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光触媒の力で消臭!ノンアルコールの消臭スプレー「アキュートクリーン」

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光触媒の力で消臭!ノンアルコールの消臭スプレー「アキュートクリーン」

「効果が高いけれどもノンアルコールの消臭スプレー」をお探しの方は、光触媒を使った消臭スプレーはいかがでしょうか?

光触媒は、臭いを分解消臭してくれますから、芳香剤といった別の香りで臭いをごまかすのではなく、根本的な消臭ができます。

光触媒は、アルコール分や香料をも分解するので、光触媒を使った消臭スプレーは、ノンアルコールで無香料でもあります。

光触媒ですと、消臭だけでなく、除菌や抗菌もできます。

このように、いろいろな効果のある光触媒ですが、製品を選び間違うと、ほとんど効果の無いものもあります。

この記事では、次の目次に沿って、光触媒の意味や消臭ができるメカニズム、高い消臭力を持つ光触媒を使った消臭スプレーをご紹介いたします。

光触媒とは?

「光触媒(ひかりしょくばい)」という言葉を初めて聞いた方のために、言葉の意味から解説したいと思います。

光触媒は、「光」と「触媒」が合わさった言葉です。光は、日光や蛍光灯、LEDといった光のことです。触媒とは、それに触れたものを化学変化させるけれども、触媒は成分が変化しない物質のことです。

触媒と言えば、自動車の触媒がります。触媒成分として、プラチナが利用されています。エンジンから出る排気ガスには窒素酸化物が含まれており、それが公害の元になっていました。自動車の触媒は、窒素酸化物を分解して、排気ガスをなるべく無害化するものです。

自動車の触媒は、排気ガスの熱によって、触媒効果を発揮します。光触媒は、光が当たることで触媒効果を発揮する成分のことで、主に酸化チタンが利用されています。

光触媒に光が当っている状態で、臭い成分が触れると、臭い成分が酸化分解され、水や二酸化炭素といった無臭の成分に化学変化させて、消臭ができます。

光触媒が臭いを分解消臭するメカニズム

光触媒について、もう少し詳しくご説明します。少し難しい話になるので、読み飛ばしていただいてかまいません。要するに、「臭いを分解できる」ということです。

次の図をご覧ください。

光触媒による消臭メカニズム。光触媒が光や空気と反応してOHラジカルが発生。

光触媒に光が当たると、光触媒から電子が飛び出してきます。その電子が、空気中の酸素や水と反応して、スーパーオキシドアニオンやOHラジカルと言われる活性酸素を発生させます。特にOHラジカルは強い酸化力を持つので、臭い成分を酸化させてしまう性質があります。

酸化した臭い成分は、最終的に二酸化炭素や水などといった、無臭の成分に変化し、消臭されます。

消臭スプレーに用いられている光触媒の種類

市販されている光触媒を使った消臭スプレーには、主に酸化チタンが用いられていますが、他にもたくさんの種類があります。

市販されている光触媒を使った消臭スプレーに利用されている光触媒成分は、主に次の3種類です。

  • 酸化チタン
  • 銅ドープ酸化チタン
  • 酸化タングステン

それぞれ性質が異なるため、どの光触媒を使った消臭スプレーを選ぶのかによって、効果の高さに雲泥の差があります。

酸化チタンは消臭力が低い理由

光触媒の消臭スプレーにもっとも利用されているのは、酸化チタンです。酸化チタンの性質は、紫外線が当たると高い消臭力を発揮する成分です。

紫外線が当たると高い消臭力があるのですが、反対に紫外線が当たらないところでは、ほとんど消臭力を発揮しません。

室内ではほとんど紫外線がありませんから、酸化チタンを使った消臭スプレーは、消臭ができない場合が多いのです。そのため、ネット検索で調べていると、「光触媒スプレーは効果が無い」と書き込みがあります。

酸化チタンは室内などの紫外線でないとほとんど反応しない

自動車での消臭も同様です。自動車は直射日光が射しこみますが、UVカットガラスによって紫外線量が1/10~1/100程度まで下がっています。そのため、酸化チタンの消臭スプレーの消臭力も単純計算で1/10~1/100に落ちてしまうのです。

酸化チタンの消臭スプレーは意味が無いのか?

