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光触媒コーティング剤の大腸菌抗菌試験

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佐賀大学農学部の研究室にて、大腸菌のブランク、ならびに大腸菌を屋外用光触媒コーティング剤(BX01)や酸化チタンに銅を添加した屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)を塗布したタイルに落とし、ブラックライト、蛍光灯、暗所で大腸菌の抗菌効果を比較試験していただきました。

※ この試験結果は、あくまでも試験での効果ですので、あらゆる場面での抗菌効果を保証するものではありません。

試験の条件

試験材料

  • 使用培地:Meat Extract 1.0%、Polypepton 1.0%、Yeast Extract 0.3%、NaCl 0.5% Agar1.5%
  • 室内の明るさ:20μW/cm2(薄暗い)
  • ブラックライト:300μW/cm2
  • 蛍光灯:20μW/cm2
  • 暗室:0μW/cm2

実験方法

  1. サンプルを滅菌シャーレにおいた。
  2. 4.5×105CFU/mLの菌液を100μLチタンコーティングしたタイル上に落とした。
  3. サンプルは室温で0、1、3時間、ブラックライト、蛍光灯、暗所で反応させた。
  4. 各時間ごとに菌液を洗浄し、回収した。
  5. 回収した菌液を100μLをアイソレーションした。
  6. 15時間・37℃培養後、コロニーカウントを行った

ブラックライト(紫外線)下での試験結果

屋外用光触媒コーティング剤(BX01)と酸化チタンに銅を添加した屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)の大腸菌抗菌試験(ブラックライト)比較

CFUとは、菌のコロニー形成単位です。ブランクは、何も塗布していないものです。時間の経過とともにブランクよりもCFUの数値が減っていると、大腸菌に対する抗菌作用があると言えます。

試験結果を確認しましょう。試験開始から60分後を比較すると、ブランクはほとんど大腸菌が減っていませんが、酸化チタンのみの屋外用光触媒コーティング剤(BX01)は1/10程度に減っています。酸化チタンに銅がハイブリッドされている屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)は、大腸菌が検出されませんでした。

なお、180分後には屋外用光触媒コーティング剤(BX01)も大腸菌が検出されませんでした。

蛍光灯下での試験結果

屋外用光触媒コーティング剤(BX01)と酸化チタンに銅を添加した屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)の大腸菌抗菌試験(蛍光灯)比較

同様に蛍光灯下での比較試験結果を見ましょう。蛍光灯では、酸化チタンが光触媒効果を活性化させる紫外線量が少ないので、大腸菌の抗菌効果も低いことが予想されます。

ブランクは、紫外線のときと同様に変化がありませんでした。屋外用光触媒コーティング剤(BX01)の60分後の結果は、大腸菌が半減しています。ブラックライト(紫外線)と比べたら大腸菌の抗菌効果が低いですが、抗菌できていると言えます。なお、180分後には1/10ほどまで減少しました。

屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)は、60分後には大腸菌の数が約1/20に減少しています。なお、180分後にはゼロになりました。

暗所での試験結果

屋外用光触媒コーティング剤(BX01)と酸化チタンに銅を添加した屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)の大腸菌抗菌試験(暗所)比較

この図は、暗所においての同様の試験結果です。試験開始から180分後の結果を比較しております。

屋外用光触媒コーティング剤(BX01)は、ブランクとほぼ変わらないので、あまり抗菌ができていません。ところが、屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)は、暗所においても大腸菌に対して抗菌効果があるようで、180分後には大腸菌の数が1/10以下に減少しています。

屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)は、地下室や暗い場所でも、大腸菌の抗菌力があると言えます。

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