光触媒いろは

カーテンを光触媒コーティングするメリット

HOME / 光触媒いろは / カーテンを光触媒コーティングするメリット
投稿日: / 最終更新日:
カーテンを光触媒コーティングするメリット

弊社は光触媒コーティング剤のメーカーですが、さまざまな用途の製品を開発しています。

カーテン用の光触媒コーティング剤は、「屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)」という名称で販売しています。

この屋内用光触媒コーティング剤は、部屋の中、お風呂、トイレなどいろいろなところに塗装できます。部屋では、壁紙クロスやテーブル、ソファーなどに塗装ができます。表題にあるカーテンにも、もちろん塗装できます。

この記事では、カーテンに光触媒コーティングすることのメリットや、効果の高い光触媒コーティング剤を利用するときのデメリットや対策、カーテンの光触媒コーティングの方法などをご紹介します。

カーテンを光触媒コーティングしようか迷っている方や、光触媒コーティングを事業として取り入れたい企業様の参考になれば幸いです。

カーテンの汚れや臭い、カビ

カーテンは、窓から直射日光が射しこまないようにしたり、外から室内が見られないようにしたり、部屋の装飾や部屋の保温をしたりといった、さまざまな効果があります。カーテンは、遮光カーテンとレースカーテンを使い分け、昼間はレースカーテンを、夜は遮光カーテンを利用します。

カーテンは布製品ですが、布製品は臭いが付着しやすい性質があります。もちろん、カーテン以外のもの、例えばクッションや布団などにも臭いが付着しやすいです。

臭いが付着したら、カーテンを洗濯したら良いのですが、さて、この記事をご覧になられている方は、カーテンをどれくらいの頻度で洗濯されるでしょうか?

多くても年に1回ほど、少なければ3~4年に1回ほどのことでしょう。

長い間、カーテンを洗濯しなければ、カーテンが少しずつ汚れてきて、レースカーテンが黄ばんできたり、冬場は結露で濡れる部分に黒カビが発生したりします。

カーテンの黄ばみは、経年劣化もあるかもしれませんが、多くの場合は油汚れです。キッチンでお料理をしていると、家中に料理の臭いが漂ってくることがあります。その臭いの成分は、たいていが油分ですので、それがカーテンや壁に付着して蓄積され、黄ばんでくるのです。

部屋の中でタバコを吸う人がいたら、すぐに黄色くなってしまいます。

部屋に臭いが付いてしまっている場合は、カーテンから出ている臭いが原因であることもあります。カーテンの臭いや汚れが気になったら、洗濯の時期です。でも、なかなか洗濯ができないのがカーテンの性質でもあります。

カーテンに光触媒コーティングをするメリット

光触媒コーティングとは、光の力で汚れや臭いを分解する成分をコーティングする技術のことです。光触媒コーティングの意味は、「光触媒コーティングとは?」をご覧ください。

そのメリットとして、光触媒による効果をカーテンに付与できること、後から光触媒コーティングするのであれば、どのような色や柄の既製品のカーテンでも自由に選べることです。

光触媒の機能をカーテンに付与できる

光触媒は、たいていの有機物を分解することができます。部屋の中に浮遊している有機物は、次のようなものがあります。

  • 雑菌やカビ菌
  • 油汚れの成分
  • 臭いの成分
  • シックハウスの原因となる化学物質(VOC)

光触媒はこれらの成分を分解してくれます。つまり、抗菌や防カビの効果、防汚効果、消臭効果、化学物質を分解する効果があります。

カーテンに光触媒コーティングをしておけば、カーテンの黄ばみや臭いを抑えてくれるだけでなく、カーテンに発生するカビを抑制してくれたり、部屋の中の臭いや化学物質も分解してくれるようになります。

