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除菌と抗菌の違い

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除菌と抗菌の違い

市販されている菌の対策のスプレーには、「除菌」と「抗菌」があります。

他にも「殺菌」という言葉もありますが、市販品では殺菌は用いられていません。

さて、除菌と抗菌は似た言葉ですが、意味に違いがあります。

この記事では、除菌と抗菌の違いを明確にし、除菌や抗菌ができる液剤をご紹介いたします。

除菌と抗菌の違い

除菌とは?

除菌とは、菌を除去する性質のことです。例えば、除菌スプレーを利用すると、菌の数が減ります。

除菌スプレーをして菌の数が減り、その後に菌の数が増えていったとしても、「除菌力がある」と言えます。

抗菌とは?

抗菌とは、菌の数が増えることを阻止してくれる性質のことです。除菌すると、菌の数は減りますが、その後に数が増えていく除菌スプレーに対して、抗菌スプレーは減った菌の数が増えて行かないというものです。

除菌スプレーをして菌の数が減っても、その後に菌の数が増えていってしまったら、「除菌力はあるが抗菌力は無い」と言えます。

除菌と抗菌の違いとは?

除菌と抗菌の意味の違いは、除菌が菌の数が減ること、抗菌は減った菌の数が増えないことです。時系列では、除菌は対策をした直後の状態を見たものです。抗菌は、除菌後の経過を見たものになります。

アルコール除菌スプレーと光触媒スプレーの比較

銅ドープ酸化チタンを使った光触媒スプレー「アキュートクリーン」

アルコール除菌スプレーと光触媒スプレーの除菌力と抗菌力を比較したいと思います。

使用した光触媒スプレーは、光触媒スプレー「アキュートクリーン」です。アルコール除菌スプレーには、病院などでも利用されているイソプロピルアルコールを使用しました。

次の図をご覧ください。

イソプロピルアルコール(IPA)とアキュートクリーンのATP量(生物汚れの量)比較

この図は、弊社の机で試験したものです。ATP値とは、生物汚れを数値化したもので、この数値が高いと菌が多いことを意味します。

それぞれ、スプレーした直後は数値が下がっていますから、除菌ができています。どちらかと言えば、アキュートクリーンの方が除菌力が高いと言えます。

その後は、イソプロピルアルコールはATP値が上昇していき、清掃前よりも増えてしまっています。

それに対してアキュートクリーンは、清掃直後からずっと低いATP値を維持できています。つまり、除菌スプレーなのですが、抗菌力も持ち合わせていることを意味します。この理由としては、ナノサイズの銅ドープ酸化チタンが、机の表面の小さな溝の中に入り込んでいき、除菌し続けてくれているためだと考えられます。

アキュートクリーンには、接着成分は添加しておりません。しかし、7日後に机を拭き掃除しましたが、その後も抗菌力を発揮し続けていますから、ある程度は耐久性もあることがわかります。

光触媒スプレー「アキュートクリーン」のご紹介

アルコール除菌スプレーと比較に使った光触媒スプレー「アキュートクリーン」をご紹介したいと思います。アキュートクリーンは、世界で初めて銅ドープ酸化チタンを採用した光触媒スプレーです。

銅ドープ酸化チタンは、暗い部屋や光が当たっていなくても、除菌、抗菌、消臭、防カビ、アレルゲン分解、化学物質分解といった効果を発揮する、チート級の能力を持った光触媒です。

品名アキュートクリーン®
型番AC01-01
JAN4580630840093
形状外観:スプレーボトル
内容物:液体
容量200mL
サイズ高さ:約21cm、幅:約6cm、厚み:約4cm
有効成分銅ドープ酸化チタン
その他水、界面活性剤
香り無香料
アルコール分ノンアルコール
材質容器,ボトルキャップ:プラスチック
ラベル:紙
価格¥2,200(税込)
(詰め替えは税込¥1,980)
保管方法常温(5~30℃)の暗所にて保管。

銅ドープ酸化チタンとは?

