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効果と耐久性の高い業務用防カビコーティング剤なら光触媒

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効果と耐久性の高い業務用防カビコーティング剤なら光触媒

業務用防カビコーティング剤は数多くありますが、光触媒を使った防カビコーティング剤ほど、効果の高さと耐久性を兼ね備えたものは少ないものと考えます。

ただし、防カビ効果の高い光触媒を使った製品を選ばないと、後でクレームになりかねません。光触媒の種類によっては、まったく防カビ効果の無いものもあるので、正しく光触媒の種類を選ぶことが大切です。

このコラムでは、光触媒による防カビコーティングを事業として取り入れたいとお考えの方に、防カビコーティング剤の種類や、光触媒による防カビコーティングの効果と耐久性について解説いたします。

防カビコーティング剤の種類

防カビ成分による分類

防カビコーティング剤は、防カビ成分によって次のように分類ができます。

  1. 防カビ薬剤
  2. 金属イオン
  3. 光触媒

防カビ薬剤には、有機系のものと無機系のものがあります。有機系とは、炭素原子を含む成分です。金属イオンと光触媒は、どちらも無機系になります。

防カビ薬剤と金属イオンのものは、それらの成分が溶けだしていき、その成分によって防カビがでるので、それらの成分を使い果たしてしまったら再塗装が必要となります。それに対して光触媒は、触媒ですから、防カビをしても光触媒成分が劣化することはありません。接着剤の耐久性に応じて、防カビ効果が持続します。

接着剤(バインダー)による分類

防カビコーティング剤は、接着剤(バインダー)の成分によっても分類ができます。バインダーとは、防カビ成分を塗装面に固定化させるための成分です。

バインダーは、主に有機系と無機系に分類されます。有機系とは、先ほど解説したように炭素を含む成分のことです。無機系は、炭素を含まないバインダーのことです。

有機系のものには、有機溶剤を使ったものもあり身体に悪いというイメージがありますから、無機系のものの方が、人気があります。

バインダーの成分の種類によって、防カビコーティングの耐久性に関係します。

光触媒は防カビ成分の耐久性の高さに加え、バインダーも耐久性が高いことが特長です。光触媒による防カビコーティングの耐久性については、後ほど解説いたします。

バインダーについて詳しく知りたい方は、「光触媒コーティング剤に利用されるバインダーとは?」をご参照ください。

防カビ効果の高い光触媒の種類

光触媒コーティングは耐久性が高いのですが、それに利用されているすべての光触媒が、効果が高いとは限りません。ご注意いただきたいことは、「光触媒の種類によっては、まったく防カビ効果が無いものもある」ということです。

もし、光触媒を使った業務用防カビコーティング剤をお探しであれば、光触媒の種類を選び間違ってしまったら、クレームになります。消費者様は、高い費用をかけて防カビコーティングを依頼したのに、すぐにカビが生えてしまったら、間違いなくクレームを入れるはずです。

弊社の施工代理店様が経験したことですが、「とあるメーカーの光触媒コーティング剤を塗装したが、半年もしたらカビが発生してしまった」ということもありました。効果の弱い光触媒を使った防カビコーティング剤を採用してしまったようです。

その施工代理店様は、弊社製品の存在を知り、銅ドープ酸化チタンを使った光触媒コーティング剤を試していただいたところ、それ以来、防カビ性能に関するクレームが無くなったそうです。このように光触媒には種類があって、効果の高さが異なります。

防カビ効果のもっとも高い光触媒の種類は、「銅ドープ酸化チタン」です。

光触媒は、どの種類のものでも基本的に明るい光が当たれば、それだけ防カビ効果が高くなります。室内の光は、とても暗いので、防カビ効果がそれだけ弱まります。室内の暗いところでも防カビ効果を発揮する光触媒の種類が、銅ドープ酸化チタンというわけです。

光触媒の種類の中でもっとも利用されているものは、酸化チタンです。酸化チタンは紫外線が当たったときだけ防カビ効果を発揮します。そのため、紫外線がほとんど存在しない室内では、効果がまったくありません。

