
新築住宅や新築の工場などでは、室内のホルムアルデヒド濃度が問題となることがあります。
ホルムアルデヒドの濃度は、厚生労働省では0.08ppmを基準としていますが、この濃度以下になるように家庭だけでなく職域でも努力が求められています。
厚生労働省「職域における屋内空気中のホルムアルデヒド濃度低減のためのガイドラインについて」をご参照ください。
この記事では、新築建物のホルムアルデヒド対策の方法を解説しつつ、銅ドープ酸化チタンの効果をご説明します。ホルムアルデヒドを分解消臭できる分解スプレーをお探しなら、銅ドープ酸化チタンを使ったアキュートクリーンをお試しください。
職域におけるホルムアルデヒド対策
ホルムアルデヒドの濃度を下げる方法は、いくつかあります。その中でもっとも行っていただきたいことは換気です。
ある企業が工場に休憩室を作りました。その休憩室では、社員がいるときには換気をしていましたが、社員がいないときは換気を行っていませんでした。
その休憩室のホルムアルデヒド濃度が高くなってしまい、弊社に相談があったのですが、「換気をしてください」とアドバイスをしたら解決してしまったのです。
ホルムアルデヒドの基本は、換気であることを覚えておいてください。
ただし、揮発してくるホルムアルデヒドの量が多い場合は、換気をしただけでは、基準値よりも下げることができない場合があります。
そういった場合には、弊社がおすすめしている、銅ドープ酸化チタンを使った光触媒コーティング施工をおすすめしています。
ホルムアルデヒド対策の方法
ホルムアルデヒドを対策は、次の方法があります。
- 換気(これを一番にお考えください)
- 分解
- 吸着
「換気」は、室内のホルムアルデヒドを室外に排出して、新鮮な外気を取り入れ、室内の濃度を下げる方法です。
「分解」は、ホルムアルデヒドを分解して、濃度を下げる方法です。「吸着」は、ホルムアルデヒドを吸着させる物質で、濃度を下げる方法です。
ホルムアルデヒドの匂いが気になる人は、換気だけでは足りない場合があります。その場合は、換気以外の方法を併用するべきですが、「分解」と「吸着」のどちらかを選ぶのかは、それぞれに様々な手法があり、一長一短あります。
おすすめの方法は、銅ドープ酸化チタンを使った「分解」です。
各種ホルムアルデヒド手法の効果の持続期間
ホルムアルデヒドは除去しても、建材から揮発してまた出てきます。建材から出てくるホルムアルデヒドの量と、除去できた量のバランスで、室内の濃度が決まります。
ですから、ホルムアルデヒドは、継続的に除去ができた方が良いです。
換気は、ホルムアルデヒドを除去する効果が継続します。
分解や除去は、どのような方法を採用するのかによって、効果の持続期間が異なります。
「分解」で効果が持続する方法
分解は、一時的に分解する成分と、継続的に分解できる成分があります。
例えば、次亜塩素酸でホルムアルデヒドを分解できるようですが、ホルムアルデヒドと次亜塩素酸が反応すると、水や二酸化炭素などに化学変化してしまったら、それ以上ホルムアルデヒドを分解し続けることはありません。
効果が持続する方法は、光触媒コーティングです。
光触媒は、光が当たり続けたら空気中の酸素や水からOHラジカルを発生させ続け、OHラジカルとホルムアルデヒドが化学変化を起こして、水や二酸化炭素などに分解して無害化されます。

光触媒と言ってもいろいろな種類があり、効果の高さが異なります。例えば、酸化チタンのような室内ではまったく効果のない種類もあるので、室内でも効果の高い光触媒の種類を選ぶ必要があります。
室内でホルムアルデヒドをもっとも分解してくれる光触媒は、銅ドープ酸化チタンと言われる、酸化チタンと酸化銅を特殊製法で結合させた成分です。
銅ドープ酸化チタンを使ったコーティング剤を、室内全体に塗布しておけば、建材からホルムアルデヒドが揮発して出てくるときに分解してくれますし、また空気中に出てきているホルムアルデヒドも、銅ドープ酸化チタンの塗布面に触れたら分解できます。
「吸着」で効果が持続する方法
ホルムアルデヒドを吸着できる吸着剤には、いろいろな種類があります。吸着剤に共通していることは、ホルムアルデヒドを吸着できる限界量があることです。
ホルムアルデヒドを吸着できる成分は、ポリマー系と活性炭があります。
吸着剤は部屋の中に置いたとしても、ホルムアルデヒドが吸着剤に触れないと吸着されませんし、吸着量が多くなってくると、あまり吸着してくれなくなるため、ホルムアルデヒドの濃度を下げる効果は、弱いと思います。
ホルムアルデヒドは紫外線に当たると自然分解されることが知られています。しかし、室内に利用する吸着剤を紫外線に当てることは現実的ではありません。
そこで、分解と吸着を組み合わせる方法もあります。例えば、銅ドープ酸化チタンをコーティングした活性炭です。これを利用すると、活性炭がホルムアルデヒドを吸着してくれ、吸着されたホルムアルデヒドは銅ドープ酸化チタンが分解してくれます。ですから、半永久的に利用できる禁断の活性炭となります。
銅ドープ酸化チタンをコーティングした活性炭は、また市販されていませんから、弊社では製造販売してくださる活性炭メーカー様を探しているところです。
ホルムアルデヒド分解スプレーの利用

銅ドープ酸化チタンは、光触媒コーティングに利用されている成分ですが、ご家庭用の消臭スプレーとしても利用されています。
弊社にて市販している製品は「アキュートクリーン」です。
光触媒コーティングは、専門の業者に依頼して施工してもらうため、費用が高くなります。高い費用を払って施工してもらう前に、銅ドープ酸化チタンによるホルムアルデヒドの分解を試したい方には、アキュートクリーンをおすすめします。
アキュートクリーンは、銅ドープ酸化チタンと蒸留水を特殊製法で混ぜ合わせた液剤を使用しています。
部屋の壁、机、椅子、ソファー、カーテンなど、部屋中にスプレーしてください。塗布面から30cmほど離してスプレーします。
スプレーは、同じ箇所に何度もスプレーする必要はなく、1回スプレーするだけで、ホルムアルデヒドを分解してくれる銅ドープ酸化チタンが塗布されます。
銅ドープ酸化チタンが少しずつホルムアルデヒドを分解していってくれるので、ホルムアルデヒドの濃度が下がっていくと思います。

銅ドープ酸化チタンの効果がご実感いただけましたら、弊社の銅ドープ酸化チタンを使った光触媒コーティング剤を使って施工をしてくれる業者にご依頼ください。施工代理店の一覧は、こちらのページです。

この記事の著者/責任者

株式会社イリス 代表取締役
島田 幸一 (Shimada Koichi)
私はもともと、地元農業のソリューション提供を事業としていたが、野菜や果物の劣化を促進させるエチレンガスの分解を研究したことで、光触媒の可能性を感じ起業いたしました。運よく可視光でも効果のある酸化チタン光触媒を世界で初めて開発して脚光を浴び、さまざまな業種のお客様から注文をいただける企業にまで成長できました。現在弊社は、可視光応答型光触媒を使ったコーティング剤を始め、外壁やガラス、石材、自動車の車内にクリア塗装ができる光触媒コーティング剤や、酸化チタンから下地を守るプライマーの開発。その後も、さまざまな材質に光触媒を定着するための研究を続け、多くの企業で採用されています。