もちろんシャワーカーテンにも塗装ができ、防カビ効果が得られます。

カーテンの色や柄を自由に選ぶことができる

現在、カーテンに光触媒コーティングされた既製品は、ほとんど販売されていません。光触媒コーティングされたカーテンを選ぼうとしたら、色や柄の制限があります。

それに対して購入してきたカーテンに光触媒コーティングする場合、自分の好きな色や柄のカーテンを購入することができます。カーテンに光触媒の機能を持たせしつつ、色や柄を自分好みのものを選びたい方は、施工業者に依頼して購入したカーテンに光触媒コーティングをされたら良いと思います。

また、施工業者にはカーテンに光触媒コーティングをしてもらいつつ、壁紙クロスや天井なども光触媒コーティングしてもらえば、部屋の消臭効果が高まります。

カーテンに光触媒コーティングする場合の注意点

カーテンに光触媒コーティングをしてメリットを得るためには、光触媒コーティング剤を選ぶときに注意点があります。

直射日光が当たるカーテンの注意点

光触媒は有機物を分解することをご説明しましたが、カーテンも有機物でできています。つまり光触媒によってカーテンの繊維の表面が分解されてしまいます。

カーテンの多くは、直射日光が当たります。直射日光が当たるカーテンに光触媒コーティングをした場合、光触媒の効果が強く出過ぎてしまって、カーテンを劣化させてしまうことがあります。せっかく光触媒コーティングのメリットが得られたとしても、カーテンも劣化させてしまったら、本末転倒です。

光触媒コーティングでカーテンを劣化させない方法は、次の2種類の方法があります。

  1. 光触媒の効果が弱いコーティング剤を使う
  2. カーテンを保護する下地剤を下塗りする

1つ目の方法は、直射日光が当たってもカーテンを劣化させない程度の、効果が弱い光触媒コーティング剤を用いることです。この方法は、確かにカーテンは劣化しにくいですが、カーテンの消臭や防汚、防カビの効果が弱くなってしまいます。

2つ目の方法は、効果の高い光触媒コーティング剤を用いつつも、その成分からカーテン地を守るために、先に下地剤を下塗りしておく方法です。そういった下地剤のことをプライマーと言います。

プライマーを先に塗装しておき、プライマーが乾燥したらその上から光触媒コーティング剤を塗装します。

すると、効果の高い光触媒を用いつつも、カーテンの劣化を防ぐことができます。

耐久性の高い光触媒コーティング剤を選ぶ

光触媒コーティング剤は、メーカーによって耐久性が異なります。メーカーとしては、光触媒コーティング剤がたくさん売れた方が良いわけですから、何度も利用してもらえるように1~3年の持続期間を考えているメーカーが多いと思います。

ちなみに弊社製品は、5~10年の耐久性があり、しかも何回もの洗濯にも耐えられる製品です。

耐久性が高い製品ですと、頻繁に塗装しなくても良いので、効果が長続きします。

蛍光灯やLED照明でも効果のある光触媒コーティング剤を選ぶ

光触媒コーティング剤に使用している光触媒成分の種類によっては、日光の光にしか反応しない成分もあります。そのような成分を使っている光触媒コーティングは、夜間は光触媒の効果が出ないので、光触媒のメリットが得られにくくなり、汚れやすくなったり、臭いやカビが発生しやすくなります。

弊社の製品は、夜間の蛍光灯やLED照明でも、高い光触媒の効果が得られる成分を開発し、それを光触媒コーティング剤にしました。この製品を塗装すると、夜間でも光触媒コーティング剤のメリットが得られます。

昼間だけでなく、夜間でも光触媒の効果を強く発揮する光触媒コーティング剤を使用することをおすすめします。

カーテンの光触媒コーティングの方法

弊社のカーテン用として用いることができる光触媒製品は、蛍光灯やLED照明でも効果のある光触媒を使った屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)と、屋内用プライマー(AS01)です。

