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光触媒コーティング事業の始め方

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光触媒コーティング事業の始め方

弊社は、光触媒コーティング剤や光触媒スプレーなどの、光触媒を使った製品を開発・製造しているメーカーです。

弊社の製品を扱った施工を行うためには、光触媒の知識と施工技術を必要とします。

この記事では、弊社の光触媒製品を仕入れて、光触媒コーティング事業を新規事業として始めようとお考えの方に、光触媒コーティング事業の始め方をご説明いたします。

ご不明なことがございましたら、弊社までお気軽にご連絡ください。

光触媒コーティング施工の事業性

光触媒コーティングの魅力的な効果

光触媒は、室内に利用すると、抗菌や消臭といった効果が得られます。そのことは当たり前のことなのですが、多くの人が知らないことがあります。それは、抗菌や消臭といった効果が、数年間も持続することです。

細菌類の数を減らすことを表す言葉に、「除菌」と「抗菌」があります。除菌とは、細菌類の数を減らすことです。「抗菌」は、細菌類の数を減らし、その状態を維持することです。光触媒コーティング剤の種類にもよりますが、室内に光触媒コーティングをすると、最長10年ほど、部屋の中を抗菌や消臭ができます。

一般的な除菌スプレーは、細菌類の数を減らす効果は一時的です。ところが、光触媒は、触媒ですから、光触媒が存在するところは光が当たり続けることで、半永久的に抗菌ができるわけです。

光触媒を室内利用したときの効果は、主に次のようなものがあります。

  • 抗菌/抗ウイルス
  • 防カビ
  • 消臭
  • アレルゲンの分解
  • 揮発性有機化合物(VOC)の分解

一般的な抗菌や消臭、防カビであれば、抗菌スプレー、消臭スプレー、防カビスプレー、VOC吸着スプレーなどなど、いろいろな一時的な効果しかないスプレーが市販されています。消費者は匂いやカビなどの問題が発生してからスプレーを購入します。

それに対して光触媒コーティング施工は、新築のうちに最初に施工しておけば、後々のトラブル無く、これらの効果を1回の施工で得られ、それが最長10年続きます。

半永久的に効果が持続するとリピートしないから儲からないのでは?

確かに、お客様に施工して、何度もリピートすると、それだけたくさんの売上を得ることができますが、光触媒コーティングは最長10年も効果があるとなると、リピートしにくいので売上が少なくなってしまいます。

ただし、そのお考えは、すでに市場が飽和しているときの話です。

このような便利な光触媒コーティングにもかかわらず、また市場はほとんどブルーオーシャンなのです。

国内には住宅が、6,500万戸ほどあります。そのほとんどが手つかずです。また、新築住宅は毎年80万戸です。

需要が100%ということはありませんが、仮に新築住宅に光触媒コーティング施工を導入する需要が5%にまで増えたとすると、毎年4万戸です。年間200日働いたとして、1戸当たり1日2人で施工したとして、日本全国で400人の施行者が必要との計算となります。新築住宅の需要が5%のときの場合でも、400人もの技術者を賄える売上が見込めるわけです。

すでに建っている住宅の需要も考えると大変な需要が見込まれます。

他にも、ホテルや病院、介護施設、飲食店など、いろいろな建物で、抗菌や消臭の需要があります。最近、弊社に多いお問い合わせは、「工場のVOC濃度を下げたい」というものがあります。

また、END顧客の立場からすると、明らかに効果の持続期間が長い製品を好むはずです。例えば、「施工費用は1.5倍高くなりますが、効果が3倍長く持ちます」という製品があれば、END顧客からすると「施工費用が1.5倍だけれども、こちらの方がお得だ」と感じ、効果が3倍長く持つ製品を選ぶことでしょう。このように、効果の持続期間が長いことの魅力が伝わると、単価を上げることも可能です。

顧客に費用以上のメリットはあるのか?

