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光触媒コーティングの持続期間はどれくらい?

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光触媒コーティングの持続期間はどれくらい?

お客様が光触媒コーティングを依頼する場合に気にされることは、「効果」「費用」「持続期間」です。

光触媒コーティングは、塗装した箇所に除菌や消臭、防カビ、防汚といった効果があります。塗装を依頼する人は、もちろんその効果が高く、しかも長く持続してくれた方が良いのですが、薬剤のメーカーによっては短い場合もあります。

弊社の業務用光触媒製品の持続期間は10年以上です。外壁塗装の場合は20年以上効果が持続する場合もあります。

このように、光触媒コーティングの持続期間は、メーカーによって大きく異なります。この違いについて弊社の考えていることを述べたいと思います。

すぐにカビが発生してクレームになった
光触媒コーティング剤のエピソード

東京を中心に活躍されている弊社の施工代理店、株式会社フロンティアライフパートナーズ様から聞いたエピソードをご紹介します。

その施工代理店様は、もともと他社の光触媒コーティング剤を仕入れて、主に都内の新築マンションに施工されていました。ところが、その光触媒コーティング剤は、光触媒の効果が弱かったそうです。

あるとき、光触媒コーティングを新規事業として取り入れ、新築マンションを販売している企業様に販売しました。そして、いくつかの物件を施工して、マンションの壁が結露しやすい冬を迎えました。すると、「壁や梁に黒カビが生えた」とクレームが連続して入ってきました。

新築マンションに限らず、多くのマンションでは、窓ガラス周辺や北側の部屋は結露しやすいので、カビが発生しやすいです。それを防止するために光触媒コーティングを行ったのですが、効果がありませんでした。

この光触媒コーティング剤は、持続期間どころか、そもそも効果がなかった可能性もあります。その理由については、別の機会にて詳しく述べたいと思います。

その後、さまざまな光触媒コーティング剤を取り寄せて実験を行ったところ、弊社の業務用光触媒製品を選ばれ、いくつもの新築物件で試して見られました。そうしたところ、「お客様からのクレームが一切なかった」ということで、数年前から正式にご利用いただいております。もちろん、その後も一切クレームはございません。

ちなみに、ご利用いただいている弊社の業務用光触媒製品は屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)です。

持続期間が1年の光触媒コーティング剤

弊社の業務用光触媒製品の保証は、5年です。持続期間は、10年以上、外壁塗装では20年以上効果が持続することもあります。

とある企業様から弊社の業務用光触媒製品の取り扱いをご相談いただいたときに、「そのような長い期間、効果が持続したら利益が出ない」とクレームをいただいたこともあります。その方がおっしゃるには、他メーカーの製品で、効果が1年ほどということを謳い文句にしているものも存在するようです。

光触媒の基本素材は酸化チタンですので、これは劣化するものではありませんから、酸化チタンそのものの持続期間は半永久です。しかし、製品が長持ちし過ぎたら、光触媒コーティング剤のメーカーや施工業者が儲かりません。そして、メーカーに持続期間を長くするための工夫が出来なかった可能性もあります。

弊社では、お客様のご満足のためにも、なるべく持続期間の長い製品を開発すべきだと考えます。

お客様の中には、自分で光触媒スプレーを購入して塗布したい方もいらっしゃることと思います。効果の持続期間は業務用と比べて短いですが、一般のお客様向けに開発した光触媒スプレー「アキュートクリーン」がございます。アキュートクリーンの光触媒の効果は、塗布面の使用状況にもよりますが、長ければ塗布してから半年以上効果が持続します。

なぜイリスの業務用光触媒製品は持続期間が長いのか?

酸化チタンそのものの効果は半永久に続きますが、光触媒コーティングとして塗装しても、いずれは落ちてしまうため、製品としては半永久というわけにはいきません。

弊社としては、お客様に喜んでいただきたいので、なるべく酸化チタンが塗布面に長期間定着するような成分を調合しています。そして、屋内や地下室などといった光が少ない場所でも高い効果を出すために銅をハイブリッドし、押し入れの中や地下室、倉庫、普段利用しない別荘のような薄暗い場所でも除菌や防カビ、防臭ができる、効果の高い光触媒コーティング剤を開発いたしました。

弊社の製品は光触媒の効果が高いので、塗装面を劣化させてしまう恐れがあります。例えば、外壁や自動車の車内、室内でも南側の窓辺には、太陽光が当たり、光触媒コーティングをした下地が劣化いたします。そこで、塗装面を劣化させないようにするため、保護材としてプライマー(下地剤)を先に下塗りすることを推奨しています。

弊社では、そのような工夫や研究、実験を重ねてきましたので、10年以上の効果が持続する業務用光触媒製品を生み出すことができました。外壁塗装では、20年以上効果が持続しているところもございます。

美しいクリア塗装で長期間効果を
持続するための塗装の施工技術

最後に、光触媒コーティングを美しくクリア塗装し、長期間効果を持続させるためには、施工技術者の腕前が大事です。

施工技術者の方々の写真を見ていると、弊社の業務用製品をエアスプレーで簡単に塗装しているかのように見えますが、一定の施工技術がいります。コツは、専用の塗装装置を用いて薄く均一に塗ることです。

弊社の製品は薄く塗布しただけでも、高い光触媒の効果を発揮するので、塗り過ぎないように注意してください。特にガラス面やステンレスなどの光沢のある面にクリア塗装するときは、塗布量に注意が必要です。

弊社では、光触媒コーティング施工を正しく行うための施工講習会を随時開催しています。施工講習会にご参加くださり、施工代理店になっていただけた企業様に、弊社の業務用製品を卸販売しています。施工代理店になりたい企業様は、お気軽にご相談ください。

また、弊社の業務用光触媒製品による光触媒コーティングをご希望の方も、弊社までご相談ください。お近くの施工代理店をご紹介いたします。(光触媒コーティング塗装の施工代理店一覧

弊社の施工代理店は、一定レベルの塗装の腕前を持ったプロの職人が所属しているので、安心して光触媒施工をお任せいただけます。

この記事の著者/責任者

島田幸一

株式会社イリス 代表取締役
島田 幸一 (Shimada Koichi)

私はもともと、地元農業のソリューション提供を事業としていたが、野菜や果物の劣化を促進させるエチレンガスの分解を研究したことで、光触媒の可能性を感じ起業いたしました。運よく可視光でも効果のある酸化チタン光触媒を世界で初めて開発して脚光を浴び、さまざまな業種のお客様から注文をいただける企業にまで成長できました。現在弊社は、可視光応答型光触媒を使ったコーティング剤を始め、外壁やガラス、石材、自動車の車内にクリア塗装ができる光触媒コーティング剤や、酸化チタンから下地を守るプライマーの開発。その後も、さまざまな材質に光触媒を定着するための研究を続け、多くの企業で採用されています。

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