酸化チタン結晶にナノサイズの酸化銅を結合

銅ドープ酸化チタンとは、ナノサイズの酸化チタン結晶の表面にナノサイズの酸化銅を結合させた光触媒です。

酸化チタンは紫外線が当たることで高い効果を発揮する光触媒ですが、室内のような紫外線がほとんど存在しないところでは、効果を発揮しません。一般的な光触媒スプレーの多くは、酸化チタンを利用しているので、室内では効果が無いことは有名です。

銅ドープ酸化チタンは、室内の光にも反応することはもちろん、ナノサイズの酸化銅が光が当たっていなくても除菌や抗菌、消臭といった効果を発揮します。

アキュートクリーンは暗い場所でも除菌・消臭できます

銅ドープ酸化チタンで除菌・消臭・分解できるもの

銅ドープ酸化チタンで分解ができるものには、次のようなものがあります。これほどまでの効果を持つ光触媒なのですが、これらの効果が、光が当たっていなくても発揮されるという、チート級の光触媒なのです。

  • 細菌類(大腸菌や黄色ブドウ球菌など)
  • カビ菌
  • ウイルス
  • 臭い成分(ペットの臭い、加齢臭の臭い、香水の臭い、スパイスやニンニクの臭い、タバコの臭いなど)
  • アレルゲン
  • 揮発性有機化合物(ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、トルエン、キシレン、スチレンなど)

新築や新車の臭いを消臭したいという理由でご利用いただいた事例もあります。

アキュートクリーンの特長

アキュートクリーンは、銅ドープ酸化チタンを使っているということ以外にも、次のような特長があります。

  • 除菌と抗菌ができます。
  • 除菌や抗菌をしたい箇所に手軽にスプレーできます。
  • 細かい霧を噴霧できるノズルを採用。細かい霧だと、消臭効果が高まります。
  • スリムボトルを採用し、持ち運びに便利
  • アルコールフリーで無香料なので、ペットやお子様がいるお部屋でも安心して使えます。

アキュートクリーンの使い方

アキュートクリーンの使い方は簡単です。

  1. ボトルの首にあるフックを解除します
  2. ボトルをよく振ってください
  3. 除菌・消臭したい箇所から30cmほど離してスプレーしてください
光触媒スプレー「アキュートクリーン」の使用方法。よく振ってから、30cmほど離してスプレー

このように、光触媒スプレーで簡単に抗菌加工ができます。液剤を使い切ったら詰め替え(リフィル)をご利用ください。

アキュートクリーン(スプレー)ネット通販。ご購入はこちら

アキュートクリーンを購入する

以上、除菌と抗菌の違いを解説しつつ、光触媒スプレー「アキュートクリーン」を事例とした、除菌と抗菌の違いをご説明いたしました。

除菌と抗菌の意味の違いは、除菌が菌の数が減ること、抗菌は減った菌の数が増えないことです。時系列では、除菌は対策をした直後に菌の数が減ることですが、抗菌は除菌された状態を保つことです。

イソプロピルアルコールは、除菌ができても抗菌ができませんでした。それに対して光触媒スプレーは、塗布した部分に光触媒成分が残るので、除菌した後に抗菌もしてくれました。

光触媒スプレーは抗菌力がありましたが、接着成分(バインダー)が添加されていないので、耐久性は弱いです。抗菌をもっと強力に行いたい場合には、バインダーが入った光触媒コーティング塗装という方法もあります。

この記事の著者/責任者

島田幸一

株式会社イリス 代表取締役
島田 幸一 (Shimada Koichi)

私はもともと、地元農業のソリューション提供を事業としていたが、野菜や果物の劣化を促進させるエチレンガスの分解を研究したことで、光触媒の可能性を感じ起業いたしました。運よく可視光でも効果のある酸化チタン光触媒を世界で初めて開発して脚光を浴び、さまざまな業種のお客様から注文をいただける企業にまで成長できました。現在弊社は、可視光応答型光触媒を使ったコーティング剤を始め、外壁やガラス、石材、自動車の車内にクリア塗装ができる光触媒コーティング剤や、酸化チタンから下地を守るプライマーの開発。その後も、さまざまな材質に光触媒を定着するための研究を続け、多くの企業で採用されています。

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