光触媒いろは

ペット用除菌・消臭スプレー「ペットの消臭」の成分解説

HOME / 光触媒いろは / ペット用除菌・消臭スプレー「ペットの消臭」の成分解説
投稿日:
ペット用除菌・消臭スプレー「ペットの消臭」の成分解説

弊社は光触媒製品や加工をしている業者です。

弊社が開発した、特殊な光触媒を使ったペット用除菌・消臭スプレー「ペットの消臭」を市販しております。

「ペットの消臭」は、これ一つで除菌と消臭の両方ができます。

「ペットの消臭」の有効成分は、銅ドープ酸化チタンです。この聞きなれない成分について解説いたします。

「安全な製品を利用したい」、「アルコールや芳香剤の入っていない製品を利用したい」とお考えの方に、ご参考になれば幸いです。

ペット用光触媒除菌・消臭スプレー
「ペットの消臭」の成分

「ペットの消臭」に使用している成分の一覧は、次の通りです。

銅ドープ酸化チタン
その他の成分界面活性剤、水

銅ドープ酸化チタンとは、光触媒(ひかりしょくばい)の一種です。

光触媒は、光が当たると、それに触れている細菌類や臭い成分を酸化分解する性質があります。

銅ドープ酸化チタンは、室内の光でも高い効果があることが知られています。

界面活性剤は、スプレーした液剤が細かな霧になるようにするために、ほんの少しだけ添加しています。

水は、イオン交換樹脂を通して精製した純水を使用しています。

銅ドープ酸化チタンとは?

酸化チタン結晶にナノサイズの酸化銅を結合

光触媒についてお詳しい方であれば、「酸化チタン」という名称は聞いたことがあるかと思います。銅ドープ酸化チタンは、聞きなれない言葉だと思います。

銅ドープ酸化チタンとは、ナノ粒子の酸化チタン結晶の表面に、ナノ粒子の酸化銅を結合させた特殊な光触媒です。

一般的な酸化チタンは、紫外線が当たることで除菌や消臭ができます。

しかし、ペットの除菌や消臭をしたい場面は室内です。室内では紫外線がほとんどありませんから、一般的な酸化チタンでは、除菌や消臭ができません。

銅ドープ酸化チタンは、蛍光灯やLED照明などの光でも反応するので、室内でも除菌や消臭ができます。

室内で効果のある光触媒の種類

室内で効果のある光触媒は、他にもいろいろな種類があり、大手メーカーから光触媒スプレーとしても市販されています。

その代表的な光触媒は、「酸化タングステン」です。酸化タングステンも、室内の光が当たることで、除菌や消臭ができます。

ところが、酸化タングステンは効果が弱いので、ペット用としては、ほとんど利用されていません。

銅ドープ酸化チタンと酸化タングステンの除菌力比較

銅ドープ酸化チタンで、大腸菌や黄色ブドウ球菌の除菌を調べました。

調査としては、明るさが200lxの蛍光灯を照射しました。試験は佐賀大学農学部で行っていただきました。ちなみに、200lxとは、夜のリビングといった薄暗い光で、ギリギリ読書ができるほどです。

その結果、次のような結果が得られました。

菌の種類実施前のCFU200lx照射後のCFU
黄色ブドウ球菌46,000CFU3時間後に0CFU
大腸菌41,000CFU1時間後に2,400CFU

CFUは菌のコロニーの数です。数値が減っていると、除菌ができていることを意味します。

ちなみに、酸化タングステンでの蛍光灯200lx下での試験結果はネット検索で探しても発見できません。その理由は、200lxですと除菌ができないからです。

酸化タングステンは除菌や消臭の効果が弱いため、500lxや1,000lxといった強い光を当てないと効果がありません。

200lxと1000lxの明るさ比較。1,000lxは手術室並みの明るさ

銅ドープ酸化チタンなら除菌だけでなく抗菌もできる

除菌とは、菌数を減らすことです。抗菌とは、減らした菌数を維持することです。銅ドープ酸化チタンであれば、除菌と抗菌ができます。

次の図は、ルミテスターを使って、机の上にてATP値を調べたものです。ATP値とは、生物汚れのことで、数値が大きいと雑菌などの生物汚れがあることを意味します。

次の図は、その結果です。消毒液として利用されているイソプロピルアルコールと比較しました。

イソプロピルアルコール(IPA)と業務用抗菌消臭剤BRE025-AB2とのATP量(生物汚れの量)比較

消毒液のイソプロピルアルコールよりも、銅ドープ酸化チタンを使った除菌・消臭スプレーの方が除菌ができています。

その後は、イソプロピルアルコールはATP値が上昇していっているので、「除菌はできるが、抗菌はできない」と言えます。それに対して銅ドープ酸化チタンは、ATP値が上昇していないので、「除菌も抗菌もできる」と言えます。

室内をもっと強力に抗菌・消臭できるコーティング塗装

室内をもっと強力に抗菌・消臭をしたいとお考えの方は、銅ドープ酸化チタンを使ったコーティング塗装をご検討ください。

ペット用除菌・消臭スプレー「ペットの消臭」には、接着成分が入っていませんから、使用するとある程度の期間は除菌や消臭をしてくれますが、掃除をしたり、ペットや人が触れたりしたら落ちてしまいます。

屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)

コーティング塗装では、塗装面に銅ドープ酸化チタンを固定化させるために、接着成分(バインダー)が含まれているコーティング剤を利用します。製品名は、屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)です。

屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)の成分は、次の通りです。

有効成分銅ドープ酸化チタン
接着成分(バインダー)アモルファス酸化チタン
その他

このように、成分は酸化チタンと銅、水(純水)の3種類だけですから、ペットにも安心してご利用いただけます。

日本食品分析センターにて、コーティング剤の原液にて急性経口毒性試験、皮膚一次刺激性試験、皮膚感作性試験、変異原性試験を行っていただきましたが、いずれも安全であることが確認されました。

以上、ペット用除菌・消臭スプレー「ペットの消臭」の成分を解説しつつ、除菌や抗菌についてやコーティング塗装についてご説明いたしました。

ペットを室内で飼っておられ、「安全な製品を利用したい」、「アルコールや芳香剤の入っていない製品を利用したい」という方、市販の除菌スプレーや消臭スプレーでは満足できない方は、ぜひ「ペットの消臭」をお試しください。

光触媒スプレー「ペットの消臭」ネット通販。ご購入はこちら

「ペットの消臭」を購入する

楽天で購入する

この記事の著者/責任者

島田幸一

株式会社イリス 代表取締役
島田 幸一 (Shimada Koichi)

私はもともと、地元農業のソリューション提供を事業としていたが、野菜や果物の劣化を促進させるエチレンガスの分解を研究したことで、光触媒の可能性を感じ起業いたしました。運よく可視光でも効果のある酸化チタン光触媒を世界で初めて開発して脚光を浴び、さまざまな業種のお客様から注文をいただける企業にまで成長できました。現在弊社は、可視光応答型光触媒を使ったコーティング剤を始め、外壁やガラス、石材、自動車の車内にクリア塗装ができる光触媒コーティング剤や、酸化チタンから下地を守るプライマーの開発。その後も、さまざまな材質に光触媒を定着するための研究を続け、多くの企業で採用されています。

光触媒いろは一覧


ページトップ