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【室内】別荘のカビ対策に効果的な光触媒の種類とは?

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【室内】別荘のカビ対策に効果的な光触媒の種類とは?

別荘に久しぶりに行って中に入ってみたら、「カビだらけだった」ということは、よく聞く話です。

別荘地は湿気が多いことと、別荘はいつも閉めっぱなしにしてあって、空気の対流が無いことが、カビの発生を促進させます。

この記事では、別荘の室内におけるカビ対策の基本と、光触媒によるカビ対策のポイントを解説いたします。

別荘の室内のカビにお困りの方は、ぜひ一読ください。

別荘のカビ対策の基本

別荘の絨毯がカビでフサフサになったエピソード

別荘地にお住まいの方から聞いたエピソードですが、「ご近所さんが、久しぶりに別荘に来られ、室内に入ってみたら、リビングに敷いてあった絨毯が、カビでフサフサになっていた」というのです。

想像しただけでもイヤになるエピソードです。目の当たりにされた方は、大声を出されたことでしょう。

絨毯の材質は、ウールだったと思います。軽度のカビでしたら、洗って利用しようと思うかもしれませんが、絨毯が一面にカビでフサフサになっていたわけですから、すぐに捨てたそうです。

その別荘の室内は、もちろんカビ臭くて、室内全体を清掃されたそうです。

別荘のカビ対策の基本は換気、プラスαで光触媒

別荘の室内のカビ対策は、換気を行うことが基本です。部屋の中を換気しつつ、光触媒を利用することで、カビの発生を抑制してくれます。

ちなみに、そのエピソードを語ってくださった方は、弊社の光触媒スプレー「アキュートクリーン」のご愛用者です。

後ほどご説明いたしますが、アキュートクリーンでもふんだんにご利用いただけましたら、別荘のカビ対策は可能だと思います。より強固で耐久性のある防カビをなさりたい場合は、光触媒コーティング施工をおすすめします。

カビ対策を怠ると別荘の寿命を縮めることに

別荘地では、管理会社に依頼して管理してもらえていると思いますが、定期的に窓を開けて換気ファンを回してくれるように契約をしていないと、自分で対応しないといけません。忙しくて別荘に行けなくなってしまったら、カビだらけになりかねません。

カビを落としたとしても、カビは根っ子を張るので、再発しやすくなります。また、建材を傷めてしまうので、リフォームまでの期間が短くなってしまう恐れもあります。

別荘のカビ対策はしっかり行ってください。

光触媒による防カビは光触媒の種類選びから

光触媒でカビ対策を行いたい場合は、光触媒スプレーと光触媒コーティングがあります。それらには、光触媒成分が利用されています。結論から述べますと、「銅ドープ酸化チタンを選んでください」ということになります。

光触媒のメカニズム

光触媒は、ある種の光が当たることで、触媒効果を発揮し、カビ菌やカビの胞子の表面の物質や突起、細胞壁などを酸化分解し、活動を抑制したり、死滅させたりできます。

ある種の光とは、光触媒の種類によって防カビ効果を発揮する種類の光のことです。光には紫外線や可視光、赤外線といった種類があって、どの光が当たることで防カビができるのかが異なります。

ある種の光が当たり、防カビ効果が出るような状態になることを、「活性」とか「反応」といいます。光触媒の種類によって、活性化する光の種類が異なるわけです。

光触媒が活性化すると、表面に電子が飛び出してきます。この電子のことを励起電子といいます。それが空気中の酸素や水分と反応して、OHラジカルと言われる活性酸素が生まれます。OHラジカルは強い酸化力を持つ物質ですから、それによって防カビができるわけです。

光触媒で防カビができるメカニズム

酸化チタンは別荘の防カビに効果無し

酸化チタンの光触媒スプレーや光触媒コーティング剤を開発しているメーカーに喧嘩を売っているように聞こえるかもしれませんが、このことは業界では有名な話です。

酸化チタンが活性化する光の種類は紫外線です。紫外線が無いところでは、ほとんど活性化しません。まったくのゼロではないので、「ほとんど」と言っておきたいと思います。

別荘の室内はどうでしょうか?

もちろん窓を閉め切っていますから、紫外線どころか、光すらありません。そういった環境では、酸化チタンを使った光触媒スプレーや光触媒コーティング剤を塗布しておいても、防カビ効果はまったくと言ってよいほどありません。

酸化チタンは紫外線でないとほとんど反応しない

可視光応答型光触媒なら防カビが可能か?

酸化チタンはまったく効果がありませんが、酸化チタン以外の光触媒ならどうでしょうか?