光触媒コーティングをご利用になられるEND顧客は、「安くはない施工費用を支払って、抗菌や消臭を求めるのだろうか?」、「費用以上のメリットが得られるのだろうか?」という疑問もあります。

この当たりは、弊社でも苦労しているところです。費用対効果は、施工をされた方であれば、それにお気づきのことと思いますが、個人差があります。お困り度合いの高い方であれば、費用のことがあまり気にならずに導入してくださいます。

現在は、Webプロモーションにて、光触媒コーティングの魅力を配信して、市場の認識の変化を待っているところです。

ホテルのような商業施設であれば、喫煙室であっても、「タバコの臭い」というものがあります。タバコ臭い部屋だと、ホテルの評判に傷がつきますから、「タバコの臭いを消臭できるのか?」というご相談もいただきます。そういった切羽詰まった方は、光触媒コーティングをすぐに導入してくださいます。

マンションにお住まいの方でも、北側の部屋の壁紙やクローゼットの中にカビが発生することがあります。カビの発生は、メンテナンスのコストが高くなったり、建物の資産価値を下げたりしてしまう恐れがあるので、光触媒コーティング施工をしておくことは高い費用対効果が得られます。

ただし、このようなメリットが得られるためには、光触媒コーティングをする箇所の環境に合った効果の高い光触媒コーティング剤を選ぶ必要があります。

どのメーカーの光触媒コーティング剤を選ぶべきか?

光触媒コーティングを新規事業として立ち上げたい場合、「どのメーカーの光触媒製品を利用したら良いのか?」、「イリス光触媒製品を扱っても良いのだろうか?」という疑問から入ることと思います。

光触媒コーティング剤のメーカーを選ぶ基準は、次の4項目あります。

  1. 光触媒コーティング剤の性能
  2. 仕入れ価格
  3. 最小ロット
  4. メーカーサポートの内容

光触媒コーティング剤は、性能の高さで選ぶことは基本ですが、それだけでは問題があります。

1.光触媒コーティング剤の性能

光触媒コーティング剤の性能は、次のことをご確認ください。

  • 光触媒コーティング剤の効果の高さ
  • 光触媒コーティング剤の効果の持続期間
  • 用途別の光触媒コーティング剤が存在すること
  • 下地保護剤(プライマー)の有無
  • クリア塗装ができること
  • 光触媒コーティング剤の保管期間

光触媒コーティング剤の効果の高さと効果の持続期間については、述べるまでもありません。他の項目について少し解説いたします。

用途別の光触媒コーティング剤

用途別の光触媒コーティング剤は、主に次の4種類に分かれます。

  1. 屋内の抗菌・消臭コーティング用
  2. 車両の抗菌・消臭コーティング用
  3. 外壁の防汚コーティング用(外壁の親水性コーティング用)
  4. ガラスの防汚コーティング用(ガラスの親水性コーティング用)

どのような箇所の光触媒コーティング施工を事業化するのかにもよりますが、用途に応じた製品を開発しているメーカーであれば、「光触媒コーティング剤を開発する技術力が高い」と言えます。

弊社では、上記4種類以外にも、プラスチック用、防カビ用、石材用の光触媒コーティング剤を標準品としてラインナップしています。また、施工業者様のご要望に応じて、オリジナルの光触媒コーティング剤もOEM/ODM製造いたします。

ここで、特に屋内利用の光触媒コーティング剤に、どのような光触媒成分を利用しているのかを、よくよくご検討ください。光触媒成分にはいろいろな種類がありますが、光触媒コーティング剤として実用化されている種類の中で、屋内利用でもっとも効果の高い成分は、銅ドープ酸化チタンと言われるものです。

銅ドープ酸化チタンは、他の屋内利用される光触媒の種類と比べて、10~20倍の効果の高さがあります。銅ドープ酸化チタン以外のものを利用して、クレームになるケースもあります。室内の光触媒コーティング施工をして、「半年後にカビが発生した」ということにならないようにご注意ください。

