
業務用エアコンは、毎日使用するものなので臭いが出てきやすいです。
業務用エアコンの臭いの主な原因は、内部に発生するカビです。
冷房を使用すると内部が結露し、カビが発生します。エアコンをONにすると、その臭いが業務用エアコンから出てきます。
この記事では、業務用エアコンの消臭ができる消臭剤としておすすめの光触媒コーティングを解説しつつ、10年以上消臭効果が持続する光触媒コーティング剤の選び方をご説明します。
業務用エアコンの光触媒コーティング施工を新規事業として取り入れたい方、業務用エアコンの消臭に効果的なコーティング剤をお探しの方は、ぜひご覧ください
業務用エアコンの内部は定期清掃を
エアコンをONにしたら、内部に埃が付着し溜まっていきます。その埃にカビが発生します。
業務用エアコン用の消臭コーティング剤や防カビ剤は、いろいろな種類があります。どの種類のコーティング剤を利用したとしても、埃にカビが発生すれば、消臭コーティング剤や防カビ剤がカビ菌に触れないため、カビ菌の繁殖を抑制することができません。
ですので、効果の高い消臭コーティングをしても、定期的に内部を清掃しなければ内部に埃が溜まり、そこにカビが発生するので、臭いが出てくることがあります。
業務用エアコンにフィルターをしていても、目に見えない小さな埃はフィルターを通過していくので、エアコン内部に付着して溜まっていきます。そこにカビが発生します。
予め、そのことを覚えておいてください。
光触媒の消臭効果
光触媒とは、光が当たることで有機物を酸化分解してくれる性質を持つ成分です。
業務用エアコンから出てくる臭いのカビ臭の成分は、有機物です。またカビ菌も有機物です。ですから、光触媒によって酸化分解される対象となります。
その効果を利用することで、業務用エアコンの臭いの消臭が期待できるわけです。
ただし、消臭ができるためには条件があります。その条件が満たされることで消臭ができます。その条件とは、業務用エアコンの内部を定期的に清掃することに加え、「暗い場所でも消臭効果の高い光触媒の種類を選ぶこと」です。
光触媒は、光が当たることで消臭効果を発揮しますが、業務用エアコンの内部には光が届きません。そのため、一般的な光触媒成分を使用すると、光が当たらないと消臭ができませんから、効果がほとんど感じられないのです。
業務用エアコンの内部で消臭ができる光触媒の種類は?

市販されている光触媒成分の中で、1つだけ暗所でも消臭効果を発揮するものがあります。その光触媒とは「銅ドープ酸化チタン(銅担持酸化チタン)」と言われるものです。
銅ドープ酸化チタンとは、酸化チタンと言われる光触媒原料に、特殊技術によって銅を結合させた成分です。
一般的な酸化チタンは、紫外線が当たらないと消臭効果がほとんど出ない成分なのですが、特殊技術によって結合されたナノサイズの酸化銅が触媒効果を発揮するので、暗所でも消臭効果が期待できます。もちろん、業務用エアコン内部の防カビ効果も期待できます。
銅ドープ酸化チタンによる消臭施工の方法

業務用エアコンの内部を、銅ドープ酸化チタンで消臭コーティングする方法は、銅ドープ酸化チタンを使った光触媒コーティング剤を用います。弊社製品であれば、屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)です。
この製品は、接着成分に無機バインダー(アモルファス酸化チタン)を使っているので、消臭効果が10年以上継続します。
屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)の塗装は、専用の塗装機械とスプレーガンを用います。塗装機械にはドイツABAC社製の温風低圧塗装機を推奨します。
施工手順は次の通りです。
- 業務用エアコン内部やフィルターを洗浄
- 塗装しない箇所への養生
- 屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)の塗装
まず業務用エアコン内部を洗浄します。このときにカビを入念に除去してください。業務用エアコンを分解して、内部を高圧洗浄してくれる業者に依頼することをおすすめします。
洗浄後に内部を乾燥させたら、屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)を塗装機械で塗装します。業務用エアコン内部の乾燥を早める方法は、業務用エアコンを暖房運転することです。
業務用エアコンの内部だけでなく、フィルターにも塗装しておくことをおすすめします。
屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)の分量は、50ccほどで1台の業務用エアコンを塗装できます。
以上、業務用エアコンから臭いが出てくる原因がカビであること、臭いの消臭には銅ドープ酸化チタンを使った光触媒コーティング塗装が有効であることをご説明いたしました。効果の高い消臭コーティング剤を用いたとしても、埃の掃除は定期的に行っていただきたいと思います。
業務用エアコンの清掃を事業とされている企業様は、屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)の塗装を取り入れられてはいかがでしょうか?
弊社では、新しく光触媒コーティング施工を導入したいとお考えの企業様をサポートするために、基材の販売や光触媒コーティング施工講習会の開催、チラシなどの販促ツールのご提供などを行っています。
ご興味のある企業様は、イリスまでお気軽にご相談ください。
この記事の著者/責任者

株式会社イリス 代表取締役
島田 幸一 (Shimada Koichi)
私はもともと、地元農業のソリューション提供を事業としていたが、野菜や果物の劣化を促進させるエチレンガスの分解を研究したことで、光触媒の可能性を感じ起業いたしました。運よく可視光でも効果のある酸化チタン光触媒を世界で初めて開発して脚光を浴び、さまざまな業種のお客様から注文をいただける企業にまで成長できました。現在弊社は、可視光応答型光触媒を使ったコーティング剤を始め、外壁やガラス、石材、自動車の車内にクリア塗装ができる光触媒コーティング剤や、酸化チタンから下地を守るプライマーの開発。その後も、さまざまな材質に光触媒を定着するための研究を続け、多くの企業で採用されています。