でも効果のある酸化チタン光触媒を世界で初めて開発して脚光を浴び、さまざまな業種のお客様から注文をいただける企業にまで成長できました。現在弊社は、可視光応答型光触媒を使ったコーティング剤を始め、外壁やガラス、石材、自動車の車内にクリア塗装ができる光触媒コーティング剤や、酸化チタンから下地を守るプライマーの開発。その後も、さまざまな材質に光触媒を定着するための研究を続け、多くの企業で採用されています。