銅ドープ酸化チタンの効果を100としたときの他の光触媒との効果比較

ちなみに、銅ドープ酸化チタンを世界で初めて発見し、製造方法で特許を取得したのは、弊社の技術スタッフです。室内での効果の高さで光触媒コーティング剤を選ぶなら、銅ドープ酸化チタンのパイオニア企業であるイリスの製品をお選びください。

光触媒コーティング剤ラインナップ

下地保護剤(プライマー)の有無

下地保護剤とは、光触媒を塗布した箇所が、光触媒によって劣化が促進されることを防ぐための下地剤です。一般的にプライマーと呼んでいます。

直射日光が当たる箇所は、プライマーを塗布しておかないと、塗布面が有機物の場合に劣化が起こりやすくなり、色あせやヒビ割れなどの原因となります。

プライマーの塗装による有機物外壁の劣化防止

外壁用塗料に光触媒を添加した、光触媒塗料から、多くのメーカーが撤退していった理由は、色あせの問題を解決できなかったからです。

光触媒コーティング剤も、外壁に使用すると、外壁が色あせする可能性があるわけです。

色あせを防止する方法として、メーカーでは次のどちらかの方法を採用しています。

  • プライマーを開発する
  • 光触媒コーティング剤に添加される光触媒成分の分量を下げる

プライマーの有無は、特に外壁の防汚コーティング用では、メーカーの技術レベルの高さが現れます。なぜなら、プライマーは紫外線によって劣化する製品もあるからです。

劣化しにくいプライマーを開発できなかったメーカーは、後者の光触媒成分の分量を下げる方法を選びました。そして、「当社の製品は、プライマーの塗装を必要としません」とPRしているものもあります。しかし、光触媒成分の分量が少ないため、防汚効果も下がってしまいます。

防汚効果の弱い光触媒コーティング剤を利用して、後でクレームになるケースもあり、他社メーカーの製品を利用している施工店が、弊社に相談してくるケースもあります。

特に、光触媒コーティング剤を外壁に利用する場合には、メーカーがプライマーを開発しているかをお確かめください。

下地保護剤(プライマー)ラインナップ

クリア塗装

クリア塗装とは、透明な塗装のことです。光触媒成分の多くは、白色もしくは薄い黄色をしています。それを白い壁紙に塗布するようであれば、白さは目立たないのですが、特に黒い壁や自動車の車内に塗布すると、その白さが目立ってしまいます。

屋内と車両の抗菌や消臭をする場合には、紫外線量が少ない環境ですから、光触媒成分の効果の高さが求められます。そのため、効果の低い光触媒成分が使用された光触媒コーティング剤を利用すると、効果の低さを補うために光触媒成分の含有量が多くしてあります。そのような製品を塗布すると、塗布面が白いまだら模様になってしまうことがあります。

もちろん、END顧客は塗布面が白いまだら模様を望みませんから、クリア塗装ができる製品を選ぶ必要があります。

弊社の光触媒コーティング剤は、正しく施工すれば、すべてクリア塗装ができ、効果の高さと両立しています。

光触媒コーティング剤の保管期間

光触媒コーティング剤の保管期間ですが、光触媒コーティング剤は製造されてから日時が経過すると、少しずつ成分が変性して、白く濁っていきます。白く濁っていくということは、光触媒コーティング剤に含まれる光触媒成分の結晶が成長していることを意味します。

光触媒成分の結晶が大きく成長してしまうと、その光触媒コーティング剤を塗布すると、塗布面が白くなりやすいので、クリア塗装ができなくなります。

事業を立ち上げたばかりのときは、施工件数が少ないので、余った光触媒コーティング剤を倉庫に置いておき、次の同じような施工で残った液剤を再利用すると思います。光触媒コーティング剤は、値段は安くないので、捨ててしまうのはもったいないですから、再利用されてもかまいません。ところが、倉庫にずっと置いていたら、その液剤が白濁してくることがあります。白濁した光触媒コーティング剤は利用できませんから、捨ててしまうことになります。