弊社の光触媒コーティング剤は効果が高いので、下地剤であるプライマーを利用するタイプのものです。

カーテンメーカーでの光触媒コーティング加工方法

カーテンのメーカーによっては、カーテンを光触媒コーティング加工して、付加価値をつけたカーテンを販売されるところもあります。

カーテン地のメーカーから仕入れるときに光触媒コーティング加工をするのか、それともカーテンを製造する工程の中で、光触媒コーティング加工をする方法があります。

いずれかの製造工程の中で、光触媒コーティング加工の工程を入れないといけないので、工程が複雑になります。

光触媒加工のためには、専用の塗装装置と専用のスプレーガンを用います。弊社では、ABAC温風低圧塗装機の使用を推奨しています。スプレーガンの口径は、0.3mm~0.5mmのものを推奨します。

ご家庭での光触媒コーティング塗装方法

カーテンを購入してきて、それを光触媒コーティングする場合は、弊社製品であれば施工業者にご依頼いただくことになります。

カーテンを窓辺のレールに掛けて、カーテンの全面を光触媒コーティングする場合は、窓ガラスなどの光触媒コーティング剤がかかってはいけない場所に養生(マスキング)します。先に、下地剤であるプライマーを下塗りし、30分~1時間ほど放置して乾燥するまで待ちます。

プライマーが乾燥したら、光触媒コーティング剤を塗装します。これも30分~1時間ほど待って乾燥したら終わりです。

レースカーテンは通気性が高いので、片側から塗装をすると、全体を塗装できます。遮光カーテンは、室内側の片側をコーティングすれば良いと思います。遮光カーテンの両面をコーティングしたい場合は、時間短縮のために、部屋の中に突っ張り棒を設置し、そこにカーテンを掛けて両面を塗装します。

プライマーや光触媒コーティング剤は、専用の塗装装置を使ってサッと塗装し、ヒタヒタになるような塗装をしないので、洗濯物とは異なりすぐに乾燥します。

ホテルのシャワーカーテンの光触媒コーティング

ホテルのシャワーカーテンは、すでにカビが発生しているものであれば、漂白剤などでカビを落として、しっかりと洗い流してください。新品のものであれば、ご使用になられる前に、光触媒コーティングをします。

塗料は、屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)を用いるので、専用の塗装装置とスプレーガンが必要です。そのため、弊社の施工代理店にご依頼いただくことになります。

シャワーカーテンは、お風呂場で使用するものなので、プライマーの塗装は必要ございません。ただしその場合は、シャワーカーテンを洗濯された後の、天日干しは避けてください。光触媒コーティング剤によって、シャワーカーテンを劣化させてしまう恐れがあるからです。

以上、カーテンに光触媒コーティングをするメリットと、光触媒コーティング剤を選ぶときの注意点、施工方法をご説明いたしました。

ご家庭のお客様で、「効果の高い製品でカーテンの光触媒コーティングをしたい」と思われた方は、ぜひ弊社の施工代理店にお任せください。室内の光触媒コーティング施工代理店をご覧いただき、弊社もしくは施工代理店に直接ご連絡ください。

屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)は、カーテンだけでなく壁紙クロスやエアコン内部、お風呂場やトイレなど、あらゆる屋内に使用できる、効果の高い製品です。

カーテンだけでなく、屋内全体の光触媒コーティング施工もご依頼ください。

この記事の著者/責任者

島田幸一

株式会社イリス 代表取締役
島田 幸一 (Shimada Koichi)

私はもともと、地元農業のソリューション提供を事業としていたが、野菜や果物の劣化を促進させるエチレンガスの分解を研究したことで、光触媒の可能性を感じ起業いたしました。運よく可視光でも効果のある酸化チタン光触媒を世界で初めて開発して脚光を浴び、さまざまな業種のお客様から注文をいただける企業にまで成長できました。現在弊社は、可視光応答型光触媒を使ったコーティング剤を始め、外壁やガラス、石材、自動車の車内にクリア塗装ができる光触媒コーティング剤や、酸化チタンから下地を守るプライマーの開発。その後も、さまざまな材質に光触媒を定着するための研究を続け、多くの企業で採用されています。

光触媒いろは一覧


ページトップ