酸化チタンを使った消臭スプレーがもっとも多く市販されているわけですが、弊社の記事を読まれた方から「酸化チタンの消臭スプレーは意味が無いのか?」と訊かれることがあります。

率直に申し上げると、ほとんど意味はありません。

「ほとんど」とお答えした理由は、室内でも窓際で直射日光が入ってくる場所もあるからです。また、蛍光灯やLED照明の紫色にも僅かに反応するので、消臭効果が僅かに出るためです。

消臭力が高いのは銅ドープ酸化チタン

酸化チタン以外の光触媒には、銅ドープ酸化チタンと酸化タングステンがあります。どちらも、蛍光灯やLED照明の光によって消臭力を発揮する光触媒です。

銅ドープ酸化チタンとは、酸化チタンに銅を特許製法で結合させた成分です。酸化チタンに銅を結合させることによって、紫外線にしか反応しなかった酸化チタンが、紫色や青色、水色(シアン)の光にも反応して、消臭力を発揮します。

また、銅の作用によって、光が当たっていなくても、消臭力を発揮します。そのため、酸化タングステンよりも消臭力が高いことが知られています。

銅ドープ酸化チタンと酸化タングステンの効果の差は、蛍光灯の光を当てたときでは、10倍以上の差があります。光が当たっていない環境では、酸化タングステンは消臭力がほとんどゼロですから、銅ドープ酸化チタンに圧倒的な軍配が上がります。

銅ドープ酸化チタンの効果を100としたときの他の光触媒との効果比較

銅ドープ酸化チタンを使ったノンアルコール消臭スプレー「アキュートクリーン」

銅ドープ酸化チタンは、弊社が液剤の製造方法を世界で初めて発見して特許を取得し、抗菌コーティング剤や消臭スプレーなどとして実用化しました。銅ドープ酸化チタンを使ったノンアルコール消臭スプレーは、「アキュートクリーン」という名称で市販しております。

アキュートクリーンの成分

アキュートクリーンの成分は次の通りです。ノンアルコールで無香料です。

光触媒成分銅ドープ酸化チタン
その他水、界面活性剤

界面活性剤は、スプレーした液剤が細かな霧状になり、消臭効果が高まるようにするために、ほんの少しだけ添加しています。

アキュートクリーンの内容量は200mLです。

アキュートクリーンで消臭できる臭いの種類

アキュートクリーンで消臭できる臭いの種類は次の通りです。

  • トイレの臭い
  • タバコの臭い
  • カビの臭い
  • 生ごみの臭い
  • 魚の生臭い臭い
  • 玄関や靴の臭い
  • 加齢臭
  • ペット周りの臭い
  • 新築の臭い
  • 新車の臭い
  • ニンニクやスパイスの臭い
  • 香水の臭い

当てる光の強さにもよりますが、新築の臭いや新車の臭いといった化学物質も分解できることが、銅ドープ酸化チタンの魅力です。

銅ドープ酸化チタンを使った光触媒スプレー「アキュートクリーン」がVOCを分解消臭するイメージ

ちなみに消臭できない臭いは次の通りです。

  • 金属の臭い
  • 臭いの発生元がある場合の消臭

アキュートクリーンのご利用例

アキュートクリーンを使ってどこの消臭をしているのか、お客様にアンケートを取ったところ、次のような場所でのご利用をご回答いただきました。

  • トイレ掃除の後にスプレーしている
  • 夏に生ごみにスプレーしている
  • リビングの壁紙やカーテン全体にスプレーしている
  • スーツにスプレーしている ⇒ 加齢臭の消臭もできます
  • 部屋干しするときにスプレーしている ⇒ 強力に除菌ができるので、生乾きの臭いを防ぐことができます
  • 猫のトイレの消臭に利用している
  • 新車の臭いの消臭に利用した ⇒ 銅ドープ酸化チタンはVOCの分解にも効果があります
  • 布団や枕の消臭に利用している
  • ニンニクやスパイスを使った料理をした後の消臭に利用している
  • カバンの中から出てくる臭いの消臭