このように、光触媒であれば何でも防カビができるのかと言えば、そうではありません。防カビコーティング施工を行い、お客様に喜んでいただくためには、どのような光触媒成分を使った防カビコーティング剤なのかの見極めが大切です。

屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)

弊社にて製造販売している、銅ドープ酸化チタンを使った防カビコーティング剤は、屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)という名称の製品です。この製品は、世界で初めて銅ドープ酸化チタンを使ったロングセラー商品です。

銅ドープ酸化チタンの詳細は、「銅ドープ酸化チタンとは?室内でも高い光触媒効果を発揮」をご覧ください。

光触媒コーティングの耐久性の高さ

光触媒コーティング剤に一般的に利用されるバインダー成分は、アモルファス酸化チタンです。アモルファス酸化チタンとは、酸化チタンが結晶構造を持たない非結晶の酸化チタンのことです。

アモルファス酸化チタンをバインダーに利用すると、塗装面に強固に固化します。そこに光触媒の性質を持った酸化チタンの結晶体「アナターゼ酸化チタン」を混ぜ込んでおくと、アナターゼ酸化チタンを強力に固定化してくれます。

光触媒を利用したものは、出来る限り強力に固化した方が良いのですが、強固に固化し過ぎてしまったら、弾力性が無いため、割れ落ちてしまう場合があります。そのため、光触媒の防カビコーティングでは、ナノレベルという極めて薄い塗装が求められます。

ナノサイズの極めて薄い薄膜は、柔軟性が高いので、防カビコーティングの耐久性は高いわけです。

「ナノサイズの薄さで、光触媒の効果はあるのか?」と疑問になられるかもしれません。でもご安心ください。光触媒コーティングは、厚さではなく表面積が大事なのです。いくら厚く塗装しても、表面にある光触媒成分しか防カビに効果がありませんから、厚さによる効果への影響はありません。薄くても効果はあります。

さて、「光触媒の効果がどれだけ持続するのか?」「耐久性はどれくらいの期間なのか?」ということですが、弊社の光触媒コーティング剤を、外壁などの人や物が接触しない場所に塗装したときの耐久性は、20年以上です。

製品ページには、10年以上と記載していますが、環境によって効果の持続期間は異なりますから、「10年以上」としています。

光触媒の防カビコーティング剤はなぜ業務用なのか?

光触媒の防カビコーティング剤は、業務用製品であり、コンシューマ向けの液剤は存在しません。その理由は、塗装方法にあります。

先ほど、光触媒の防カビコーティングはナノサイズの極めて薄く塗装することを述べました。そのための施工機材として、温風低圧塗装機という塗装機械や、小口径のスプレーノズルを装着したスプレーガンを用います。それらの施工機材を使って塗装します。

もし、市販されているスプレーを使って塗装をしたら、液剤を塗装し過ぎてしまうので、光触媒特有の色やシミが出てしまったり、耐久性が悪くなったりします。正しい施工機材を用いることで、均一で耐久性の高いクリア塗装ができます。

ちなみに、正しい施工機材を使って塗装をすると、スプレーガンから噴霧される液剤は、本当に微細なので、光の加減によっては目で見えないほどです。施主様が見ていると、「本当に塗装しているのか?」と思われるほどです。

そのように、本当に塗装しているかどうかご理解いただけないこともあるので、弊社では室内塗装の場合には、ルミテスターを使って施工前後の生物汚れの変化を数値でお見せしています。

屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)が
防カビで活躍する場面

防カビ効果の高い光触媒「銅ドープ酸化チタン」を使った弊社製品は、屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)です。屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)が防カビで活躍する場面は、実績ベースで次の場所にて利用されています。

  • 壁紙クロス
  • バスルーム(バスタブや壁面のパネル)
  • エアコン
  • 加湿器
  • トイレ
  • 打ちっ放しコンクリート
  • 木材
  • クローゼット
  • 軒下の石膏ボード
  • 日陰になるサイディング外壁

バスルームの防カビコーティング

バスルームの防カビコーティング

バスルームに利用されている部材には、タイトルと樹脂パネルがあります。屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)は、どちらの防カビコーティングも可能です。