酸化チタンは紫外線に反応する光触媒でした。それに対して、紫外線に加え、可視光にも反応する光触媒の種類があります。そのような光触媒のことを、可視光応答型光触媒といいます。可視光でも反応して効果を発揮します。

光触媒スプレーや光触媒コーティング剤として実用化されている、可視光応答型光触媒は次の種類があります。

  • 銅ドープ酸化チタン
  • 窒素ドープ酸化チタン
  • 鉄ドープ酸化チタン
  • 酸化タングステン

名称にある「ドープ」とは、光触媒の業界では「結合させた」という意味になります。酸化チタン結晶の表面にナノサイズの酸化銅を結合させたものが、銅ドープ酸化チタンといわれます。

酸化チタン結晶に銅や窒素、鉄などを結合させると、紫外線にしか活性化しなかった酸化チタンが、可視光でも活性化するようになります。つまり可視光応答型光触媒に変化します。

ちなみに、酸化タングステンはそのままで可視光応答型光触媒です。

これらはすべて可視光応答型光触媒ですから、別荘の室内でも防カビが期待できるわけです。期待できますが、効果が高いかどうかは分かりませんので、もう少し説明を加えたいと思いますから、お付き合いください。

もっとも防カビ効果の高い可視光応答型光触媒は銅ドープ酸化チタン

これらの中でもっと防カビ効果の高い光触媒は、銅ドープ酸化チタンです。

窒素ドープ酸化チタンや酸化タングステンを使った光触媒製品のホームページを見ていると、試験結果で「1,000lxの光を照射したら抗菌ができた」と大腸菌などで試験されているものを目にすることがあります。「lx(ルクス)」とは光の明るさの単位ですが、1,000lxと言えば手術室くらいの明るさの光です。

別荘の中で手術室くらいの明るさにするためには、大型の照明機器を導入しないといけませんから、非現実的です。

それに対して銅ドープ酸化チタンは、リビングの少し薄暗い明るさほどの200lxで抗菌性能を発揮する光触媒です。他の可視光応答型光触媒と比較しても、10倍以上の効果の高さがあります。

銅ドープ酸化チタンの効果を100としたときの他の光触媒との効果比較

別荘の室内の防カビに銅ドープ酸化チタンを利用すべき理由

さらに銅ドープ酸化チタンには、驚くべき性質があります。その性質とは、「暗所でも防カビ効果を発揮する」という性質です。

先ほどから、おそらくは「別荘はいつも閉め切っているので光が入らないし、照明も消しているから、光触媒だと防カビが出来ないのでは?」とお感じになられていたことでしょう。しかし、ご安心ください。

カビ菌はとても強い細菌ですから、大腸菌などの抗菌が出来る光触媒を利用しても、カビが発生することがあります。そのカビを、なんと暗所でも抑制してしまう効果の高さを持っているのです。

つまり、銅ドープ酸化チタンだけが別荘の防カビに最適だと言えます。

直射日光、明るい部屋、薄暗い部屋、消灯した部屋のそれぞれの部屋で効果のある光触媒の種類

銅ドープ酸化チタンの効果

銅ドープ酸化チタンは、防カビ効果だけではなく、次のような効果があります。

  • 抗菌効果
  • 防苔効果(コケ防止)
  • 消臭効果
  • 揮発性有機化合物(VOC)の分解

防苔(ぼうたい)とは、コケ防止のことです。別荘では、北側や森林に近い外壁にコケが発生することがあります。そういった外壁は、直射日光が当たらないことが多いので、酸化チタンコーティングでは効果が出ないことが多いです。そういった外壁に、可視光でも強く応答する銅ドープ酸化チタンが有効です。

消臭では、火災の後の消臭にもご利用いただいているくらい、高い消臭効果があります。VOCの分解でも、排気ガスの処理に困っていらっしゃる企業様からのご依頼もあるくらいです。

銅ドープ酸化チタンを使った光触媒コーティングでVOCを分解消臭するイメージ

銅ドープ酸化チタンのご利用方法

すでに「銅ドープ酸化チタンで防カビをしたい」とお考えいただけていることと思います。銅ドープ酸化チタンのご利用方法は、次の2種類になります。

  • 光触媒スプレー
  • 光触媒コーティング施工

銅ドープ酸化チタンを使った光触媒スプレー「アキュートクリーン」

銅ドープ酸化チタンを使った光触媒スプレー「アキュートクリーン」

手軽に銅ドープ酸化チタンをご利用になられたい場合は、光触媒スプレー「アキュートクリーン」をご利用ください。

銅ドープ酸化チタンを使った光触媒スプレーですから、他社と比べて高い抗菌・消臭効果だけでなく、防カビ効果もご実感いただけます。


品名アキュートクリーン®
型番AC01-01
JAN4580630840093
形状外観:スプレーボトル
内容物:液体
容量200mL
サイズ高さ:約21cm、幅:約6cm、厚み:約4cm
有効成分銅ドープ酸化チタン
その他水、界面活性剤
香り無香料
アルコール分ノンアルコール
材質容器,ボトルキャップ:プラスチック
ラベル:紙
価格¥2,200(税込)
(詰め替えは税込¥1,980)
保管方法常温(5~30℃)の暗所にて保管。

