
ホルムアルデヒドは、シックハウスの原因物質として知られています。
住宅で、ホルムアルデヒドを気にされている方は多いことでしょう。
ホルムアルデヒドが出てくるのは、新築住宅だけではありません。
住宅には、存外ホルムアルデヒドが発生するものが溢れています。
この記事では、住宅でのホルムアルデヒドが発生する箇所や、ホルムアルデヒドを分解消臭に効果的な光触媒成分、銅ドープ酸化チタンをご紹介します。
ホルムアルデヒドが苦手な方は、住宅にてホルムアルデヒドの発生源を把握し、対策をしていただけたらと思います。
住宅でのホルムアルデヒドの主な発生源
新築住宅以外で、住宅でホルムアルデヒドが発生しやすいものは、次のようなものがあります。
- 木製や樹脂製の家具
- 雑誌やチラシなどの印刷物
- 買ったばかりの衣類やカーペット
- ウレタン樹脂を使ったマットレス
- 発泡スチロール
このようなものが部屋の中にあると、部屋の中のホルムアルデヒド濃度が上昇する場合があります。
厚生労働省にて設定されているホルムアルデヒド濃度の指針値は、100μg/m³(0.08ppm)です。(厚生労働省ホームページ「室内空気中化学物質の室内濃度指針値について」を参照)
一般的な生活をしているのであれば、この指針値を超えることはほとんどありませんが、お子様がいらっしゃるご家庭では、ホルムアルデヒド対策をしておきたいところです。
ホルムアルデヒド対策
基本は換気
「どのようにホルムアルデヒド対策したら良いのか?」ということですが、特別な方法でなくても、対策は可能です。ホルムアルデヒド対策の基本は換気です。
換気をして、新鮮な空気を取り入れて、ホルムアルデヒドを排気すると、室内のホルムアルデヒド濃度を下げることができます。
しかし、真夏や真冬では常に換気することが難しい場合もあります。その場合は、別の方法をご利用ください。
換気以外のホルムアルデヒド対策
換気以外のホルムアルデヒド対策は、次のような方法があります。
- 活性炭による吸着
- 光触媒による分解
1つ目は、活性炭による吸着です。活性炭による吸着は、ホルムアルデヒドが活性炭に触れる必要があります。そのため、部屋の中にちょこっと置くだけでは十分に対策できないこともあります。ホルムアルデヒド対策の効果を高めるためには、たくさん置いてください。
2つ目は、光触媒による分解です。光触媒とは、光が当たると空気中の酸素や水と反応して、OHラジカルを発生させる物質です。OHラジカルの酸化力によって、ホルムアルデヒドを分解することができます。
光触媒といっても、いろいろな種類があり、効果の高さが異なります。数ある光触媒の中で、室内でもっともホルムアルデヒドを分解できる光触媒は、銅ドープ酸化チタンです。
銅ドープ酸化チタンの利用方法は、光触媒スプレーの利用と光触媒コーティング施工がありますが、光触媒スプレーの利用が手軽に利用できます。光触媒コーティング施工をする前に、ホルムアルデヒド対策の効果を試すために、光触媒スプレーを利用される方もいらっしゃいます。
銅ドープ酸化チタンの光触媒スプレー「アキュートクリーン」

銅ドープ酸化チタンを使った光触媒スプレーは、弊社の商品「アキュートクリーン」をご利用ください。
アキュートクリーンは、銅ドープ酸化チタンと言われる光触媒成分を使った消臭スプレーです。
アキュートクリーンをスプレーしておくと、塗布面に銅ドープ酸化チタンが付着し、ホルムアルデヒドを分解し続けてくれる性質があります。
なぜなら、銅ドープ酸化チタンはホルムアルデヒドを分解しても、銅ドープ酸化チタン自体は変質しないという特殊な性質があるからです。
銅ドープ酸化チタンは、光が当たると、表面にOHラジカルと言われる活性酸素を発生させます。OHラジカルは強い酸化力を持つので、ホルムアルデヒドに触れると酸化分解し、最終的に水と二酸化炭素に分解されます。