光触媒による防カビコーティングは、水を弾くタイルや樹脂パネルと相性が悪いのですが、屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)はどちらにも均一な塗装が可能です。水を弾きやすい樹脂パネルには、プラスチック用光触媒コーティング剤をご利用ください。

なお、バスタブ内の防カビコーティングは、人や物の接触、清掃での摩擦が頻繁にあるので、耐久性が悪くなる可能性があります。

バスルームに防カビコーティングをしても、定期的な清掃は行ってください。なぜなら、光触媒に触れている部分は防カビができたとしても、汚れが蓄積されてしまったら、光触媒に触れない部分も出てきて、その部分にカビが発生する可能性があるからです。

東京23区を中心とした関東圏での防カビコーティングをご希望の方は、弊社製品の施工代理店でもある株式会社フロンティアライフパートナーズ、もしくはフューチャーアンドエコロジー株式会社にご相談ください。

エアコンの防カビコーティング

エアコンの防カビコーティング

エアコンの防カビコーティングは、銅ドープ酸化チタンを使った防カビコーティングでないと効果はありません。

光触媒は光が当たることで防カビ効果を発揮しますが、エアコン内部やエアコンフィルターには、光が当たりにくいからです。

なぜ銅ドープ酸化チタンなら防カビ効果があるのかと言いますと、それは暗所でも触媒効果を発揮するからです。銅ドープ酸化チタンに添加されたナノサイズの酸化銅が、常温でも触媒効果を発揮し、塗装面を強力に防カビしてくれます。

そのような効果があるので、エアコン内部やエアコンフィルター、ダクト内や吹き出し口といった光が当たりにくい場所でも、防カビができます。

ただし、光触媒はホコリまで分解できませんから、エアコンフィルターやダクト内は、定期的に清掃してください。

外壁の防カビコーティング

外壁の防カビコーティング

屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)の名称は、「屋内用」となっていますが、外壁にもご利用いただけます。

外壁は直射日光が当たる場所と、そうでない場所があります。直射日光が当たる場所では、カビが発生しにくいのですが、日陰でなおかつ地面がいつも湿気ているような場所にある外壁は、カビやコケが発生しやすいです。

そういった日陰になる場所は、紫外線活性の高い酸化チタンコーティングを利用しても、日陰ですから酸化チタンが効果を発揮しないため、防カビができません。そこで、銅ドープ酸化チタンを使った屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)を利用することで、日陰でも防カビができます。

以上、光触媒を使った業務用防カビコーティング剤について解説いたしました。

弊社では、弊社製品を使って施工していただける施工代理店を募集しています。弊社では、施工代理店になっていただける企業様に向けて、次のようなサービスをご提供しています。

  • 施工講習会の開催
  • 施工機材の販売

また、施工代理店になっていただけましたら、次のような次のようなサービスをご提供しています。

  • 施工に不慣れなときのベテラン施行技術者の派遣
  • 弊社の業務用光触媒製品やコンシューマ向け製品の卸価格でのご提供
  • 弊社ホームページにて貴社をPR
  • 弊社で利用している光触媒コーティング施工チラシデザインのご提供
  • 施工での人手が足りないときのご支援

施工代理店をご希望の方は、「光触媒コーティング施工代理店募集のご案内」をご覧ください。

この記事の著者/責任者

島田幸一

株式会社イリス 代表取締役
島田 幸一 (Shimada Koichi)

私はもともと、地元農業のソリューション提供を事業としていたが、野菜や果物の劣化を促進させるエチレンガスの分解を研究したことで、光触媒の可能性を感じ起業いたしました。運よく可視光でも効果のある酸化チタン光触媒を世界で初めて開発して脚光を浴び、さまざまな業種のお客様から注文をいただける企業にまで成長できました。現在弊社は、可視光応答型光触媒を使ったコーティング剤を始め、外壁やガラス、石材、自動車の車内にクリア塗装ができる光触媒コーティング剤や、酸化チタンから下地を守るプライマーの開発。その後も、さまざまな材質に光触媒を定着するための研究を続け、多くの企業で採用されています。

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