他にもたくさんの用途にご利用いただいています。

アルコールスプレーとの除菌比較

臭いの原因でもある細菌類をどれだけ除菌できるのか、アルコール(イソプロピルアルコール)を使った除菌スプレーと比較しました。試験は弊社の机で行われました。

比較には、ルミテスターによりATP値を測定しました。ATPとは、簡単に言えば生物汚れのことで、ATP値が高いとそれだけ細菌類などの汚れが多いことを意味します。

イソプロピルアルコール(IPA)と業務用抗菌消臭剤BRE025-AB2とのATP量(生物汚れの量)比較

アルコールとアキュートクリーンをスプレーした直後は、どちらも除菌ができています。数字を見るとアキュートクリーンの方が、除菌力が高いと言えます。

その後は、アルコールはATP値が上昇しています。除菌はできましたが、抗菌はできていないと言えます。それに対してアキュートクリーンは、除菌後もATP値が上昇していませんから、除菌と抗菌ができています。7日目に拭き掃除をしましたが、その後もATP値は上昇しませんでした。

ATP値が上昇しなかった理由は、光触媒特有の性質のためです。

アルコールは、塗布した直後は除菌できましたが、その後にすぐ蒸発してしまい、抗菌ができていません。アキュートクリーンは、銅ドープ酸化チタンを利用しているわけですが、銅ドープ酸化チタンはナノサイズの微粒子ですから、机の表面のミクロンレベルの隙間に入り込んで、除菌し続けてくれているものと思います。

このように光触媒は、抗菌効果によって菌の繁殖を抑え続けてくれるということは、臭いも分解消臭し続けてくれることを意味します。

アキュートクリーンは、スプレーした直後に消臭ができるだけでなく、スプレーした箇所を消臭し続けてくれる性質があるわけです。

アキュートクリーンの使用方法

アキュートクリーンは、よく振ってから臭いの発生元に向けて、30cmほど離してスプレーしてください。

光触媒スプレー「アキュートクリーン」の使用方法。よく振ってから、30cmほど離してスプレー

室内の空気を消臭したい場合は、スプレーノズルの向きを上にして、部屋全体にスプレーしてください。

室内を消臭し続けたい場合には、部屋の壁紙やカーテン、天井、ソファーやカーペットなどの布類に、まんべんなくスプレーしてください。

部屋中にスプレーされた方のご感想では、「部屋でキムチ鍋をしたけれども、その後にニンニクの臭いがしなかった」とのことです。

部屋全体に1回だけスプレーしただけでは臭いが消えにくい場合もあります。その場合は、2回目、3回目とお試しください。光触媒が、臭いの元を分解していってくれるので、2~3日経過したら臭いが消えていることが多いです。

消臭スプレー「アキュートクリーン」の購入方法

消臭スプレー「アキュートクリーン」の価格は、税込2,200円です。

ご購入は、現在は弊社製品を扱う販売代理店、もしくは弊社ECサイトで販売しております。

アキュートクリーン(スプレー)ネット通販。ご購入はこちら

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この記事の著者/責任者

島田幸一

株式会社イリス 代表取締役
島田 幸一 (Shimada Koichi)

私はもともと、地元農業のソリューション提供を事業としていたが、野菜や果物の劣化を促進させるエチレンガスの分解を研究したことで、光触媒の可能性を感じ起業いたしました。運よく可視光でも効果のある酸化チタン光触媒を世界で初めて開発して脚光を浴び、さまざまな業種のお客様から注文をいただける企業にまで成長できました。現在弊社は、可視光応答型光触媒を使ったコーティング剤を始め、外壁やガラス、石材、自動車の車内にクリア塗装ができる光触媒コーティング剤や、酸化チタンから下地を守るプライマーの開発。その後も、さまざまな材質に光触媒を定着するための研究を続け、多くの企業で採用されています。

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