また、光触媒コーティング剤はまとまった量を一度に発注した方が、コストが安くなりますから、需要を見込んで大量発注して、それを倉庫に置いておくこともあります。

そういったことから、光触媒コーティング剤の保管期間はなるべく長いものを選んだ方が良いです。

ちなみに弊社の光触媒コーティング剤の保管期間は、30℃以下の温度で、暗所にて保管していただく場合で、1年ほどです。

2.仕入れ価格

次に仕入れ価格です。仕入れ価格は、価格が安い製品を選ぶだけではなく、効果の高さや持続期間で選ぶことも大切です。

弊社の光触媒製品を扱っておられる施工代理店の一社では、過去に他社メーカーで「価格が安いが、半年ほどで壁紙にカビが発生して、クレームになって困った」という製品もあったそうです。

仕入れ価格の安さだけで光触媒コーティング剤を選ぶことは、施工後のリスクが高まりますから、よくよくご検討ください。

また、光触媒コーティング剤は1L当たりの塗布面積が設定されています。弊社製品は、1L当たり50m2~100m2です。

メーカーによっては、1L当たり25m2しか塗装できないものもあります。そのような製品と比較して、「イリス製品の価格は2倍近くも高い」と言われることもありますが、塗布面積や効果の高さを考慮して比べると、イリス製品の方が格安になります。

光触媒コーティング剤の価格は、1L当たりの価格ではなく、1Lで何平米塗布できるのか、効果の高さはどうかを考慮なさってください。

3.最小ロット

また、最小ロットも確認する必要があります。例えば、光触媒コーティング剤を10L単位で販売しているメーカーがあったとしたら、最初は施工数が少ないので、10Lを使い切らずに在庫することもあると思います。使用期限は、メーカーによって異なりますが、長い日時保管していたら、液剤が白濁してきて使えなくなりますから、最初はもっと少ない量を購入できた方が良いわけです。

弊社では、光触媒コーティング剤の標準品であれば、1Lから卸販売しているので、施工現場の規模に合わせてご注文いただけます。

4.メーカーサポートの内容

光触媒コーティング剤の性能の高さと価格が両立していることに加え、メーカーのサポートがしっかりしているところを選ぶことをおすすめします。

  • 特殊な光触媒コーティング剤を開発してくれるか?
  • 光触媒の知識や塗布技術を教えてもらえるか?
  • 施工機材の販売や貸し出しをしてくれるか?
  • 集客の支援をしてもらえるか?
  • SDS(安全データシート)の提供

特殊な光触媒コーティング剤を開発してくれるか?

弊社は、施工代理店からのご要望に合わせて、オリジナルの光触媒コーティング剤を開発しています。過去にさまざまな用途に応じた光触媒コーティング剤を開発してきました。開発のご要望の多い光触媒コーティング剤を標準品としてラインナップも検討します。

光触媒の知識や塗布技術を教えてもらえるか?

光触媒の知識や光触媒コーティング施工の仕方については、有償となりますが、弊社にて施工講習会を開催しています。貴社の技量や施工したい箇所に応じて、2~3日で講習会を開催しています。施工講習会をご受講いただき、施工技術を習得された企業様は、弊社の施工代理店として登録していただけます。

施工機材の販売や貸し出しをしてくれるか?

光触媒コーティング施工には、ホームセンターでは買えないような専用の塗装機材を利用します。弊社ではそのような塗装機材やメンテナンス部品を販売しています。また、ルミテスターや臭気測定器、VOC測定器といった機器は、いつも利用するわけではありませんので、弊社にて貸し出しもしています。

集客の支援をしてもらえるか?

