
自動車の車内で、消臭スプレーをご利用になられている方は、多いことでしょう。
そして、使用している消臭スプレーが今一つ効果が弱いとお感じの方が、この記事をご覧のことと思います。
銅ドープ酸化チタンとは、光触媒の一種です。「光触媒スプレーは効果がない」とネット検索をすると見かけることがあります。
この記事では、車内の臭いの種類や一般的な光触媒の効果、銅ドープ酸化チタンの魅力をご紹介しつつ、銅ドープ酸化チタンを使った消臭スプレーについて解説いたします。
銅ドープ酸化チタンは、さまざまな臭いを強力に分解消臭します。車内の、汗や食べ物、エアコン、ペット、新車、タバコ、介護といった臭いの消臭ができます。
車内の臭いにお困りの方は、ぜひ最後までご覧ください。
車内の臭いの種類
自動車の車内を消臭したいと考える場面は、次の臭いが発生したときではないでしょうか?
- 汗の臭い
- 食べ物や飲み物をこぼした後の臭い
- エアコンの臭い
- ペットの臭い
- 新車の臭い
- タバコの臭い
- 香水の臭い
- 介護の臭い
- ゴミなどを運んだあとの臭い
汗や食べ物の臭いは、細菌類やカビ菌類による臭いによるものですから、消臭だけでなく除菌や抗菌ができることも大切です。エアコンの臭いはカビ菌が原因ですから、エアコンの臭い対策にも除菌や抗菌が必要です。
新車の臭いは、車内で使用されているプラスチック類や接着剤などから揮発してくる、揮発性有機化合物(VOC)の臭いです。シックカーと言って、シックハウスと同じように新車の自動車に乗るとクシャミが止まらなくなったり、頭痛が出たりする人がいるそうです。VOCによって車酔いしやすいとも言われます。
VOCの臭いは、消臭するだけではシックカーの対策にはなりません。VOCを分解できるほどの効果の高い消臭スプレーを利用すべきです。
介護の臭いは、尿や便、加齢臭といった臭いです。湿布薬の強い臭いもあります。
車内の消臭スプレーに相応しい条件
自動車の車内を消臭したい場合には、さまざまな臭いの消臭だけでなく、除菌や抗菌が必須と言えます。
また、消臭スプレーを吹きかけたときに、車内で健康被害が出てはいけませんし、真夏の熱い車内にうっかり消臭スプレーを置き忘れてしまったときに、消臭スプレーが変質してもいけません。
そういったことから、アルコールスプレーや次亜塩素酸スプレーは、車用として相応しくありません。
そもそも、アルコールスプレーは消臭や除菌といった効果が弱いです。次亜塩素酸スプレーは、アルコールスプレーよりも圧倒的に消臭や除菌の効果がありますが、熱で変質してしまい効果が弱まってしまいます。
ちなみに、カー用品店やドラッグストアなどで市販されている消臭スプレーは、ほとんどのものは香りがあります。本物の消臭スプレーは、添加されている芳香成分すら消臭するはずですから、香りが出る消臭スプレーは「消臭効果が弱い」もしくは「効果がない」とお考えください。
消臭だけでなく除菌と抗菌ができる消臭スプレーは光触媒
「さまざまな臭いが消臭でき、さらにはVOCを分解消臭でき、除菌や抗菌もできる消臭スプレーなんて存在するのだろうか?」と思われたかもしれませんが、一つだけ存在します。
それは、「光触媒(ひかりしょくばい)」です。
ただし、光触媒を使ったすべての消臭スプレーが効果があるわけではありません。光触媒にはいろいろな種類があり、効果のあるものと無いものがあります。
光触媒とは?
光触媒とは、光が当たるとそれに触れているものを強力に酸化分解する成分のことです。主には酸化チタンが用いられています。
酸化チタンの性質をわかりやすく解説いたします。次の図をご覧ください。

酸化チタンは、紫外線が当たることで車内の酸素や水分子と反応して、表面にOHラジカルと言われる活性酸素を発生させます。OHラジカルは強力な活性酸素ですから、それに触れたものを強力に酸化分解してくれます。
つまり、臭いを香りでごまかすような消臭剤ではなく、臭いを元から分解消臭してくれるわけです。
光触媒の大きなメリット
さらに、光触媒には大きなメリットがあります。
それは、「光触媒は臭いを消臭しても、光触媒そのものは変質しないため、効果が持続する」というものです。
先ほど、「除菌や抗菌が必要」とご説明しました。除菌とは、細菌類の数を減らす効果のことです。また、抗菌とは細菌類の数を増やさない効果のことです。除菌と抗菌ができる消臭スプレーであれば、細菌類の数を減らし、それを維持してくれるわけです。
アルコールスプレーや次亜塩素酸スプレーは、除菌はできますが、抗菌はできません。なぜなら、スプレーした直後は効果があっても蒸発してしまったら、効果がなくなるためです。
それに対して光触媒は、酸化チタンといった酸化金属の微粉末を塗布するので、それが車内に残り、消臭や除菌をし続けてくれるわけです。
自動車の車内で効果のある光触媒の種類
代表的な光触媒は酸化チタンであることを、先ほどご説明しましたが、実のところ、車内では酸化チタンはあまり効果がありません。
その理由は、自動車にはUVカットガラスが利用されているからです。
酸化チタンは、紫外線が当たると強力に消臭や除菌をしてくれるわけですが、UVカットガラスを通して車内に入ってきた光は、紫外線がほとんど含まれていませんから、酸化チタンの効果は著しく下がってしまうわけです。