アキュートクリーンの特長は次の通りです。

  • 銅ドープ酸化チタンを使っているので、高い防カビ効果を発揮します。
  • 防カビしたい箇所に手軽にスプレーして利用できます
  • アルコールフリー、無香料ですから、ペットのいるお部屋でも安心です。
  • 誰でも手軽にご購入いただけます(このホームページからのご購入はこちら)
  • 噴霧した液剤が細かな霧になるスプレーノズルを選んだため、光触媒が広がりやすいです。
  • 液剤がなくなったら詰め替え用で補充ができます。
アキュートクリーン(スプレー)ネット通販。ご購入はこちら

「アキュートクリーン」を購入する

よく振ってから防カビしたいところに、30cmほど離してスプレーしてください。

スリムボトルですが、塗布できる回数は、ドラッグストアなどで市販されている消臭スプレーと同程度です。しかも、その消臭スプレーのように大量に塗布しなくても、アキュートクリーンなら簡単に消臭ができます。その理由は、臭いを元から分解するからです。

アキュートクリーンには、バインダー成分(接着成分)が入っていませんから、銅ドープ酸化チタンが塗布面に固定化されるわけではありません。しかし、添加されている銅ドープ酸化チタンは、ナノサイズですから、壁紙やカーペットなどの繊維の中に入り込んでいくので、防カビ効果が何日も継続します。

防カビ効果が何日も継続することは、ナイショにしておいてください。なぜなら、次にご紹介する屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)を使った光触媒コーティング施工が売れなくなるかもしれないからです。

銅ドープ酸化チタンを使った屋内用光触媒コーティング剤BX01-AB1

屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)

光触媒スプレー「アキュートクリーン」よりも銅ドープ酸化チタンをたくさん添加し、さらにはバインダー成分(接着成分)で銅ドープ酸化チタンを塗装面に固定化させることができる液剤が、屋内用光触媒コーティング剤BX01-AB1です。

屋内用光触媒コーティング剤BX01-AB1の特長は次の通りです。

  • 銅ドープ酸化チタンを使っているので、高い防カビ効果を発揮します。
  • ガラスと塩ビ以外でしたら、ほぼ何にでも塗装可能です
  • クリア塗装(透明な塗装)ができます
  • 効果の持続期間は10年以上(ご利用環境にもよります)
  • 完全に無機成分なので防炎規制の対象外

施工方法は、専用のスプレー装置が必要となるので、屋内用光触媒コーティング剤BX01-AB1を扱う施工代理店にご依頼いただくことになります。施工方法については、「室内用光触媒コーティング剤BX01-AB1の塗装方法や注意点」をご参照ください。

壁紙やカーペット、天井、お風呂や脱衣所、トイレ、押し入れやクローゼットの中など、どこにでも塗装できます。暗所でも効果があるので、押し入れやクローゼットの中にでも効果があります。

以上、別荘のカビ対策の方法をご説明いたしました。基本は換気をすることですが、光触媒を利用する場合は、銅ドープ酸化チタンを利用すべきことをご理解いただけたと思います。

別荘の防カビ施工なら、イリスまでお気軽にご相談ください。

この記事の著者/責任者

島田幸一

株式会社イリス 代表取締役
島田 幸一 (Shimada Koichi)

私はもともと、地元農業のソリューション提供を事業としていたが、野菜や果物の劣化を促進させるエチレンガスの分解を研究したことで、光触媒の可能性を感じ起業いたしました。運よく可視光でも効果のある酸化チタン光触媒を世界で初めて開発して脚光を浴び、さまざまな業種のお客様から注文をいただける企業にまで成長できました。現在弊社は、可視光応答型光触媒を使ったコーティング剤を始め、外壁やガラス、石材、自動車の車内にクリア塗装ができる光触媒コーティング剤や、酸化チタンから下地を守るプライマーの開発。その後も、さまざまな材質に光触媒を定着するための研究を続け、多くの企業で採用されています。

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