弊社の正式な施工代理店は、弊社のホームページによるPRをいたします。また、貴社ホームページをどのように修正したら集客がしやすくなるかのアドバイスや、弊社にて利用しているチラシやカタログなどの販促資料のデザインを無償にてご利用いただけます。

チラシやカタログなどのデザイン修正は有償となります。また、弊社のマーケティングスタッフが、ホームページ制作やホームページの管理も有償となりますが代行いたします。

これからも施工代理店が望まれるチラシを制作し、無料でご利用いただけるチラシの種類を充実させていきます。

SDS(安全データシート)の提供

SDSとは、使用する液剤に何が使用されているのか、安全管理をどのようにしたら良いのかなどが記載されている書類です。

特に、ホテルなどの商業施設、公共交通機関、食品工場の抗菌施工では、SDSの提出が求められる場合が多いです。ホテルなどの商業施設では、防炎規制があるので、有機塗料の仕様が制限される場合もあります。食品工場では、使用してはいけない薬剤も多いと思います。そのため、原材料が明確に記載されたSDSが求められます。

弊社の抗菌用の光触媒コーティング剤は、材料を明確に公開しており、安心してご利用いただけます。

施工機材等の準備

施工機材

光触媒コーティング施工をするためには、施工機材が必要です。主な施工機材は次のものです。

  • ABAC温風低圧塗装機
  • 臭気測定器(できれば)
  • VOC測定器(できれば)
  • ルミテスター
  • 計量カップ
  • 脚立
  • 掃除用具
  • ドライバーなどの工具類
  • 懐中電灯
  • コンパス

ABAC(アバック)温風低圧塗装機とは、ブロワーとスプレーガンがセットになった塗装装置です。次の写真は、ABAC温風低圧塗装機SG-91です。

ABAC温風低圧塗装機SG-91とスプレーガン

弊社の光触媒コーティング剤の塗布は、ABAC温風低圧塗装機を使用するので、事業を始める場合には、最低でもABAC温風低圧塗装機を1台ご購入いただいています。

「少し大きな現場で、ABAC温風低圧塗装機が2台必要だ」ということであれば、有償にてレンタルをいたします。また、臭気測定器やVOC測定器は、常に使用する物ではありませんから、必要に応じて弊社機材をレンタルいたします。

ルミテスターとは、ATP測定と言って、キッコーマン製の細菌類による汚れの度合いを測定するための装置です。室内の抗菌コーティング施工をする場合は、ルミテスターをご利用いただいています。施工件数が増えるまでは、ルミテスターも弊社にてレンタルいたしますので、ご相談ください。

施工時の装備

上記のような機材を使って施工するときに、どのような装備で施工を行うのかをご説明いたします。

  • 作業着
  • ヘルメット
  • マスク
  • 安全靴
  • 安全帯やフルハーネス(必要に応じて)

装備によっては、資格や講習が必要となる場合もあります。

一般的な塗装工事であれば、塗装作業用の防毒マスクやゴーグルを装着しますが、樹脂系のバインダーが使用された光触媒コーティング剤を使用する場合も、防毒マスクやゴーグルを必要とします。

弊社の光触媒コーティング剤は、樹脂系ではございませんから、防塵マスクのみで施工しています。

大規模な工事現場の施工をする場合には、作業着やヘルメット、安全靴、安全帯の装着が必須のところもあります。また、防毒マスクやゴーグルの装着が義務付けられている場合もあります。現売に行ったときに、持っていかなかったら「防毒マスクは常識だろ!」と叱られる場合もあるので、お見積もりのときに確認なさってください。

施工の流れ

光触媒コーティング施工は、請負契約になります。請負契約とは、業者(請負人)が仕事を完成させることとを約束し、お客様(注文者)がその仕事の完成に対して報酬を支払うことを約束する契約です。報酬は仕事の成果物が納品されたときに支払われます。

施工の流れは、次の手順で行います。

  1. 現地調査(必要であれば)
  2. 施工内容の提案と見積書の提出
  3. 契約締結
  4. 光触媒コーティング施工実施
  5. 完了確認
  6. 請求