車内に入ってくる光で強力に消臭や除菌をし続けてくれる光触媒成分は、消臭スプレーとして市販されている光触媒の種類の中では、「銅ドープ酸化チタン」がもっとも効果が高いです。
次に、銅ドープ酸化チタンの魅力をご説明します。
銅ドープ酸化チタンの魅力
銅ドープ酸化チタンとは?
銅ドープ酸化チタンという名称には、「ドープ」という聞きなれない用語が使われています。「ドープ」とは、「添加した」という意味です。
銅ドープ酸化チタンは、単に添加しただけでなく、特許製法によって、ナノサイズの酸化チタン結晶の表面にナノサイズの酸化銅を結合させた成分です。
酸化チタンは紫外線が当たったときにしか効果を発揮しませんが、ナノサイズの酸化銅を結合させたことによって、紫色や青色、シアン(水色)といった色の光でも効果を発揮します。つまり、車内の光で強力に消臭や除菌ができます。
銅ドープ酸化チタンなら芳香族系VOCを強力分解
新車の臭いはVOCが原因であることを述べましたが、VOCの中でも分解が難しいとされる種類があります。それは、「芳香族系溶剤」です。芳香族系VOCは、トルエンやキシレン、スチレンといったベンゼン基のVOCです。
一般的に、「芳香族系溶剤は光触媒では分解できない」と言われています。ところが、銅ドープ酸化チタンだけが芳香族系溶剤を分解できます。
次の図をご覧ください。
次の図は、トルエン、キシレン、スチレンを銅ドープ酸化チタンで分解できるかを試験した結果です。酸化チタンではほとんど分解できていませんが、銅ドープ酸化チタンは素早く分解できました。



銅ドープ酸化チタンなら夕方や夜間でも消臭できる
銅ドープ酸化チタンは、車内の光でも効果があり、芳香族系溶剤をも分解できますが、さらに驚くべき効果があります。
それは、「光が当たっていなくても消臭や除菌ができる」という効果です。
一般的な光触媒は、光が当たったときにしか効果がありませんが、銅ドープ酸化チタンはナノサイズの酸化銅が光が当たっていなくても触媒効果を発揮するので、消臭や除菌ができます。もちろん光が当たっているときの方が効果が高いことは述べるまでもありません。
車内の消臭で、昼間の炎天下であれば高い消臭効果や除菌効果を発揮することは、ご想像の通りです。では、夕方はどうでしょうか?
夕方の車内は薄暗い光しかありませんし、夜の車内は真っ暗です。そういった車内環境でも消臭や除菌をしてくれることが魅力です。