そのような性質を持つ銅ドープ酸化チタンを、手軽に利用できるようにした消臭スプレーがアキュートクリーンです。
| 原材料 | 酸化チタン、銅、水 |
|---|---|
| アルコール | 無添加(ノンアルコール) |
| 香料 | 無添加(無香料) |
| 容量 | 200mL(600回ほどスプレー可) |
| 価格 | 2,200円(税込) |

アキュートクリーンの利用方法

アキュートクリーンがお手元に届いたら、ボトルをビニールから出して、良く振ってください。
首筋のフックを回転させて、トリガー固定を解除し、何度かトリガーを引くと、液剤がスプレーできるようになります。
アキュートクリーンによる部屋の中のホルムアルデヒド対策は、ホルムアルデヒドが気になるタンスの中やマットレスの表面、カーテンの表面などに、スプレーしてください。
サッと一吹きするだけで効果があります。
新築住宅のホルムアルデヒド対策は
光触媒コーティング施工

銅ドープ酸化チタンを使って新築住宅のホルムアルデヒド対策をしたい場合は、銅ドープ酸化チタンを使ったコーティング施工をおすすめします。
使用するコーティング剤は、屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)です。
屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)は、銅ドープ酸化チタンにコーティング成分「アモルファス酸化チタン」を添加したコーティング剤です。
| 光触媒成分 | 銅ドープ酸化チタン |
|---|---|
| 接着成分(バインダー) | アモルファス酸化チタン |
| その他 | 水 |
この液剤を専用のスプレー装置にて、壁や天井、床マット、ソファー、マットレスなど、部屋中に銅ドープ酸化チタンコーティングをしておけば、建材や家具などからホルムアルデヒドが出てくるときに、酸化分解してくれます。
新築の匂いの原因
新築住宅の匂いは、ホルムアルデヒドだけが原因ではありません。
他にも、トルエンやキシレンといった化学物質も出てきます。銅ドープ酸化チタンは、それらの芳香族化合物をも分解する性質を持つ光触媒です。他の一般的な光触媒では、芳香族化合物の分解はできませんから、新築住宅の匂いの消臭コーティングなら、銅ドープ酸化チタンをお選びください。
また、銅ドープ酸化チタンを塗布した後は、念のため紫外線ランプを当てます。その理由は、ホルムアルデヒドの分解でしたら簡単にできますが、トルエンやキシレンなどの芳香族化合物の分解には、強い光が必要だからです。
薄暗い部屋では、ホルムアルデヒドの分解はできても、芳香族化合物が分解し切れなくて、新築の匂いが消えない場合があるため、念のため紫外線ランプを設置します。

光触媒コーティングの耐久性
屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)のコーティング成分として添加しているアモルファス酸化チタンは、銅ドープ酸化チタンと相性が良いので、耐久性が高いです。
効果の持続期間は、樹脂系コーティング剤と比べて2~3倍程度の効果の持続期間があり、ご利用環境にもよりますが、10年以上効果が持続することもあります。
新築住宅のホルムアルデヒドは、1~2年ほどでほとのど出なくなりますが、その後は銅ドープ酸化チタンが部屋の抗菌や消臭、アレルゲンの分解などを続けてくれます。
銅ドープ酸化チタンを使ったホルムアルデヒド対策施工なら、イリスまでお気軽にご相談ください。

この記事の著者/責任者

株式会社イリス 代表取締役
島田 幸一 (Shimada Koichi)
私はもともと、地元農業のソリューション提供を事業としていたが、野菜や果物の劣化を促進させるエチレンガスの分解を研究したことで、光触媒の可能性を感じ起業いたしました。運よく可視光でも効果のある酸化チタン光触媒を世界で初めて開発して脚光を浴び、さまざまな業種のお客様から注文をいただける企業にまで成長できました。現在弊社は、可視光応答型光触媒を使ったコーティング剤を始め、外壁やガラス、石材、自動車の車内にクリア塗装ができる光触媒コーティング剤や、酸化チタンから下地を守るプライマーの開発。その後も、さまざまな材質に光触媒を定着するための研究を続け、多くの企業で採用されています。