現地調査で行うこと

現地調査は、施工現場の状況を確認するために行います。

例えば、お客様が防カビコーティングをご要望であれば、カビの発生状況を知る必要があります。カビの度合いを見て、自分たちで清掃が可能か、それとも専門業者に依頼する必要があるのかの判断をします。

外壁の防汚コーティングであれば、外壁の汚れ度合いはどうかを確認しつつ、脚立だけで施工ができそうか、それとも足場を導入する必要があるのかを判断します。足場が必要であれば、専門の業者に依頼します。

お客様によっては、「VOC濃度を下げたい」というご要望もあります。その場合には、現地調査でVOC濃度の測定を簡易的に行い、部屋の中の光量から紫外線ランプを設置すべきかどうかの判断をします。

初めて現地調査を行う場合には、お客様のご要望に合わせて、弊社からアドバイスをいたしますので、ご安心ください。

見積もりの仕方

お客様からのご要望に応じて、施工費用の見積もりを作成しますが、次のような項目を考慮して、費用を決めると良いと思います。

  • 現地調査の費用
  • 作業スタッフの調整は現場管理の費用
  • 機材の準備の費用
  • ATP値や臭気などの調査の費用
  • 足場の設置の費用
  • 清掃や養生の費用
  • 光触媒コーティング施工の塗布面積に応じた費用
  • 駐車場代
  • 宿泊費
  • 報告書の作成費

かかる費用を細かく分けると、これらのようになります。もちろん現場によって必要ないものもあります。

あまりにも細かすぎると発注する側のお客様も理解に困ってしまうことがあるので、例えば、機材の準備、清掃や養生の費用、駐車場代は「諸経費」として一つにまとめる場合もあります。

清掃の費用は、現場によって大きく異なります。すでにご利用になられている建物であれば、大掃除並みの清掃が必要です。家具の移動も必要になったり、場合によっては「ゴミを捨てて欲しい」と依頼される可能性もあります。新築の建物であれば、塗装面を水拭きする程度でかまいませんから、清掃費用を諸経費に含めても良いと思います。

光触媒コーティング施工の塗布面積に応じた費用は、弊社の光触媒コーティング施工部が出している見積もりでは、2,500~3,500円/m2(税別)です。

都心の施工代理店であれば、3,500~5,000/m2のところが多いです。ガラスの防汚コーティングであれば、手間のかかるコンパウンドの作業が必要になりますから、8,000~10,000円/m2のところが多いです。

もちろん、これらの費用は、現場の状況によって異なります。例えば、ホテルなどの決まった部屋や広い面積の壁紙に光触媒コーティングをする場合には、「2,000円/m2でも良い」とする場合もあります。

以上、光触媒コーティング施工を新規事業として取り入れたいとお考えの方に向けて、光触媒コーティング事業の始め方をご説明いたしました。

弊社は、さまざまな用途に合わせた光触媒コーティング剤を開発・製造しているだけでなく、すぐに施工代理店を始められて、収益が得られるようにさまざまなサービスをご提供しております。

イリス光触媒コーティング製品をご利用になられ、事業を始めたい方は、弊社までお気軽にご相談ください。

イリス豪無用光触媒製品、施工代理店をご希望の方は、こちらのページをご覧ください

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この記事の著者/責任者

島田幸一

株式会社イリス 代表取締役
島田 幸一 (Shimada Koichi)

私はもともと、地元農業のソリューション提供を事業としていたが、野菜や果物の劣化を促進させるエチレンガスの分解を研究したことで、光触媒の可能性を感じ起業いたしました。運よく可視光でも効果のある酸化チタン光触媒を世界で初めて開発して脚光を浴び、さまざまな業種のお客様から注文をいただける企業にまで成長できました。現在弊社は、可視光応答型光触媒を使ったコーティング剤を始め、外壁やガラス、石材、自動車の車内にクリア塗装ができる光触媒コーティング剤や、酸化チタンから下地を守るプライマーの開発。その後も、さまざまな材質に光触媒を定着するための研究を続け、多くの企業で採用されています。

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