銅ドープ酸化チタンを使った
消臭スプレー「アキュートクリーン」

銅ドープ酸化チタンを使った消臭スプレーは、弊社が世界で初めて市販しました。
その名は光触媒スプレー「アキュートクリーン」です。
アキュートクリーンの成分は、次の通りです。
光触媒成分 | 銅ドープ酸化チタン |
---|---|
その他 | 水、界面活性剤 |
界面活性剤は、スプレーした液剤が細かな霧になるように、ほんの少しだけ添加しています。
アキュートクリーンの特長
アキュートクリーンの特長は、次の通りです。
- 銅ドープ酸化チタンで臭いを強力分解消臭
- アルコールフリーで無香料
- 身体に安全
- スリムボトルで持ち運びが容易(600回ほどスプレー可能)
アキュートクリーンは、銅ドープ酸化チタンを使っているので、自動車の車内に発生するさまざまな臭いを分解消臭してくれます。
また、アルコールフリーですから、アルコールが苦手な方やお子様が同乗する自動車でも安心してご利用いただけます。無香料ですから、香りが苦手な方にも安心です。
アキュートクリーンに使用されている銅ドープ酸化チタンは、日本食品分析センターで安全性を確認しています。ペット周りにもご利用いただけますが、ペット用の消臭には「ペットの消臭」がございます。
自動車だけでなく、ご家庭でもご利用いただけます。
アキュートクリーンで消臭できる臭いの種類
弊社や第三者機関にて、銅ドープ酸化チタンによる消臭を確認した臭いの種類は次の通りです。
- トイレの臭い/尿やアンモニアの臭い
- ペットの臭い
- カビ臭
- タバコの臭い
- 油の臭い
- 生ごみの臭い
- 揮発性有機化合物(VOC)の臭い
- 香水の臭い
- 加齢臭
- ペットの臭い(体臭や尿など)
- 酢の匂い
- スパイスの臭い
- 靴や下駄箱の臭い
- 火事の臭い
ただし、消臭できるかどうかは、銅ドープ酸化チタンによる分解の速度と、臭いの発生する速度の関係によります。臭いが一時的に臭っていたとしても、臭いの発生元を除去したら、臭いを消臭できます。
また、車内でタバコを吸う人がいると、何度もタバコを吸っているので、臭いがこびり付いていることが多いです。その場合は、アキュートクリーンをしてもスプレーをした一瞬だけ臭いが消えるだけで、またすぐにタバコの臭いがすることがあります。その場合は、アキュートクリーンを車内全体に、塗布面が湿るくらいにスプレーしてください。
アキュートクリーンで分解できるVOCの種類
VOCにはいろいろな種類があります。銅ドープ酸化チタンにて分解を確認したVOCの種類は、こちらです。
- ホルムアルデヒド
- アセトアルデヒド
- エチレン
- トルエン
- キシレン
- スチレン
- イソプロパノール(イソプロピルアルコール)
次の図はVOC分解のイメージです。アキュートクリーンをスプレーすると、VOCが銅ドープ酸化チタンに接触し、酸化分解されて水や二酸化炭素といった無害な成分に変化します。

自動車の車内には、昼間は直射日光が入るので、その強い光に銅ドープ酸化チタンが強く反応し、VOCが強力に分解されます。
芳香族系溶剤を分解できるということは、香水の臭いも分解できます。外国の方を乗車させた後のタクシーやバスでもご利用いただきたいです。
アキュートクリーンの使用方法
アキュートクリーンの使用方法は簡単です。
ボトルをよく振って、臭いに向けて20~30cmほど離してスプレーするだけです。
新しいアキュートクリーンの場合は、ラッピングを剥がして、スプレーボトルの首筋のフックを解除し、臭いに向けてスプレーしてください。最初は、液剤が出てくるまで何度かトリガーを引いてください。

福祉車両でのご利用事例
以前、千葉県で介護事業をされている社長とお会いしたときに、「介護の現場でアキュートクリーンを試してください」とお渡ししたことがありました。
たまたま送迎スタッフに「自動車が臭っているので、この消臭スプレーを試してほしい」と手渡したそうです。消臭スプレーは世の中にたくさんあり、他のメーカー品をいろいろと試していたようです。
1週間ほどして社長からお電話をいただきました。その内容は、「今までいろいろな消臭スプレーを試してあまり効果がなかったが、『アキュートクリーンを使ったら臭いが一瞬で消えたのでもっと欲しい』とスタッフから詰め寄られてしまった。」とのことでした。アキュートクリーンを手渡したときは、効果について半信半疑だったようですが、消臭効果の高さに驚いていました。

そのお電話で、「アキュートクリーンを10本欲しい」とのことでしたが、アキュートクリーンを大量にご購入されるよりも、同じ成分の業務用抗菌消臭剤(BRE025-AB2)の方が単価がお得なので、それを5Lご購入いただきました。
アキュートクリーンの空容器に詰め替えてご利用ください。なお、業務用抗菌消臭剤(BRE025-AB2)をご購入いただいた企業様向けに、アキュートクリーンの空容器も販売しております。
アキュートクリーンの購入方法
アキュートクリーンのご購入は、弊社のホームページもしくは楽天市場でご購入いただけます。
タクシーやバスを運営されている企業の方で、銅ドープ酸化チタンを使った消臭スプレーをお求めの方は、業務用抗菌消臭剤(BRE025-AB2)をご利用ください。
アキュートクリーンと業務用抗菌消臭剤(BRE025-AB2)の成分は同じです。

この記事の著者/責任者

株式会社イリス 代表取締役
島田 幸一 (Shimada Koichi)
私はもともと、地元農業のソリューション提供を事業としていたが、野菜や果物の劣化を促進させるエチレンガスの分解を研究したことで、光触媒の可能性を感じ起業いたしました。運よく可視光でも効果のある酸化チタン光触媒を世界で初めて開発して脚光を浴び、さまざまな業種のお客様から注文をいただける企業にまで成長できました。現在弊社は、可視光応答型光触媒を使ったコーティング剤を始め、外壁やガラス、石材、自動車の車内にクリア塗装ができる光触媒コーティング剤や、酸化チタンから下地を守るプライマーの開発。その後も、さまざまな材質に光触媒を定着するための研究を続け、多くの企業で採用されています。